難関大化学の登竜門、化学重要問題集の効果的な使い方と成績を伸ばす扱い方
こんにちは!イクスタスタッフで一橋大学経済学部の笠原です。
今回は理系の難関大志望者には必須とも言える化学の重要問題集について、化学重要問題集の特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきます。
※実際に重要問題集を使った人にインタービューをして、情報をまとめました。
◇目次◇
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3. 「化学重要問題集」の特徴
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5. まとめ
「化学重要問題集」の基本情報
出版社
数研出版
値段
961円
難易度
★★★☆☆
「化学重要問題集」とは??
重要問題集は化学の参考書としては定番の参考書で、受験科目に化学がある場合は持っていて損はない一冊です。
単元ごとに「要項」と「問題」があり、「問題」は難易度別に「A」「B」と分かれています。様々な大学の入試問題を収録しているため、基礎固めが終わってから入試問題の演習を始めるのにピッタリな参考書です。
「化学重要問題集」のレベル
二次対策レベルの参考書
重要問題集は、志望大学のレベルに関わらず、国公立二次試験や私立大学で化学を使う受験生全員におすすめできる参考書です。大学の実際の入試問題を取り入れて問題が構成されており、網羅性が非常に高いため、幅広いレベルに対応できます。
共通テスト対策には不向き
その反面、共通テストのみで化学を使う受験生には不向き。入試問題が数多く掲載されているので、共通テストで出題される問題よりも難しい問題が載っています。
共通テスト対策でおすすめしたい化学の参考書
共通テスト対策でおすすめしたいのは「化学の新標準演習」という参考書です。
この参考書の最大の特徴は解説が詳しいことです!化学初心者の人でも簡単に理解できるような分かりやすい解説が載っています。問題の解説と一緒に背景知識や知っておきたい関連知識なども紹介してくれているので役に立ちます!
化学の基礎が固まっている受験生におすすめ!
重要問題集は入試問題で構成されているので、基礎が固まっていない受験生には難しいはずです。また一問一問が重いため、じっくりと時間をかけて解くことが苦手な受験生にはあまりおすすめできません。
重要問題集を効率的に使うためには、基礎固めが重要になってきます。基礎固めがまだ出来ていない場合にはまずは学校で配布されている問題集を完璧にすることを目標にしましょう。共通テスト・センター化学7割以上を安定して取れるようになってから、使い始めるのがベストです。
「化学重要問題集」の特徴
大学の入試問題がたくさん掲載されている
何度か言っていますが、重要問題集の特徴は大学の入試問題を取り入れて問題が構成されており、網羅性が非常に高いということです。
入試問題なので難易度は高いですが、入試での出題頻度が高いものや似たような問題が出ると予想されたものが厳選され、収録されています。そのため、重要問題集を完璧にすることで二次試験に対して十分な実力がつきます。
図や表でわかりやすく解説!
また解答解説にも工夫がしてあります。解答解説は取り外して使うことができ、図や表が使われていて理解しやすくなっています。さらに解答に補足がついているのも良い点です。
通常、参考書の解答解説の中で理解できない用語が出てくると他の本でその用語を調べてから解説の続きを読む、となってしまい手間がかかります。しかし、重要問題集は用語の説明や基礎知識などが補足に載っているためスムーズに解答解説を読み進めることができるのです。
この用語を調べる作業が削減されたことで、勉強の効率が上がり、復習がしやすくなっているのも重要問題集のポイントです。
「化学重要問題集」の使い方や勉強法
まず問題集のA問題から解いていく
まずは「A」「B」と分かれている問題の「A」問題だけ一周してみてください。実際の入試問題なので少し難しいですが、基礎がしっかりできていれば大体は解けるのではないかと思います。
30分考えてもわからなかったら解説を見よう!
もし30分ほど考えても全くわからない場合は、そこで切り上げて解答解説をしっかり読み、もう一度基礎を見直してみましょう。わからない問題には時間をかけずわかるようにすることに時間をかける、それが効率よく勉強する方法です。また、このときにわからなかった問題や間違えた問題を抽出しておきましょう。
化学重要問題集は何周すればいいの??
参考書を何周すればいいかわからない受験生は多いと思います。以下で何周すべきなのか説明していきます!
A問題は何周も繰り返す
一周目が終わったら、わからなかった・間違えた問題を復習しましょう。そして、理解したら二周目を解いてみてください。そして、解いて終わったらまた間違えたものを抽出し、復習して、三周目…と何回も繰り返し、完璧になるまでやりましょう。
B問題も一回は解いてみよう
A問題を完璧にしたら、B問題に取り掛かってみましょう。A問題に比べ、非常に難しいと思います。この問題を完璧に理解し、解けるようになるには相当な労力が必要です。
早慶や難関国公立を目指す受験生にはぜひ挑戦してほしいものですが、B問題に時間をかけて完璧にするのなら、A問題のような問題をたくさん解いて慣れるというほうが勉強の効率としてはいいかもしれません。
一回は解いてみて、解答解説を読みましょう。二周目以降をするかどうかは自分の志望する大学のレベルを考えて決めることをおすすめします。また、類題を解きたいから似たような参考書がほしい、という人向けに2冊参考書を挙げておきます。
一緒に使いたい参考書
化学の新演習(三省堂)
> 理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録(Amazon)
重要問題集よりも少し難易度が高めでボリュームも多いです。その分、解答解説がとても丁寧でわかりやすく書いてあります。重要問題集だと少し物足りないと感じた受験生には試してほしい一冊です。
化学の新演習についてもっと詳しい特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読んでみましょう!
化学の良問問題集(旺文社)
重要問題集と似たレベルの問題集で、問題が3段階の難易度別になっており、解答解説も充実しています。また学習ナビゲーターという、問題を効率よく探すための索引がついているのもポイントです。
「化学重要問題集」の復習法
問題演習系の参考書は、問題を解くこと以上に復習が重要になってきます。ですのでここからはの復習方法についてお話しします。もちろん、自分なりの復習方法がある人は無理に変える必要はありません、参考程度にしてください。
ルーズリーフに問題の解説をまとめる
まず、「復習する問題のコピー」と「ルーズリーフ1枚」を用意します。ルーズリーフの上部に問題文のコピーを貼り付け、その下に自分のわかりやすいように説明を加えながら解答を書いていきます。解答解説では省略されやすい途中式なども、きちんと書くといいですね。
ノートでもいいですが、問題の並べ替えができるという点でルーズリーフを薦めます。色々な参考書の問題を解いて復習をすると、似たような問題が出てくるはずです。その似たような問題たちを近くにファイリングしていきましょう。そうすると自分の苦手な問題の傾向がわかってくるはずです。
そこを中心に見直すことで勉強効率が格段に上がります。復習方法がわからないという人は、ぜひ試してみてくださいね。
化学重要問題集は高3の夏明けから受験本番にかけて使おう!
重要問題集は一問一問が重く、解くのに時間がかかります。基礎を固めたら、なるべく早めに始めましょう。難易度は高いですが良問が揃っているため、重要問題集を軸にして化学の勉強を進めてもいいと思います。高3夏あたりには基礎を終えて、夏休み明けには解き始めていきたいですね。
まとめ
難関大学の化学を対策する上でとても重要な化学重要問題集について説明してきましたが、どうだったでしょうか?
自分に合っていない参考書を選ぶと勉強の効率はかなり下がってしまいます。参考書選びは受験勉強する上でとても大切なことなので、しっかりと情報を集めて自分に合った参考書を選びましょう。
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