化学は暗記じゃない!理論・無機・有機それぞれの勉強法
皆さんは”化学”という科目にどんなイメージがありますか?よく化学は暗記科目だ!なんて思っている人がいるのですが、化学は暗記科目ではありません!もちろん、元素記号など最低限覚えなければならないことがあるのは事実なのですが、それより大事なのは、
- 現象をイメージすること
- 論理的に理解すること
です。これは化学に限らず、他の科目にも言えることだと思います。より化学を得意にするための勉強法をご紹介していきます。
①現象をイメージすること
化学は自然現象をミクロな視点から体系的に解明していく科目です。そのために、紙の上だけで考えていると数字をいじっているだけになってしまい、間違えやすくなってしまいます。一番良いのは実験をすることなのですが、実験ができる機会はそうありません。そこで、教科書や図表に掲載されている写真や絵からイメージを深めていきましょう。問題を解くときには、条件を整理するために図や表を使ったりすることでイメージがわきやすくなります。
②論理的に理解すること
1行1行写していくのではなく、何でこうなるのかということを常に意識しながら読み進めていくことです。これを繰り返していくことで、新しい問題に出会った時にどうすればいいのかというのが分かってきます。
分野別学習ポイント(共通テスト~国公立二次)
理論化学分野の勉強法
・熱化学、酸化還元は問われることのパターンが比較的少ないので、攻略しやすいです。何回か演習を積むと、どんな問題でも対応できます。
・気体計算、平衡計算(電離平衡とpH含む)は頻出かつ、難問も出やすいので差がつきやすい分野です。使う公式や法則は多くはないので、図や式をしっかり書いて、じっくり考えましょう。
無機化学分野の勉強法
・気体の発生法や錯イオン形成の反応式は反応物の化学式が与えられてなくても書けるようにしておきましょう。工業的製法については、製法の名前、各段階での反応式、全体での反応式が書けるようにしましょう。
・遷移金属については慣れです。演習を積むことで慣れましょう。色については図表で確認するとイメージしやすいと思います。
有機化学分野の勉強法
・芳香族化合物は、化学式・名称・ベンゼンから合成するときの必要な条件(試薬、高温・高圧下でなど)をひとまとめにして覚えましょう。
・構造決定の問題は演習量がものを言います。実際に手を動かし、書いて考えましょう。分からなくなったら、不飽和度と炭素数に注目!
・天然物や高分子は覚えることが多くなってきますが、脂肪族や芳香族で学んだことが結構登場するので、まずは脂肪族や芳香族をしっかり理解すること!
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過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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