現代文を攻略したいあなたへ捧ぐ!文章をスッキリ読むための3つのポイント
受験生のみなさんこんにちは、都内の女子大学に通うMizukiです。
文系受験生のみなさんなら一度は悩むこと……
「現代文って勉強しなきゃダメなの?」
正直、得意不得意やセンスの有無、幼いころの読書量なんかが大きく得点に影響してるんじゃないかと思えてきたり、そもそも演習に時間がかかる割には得点できないしほかの教科に力を入れたいから勉強時間を取る必要はないんじゃないかと諦めモードの方もいるのではないでしょうか。
でもちょっと待ってください。
こういう、一見演習量がモノを言わないタイプの勉強って苦手意識がついたとたんに諦めたくなる気持ちすごくわかるのですが、残念ながら文系受験生にとって国語は最後までつきものです。現代文のないところ受ければいいじゃん!と気軽には考えられないのです。うーんやっぱり悩みどころ。
けれども、とあるポイントをしっかり押さえた考え方ができるようになると、苦手意識なんて必要なくなるくらい現代文特に論説文が安定して得点できるようになるんです。ちょっとした運が左右しそうな割に最後までついてくる現代文だからこそ、ベースとなる考え方を覚えて着実に得点してみませんか?
現代文を攻略するためのポイント
現代文を攻略するために必要なポイントはコレ!
1. 二項対立を意識
2. 逆接・順接をチェック
3. 代名詞を見失っていませんか?
この3点に常に意識を向けられると、固い文章ばかりに見える問題文を重点だけに視点を置いて読み進めることが出来るようになります。ではそれぞれお話をしていきますね。
1. 現代文では二項対立を意識
『二項対立』という言葉はご存知ですか?言葉のまま、二つの対立する項目を比べていく見方のことです。結構身近にあると思いますよ。例えば次のような文章があるとします。
あなたは暑い時期と寒い時期のどちらが好きですか?日本の四季のうち、最も気温の差が大きい時期は夏と冬でしょう。夏は一年の中で最も気温が高くなり、冬は逆に最も低くなります。
この時、対立するのは何と何でしょうか?お分かりですね、「暑い時期(夏)」と「寒い時期(冬)」ですよね。ここがわかると文章がパックリ2つに分かれます。
日本では…
①「夏に最も気温が高くなり」
②「冬に最も気温が低くなる」
ということがいえるわけです。長文を読み進める場合はまず、何と何が話題にされているのかをしっかり押さえましょう。
2. 現代文では逆接・順接をチェック
逆接・順接はそのワードの次の文が大事だということをしめします。では、上の例文に続けてこんな文章があるとしましょう。
夏は一年の中で最も気温が高くなり、冬は逆に最も低くなります。どちらも良さがありますが、「暑さ」には一つ頭を抱えたくなる点があります。寒い場合は服によってだけでも調節が可能ですよね。しかし、暑い場合はなかなかそうはいきません。着込むことはできても脱ぐことには限界があるからです。したがってその点が「暑さ」に対して頭を抱えたくなる部分なのです。
さて、まずここにもしっかりと二項目が対立した形になっていることを確認しましょう。先ほどお話した手順で考えてみると、
①「寒い場合は服で温度調節ができる」ことと
②「暑い場合は服での温度調節に限界がある」ということがいえますね。
そして注目してほしい点が、この2文を繋いでいる「しかし」です。これこそが「逆接」。この「しかし」によって暑い時期=寒い時期でないことがわかるようになります。そして、逆接の「しかし」のあとに暑い時期のことが書かれているということは、寒い時期についてよりも暑い時期についての方が文章の中で重要な点であることを示しているのです。
次に「したがって」、これが順接です。このワードによって「暑い場合は服による温度調節に限度があること」=「頭を抱えたくなる部分」ということがいえるのです。
3. 現代文を読むうちに代名詞を見失っていませんか?
二項対立・逆接をチェックしたら最後にコレ!そう、「コレ」そのもの、代名詞が重要なのです。ちなみに「コレ」がさすものって何でしょう?お分かりですね、次にお話する内容のことです。ではまず例によって、例文を。
あなたは暑い時期と寒い時期のどちらが好きですか?日本の四季がありますが、そのうち最も気温の差が大きい時期は夏と冬でしょう。夏は一年の中で最も気温が高くなり、冬は逆に最も低くなります。どちらも良さがありますが、「暑さ」には一つ頭を抱えたくなる点があります。寒い場合は服によっていくらでも調節が可能ですが、暑い場合はなかなかそうはいきません。着込むことはできても脱ぐことには限界があるからです。したがって、その点が「暑さ」に対して頭を抱えたくなる部分なのです。
これは今までの例文をつなげてみた文章です。この中に代名詞はどのくらいあるでしょう。「そのうち」、「どちらも」、「そう(はいきません)」、「その点」などですね。特に最後の「その点」は重要。何をさしますか?これは「暑い場合は服による温度調節に限界がある」点をさしています。言い換えを間違えると文章の理解が大きくズレてしまいますよね。2つの対立した項目を身つけたら短い言葉に置き換えられているからこそ丁寧に本当の主語を探してください。
4.まとめ
どうでしょうか?文章を整理しながら読めましたか?
この整理は頭の中だけではうまくいかないことがあります。ですからお話したプロセスを実際に文章に書いてみましょう。今回はお話しませんが、記号決めて書き込む方法も、読みやすい問題用紙を作る1つの方法です。
現代文を攻略するには、文章を整理しながら見ていくこと。
読むというよりは見ていくことです。1度考え方がわかれば忘れることはありません。これが力を入れたくなる他教科とは違う良さです。正直私自身も、いまだに注意しながら読み進めていることの点をしっかり覚えて、得点につなげてくださいね。
そのほか、現代文の成績を上げるためのイクスタのノウハウを紹介します。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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