大学在学中に公認会計士に合格した俺が一般受験をしなかった理由【後編】


by エース

公開日 2016年 6月15日

みなさんこんにちは。今回はイクスタ特別コンテンツへ、ようこそ。ここでは、みなさんの先輩である現役大学生に、当時の受験勉強や今の目標をざっくばらんにインタビューし、みなさんの夢や目標を考えてもらう場所です。


今回は明治大学4年の石井健太くんにインタビューしてきました。彼は、明治大学の付属校に通いながら、学校の成績はトップクラス。しかしある理由から指定校で明治大学への入学を選択。なぜ一般受験をしなかったのか、そこには彼なりの大きな決断と想いがあったのです。そこに迫っていきます。


まつしたしゅうへい

●プロフィール
石井健太(Kenta Ishi)
明治大学商学部4年生。高校時代はサッカー部に所属し、サッカーと勉強の文武両道で活躍。小さいころから興味を持っていた簿記の道を進み、大学3年生で公認会計士の資格を取得。


● 資格を取るのってわりと安定志向なのかなって思うんだけどどうかな?
安定志向だとは思う。親にも、もともと「公務員になったほうががいいだろ」って言われてた。それに自分でも、資格が取れれば職は安定するだろうなと思ってた。

だから、会計士の資格を取れれば安定するっていうのと、国家資格だから難しくて、それにチャレンジしたいって意味で、公認会計士はちょうどよかったと思う。

● 国家資格の勉強する中で大変だったことは?
単純に勉強を続けることが難しかった。

会計士って1次試験が2回あって、2次試験が1回あるんだけど、科目が多くて勉強するのに時間がかかるんだよね。だから資格取るための学校に入ったときから、1次試験の1回目受けるまでに1年間かかった。

だけど1次試験は最初落ちて、そこからは2次の勉強と平行して勉強しないといけなくて。そんなとき、周りの大学生はみんな遊んでいて、どうしてもそっちに気持ちが流れる時もあった。

アルバイトもしたいし、遊びたいし、ってなかでたくさん犠牲にしなきゃいけないものがあって、だから続けることが一番難しかった。

● どうして続けられたのか?
「合格したい」、「一度始めたものを途中で投げ出したくない」っていう思いがあったからかな。

1次試験の1回目が不合格だったときに、こんなにやったのにダメなのかって心が折れかけたけど、めちゃめちゃ頑張って苦しんで合格した時の気持ちは最高だろうなって思った。あとは、このまま諦めたら何も残らないだろうなっていうのもあった。最後まで諦めたくなかった。

まつしたしゅうへい

● 今、予備校でアルバイトしていて受験生に対して感じることは?
受験生は、「最後の自分」を想像できていないなと思う。大学合格する瞬間もそうだけど、受験直前の1カ月前とかを想像できていないなと。

俺の場合は会計士の試験前とかめちゃくちゃ体調悪くて、2カ月前には入院していたんだけど、満身創痍で勉強していた。もちろん今の受験生が俺みたいになるとは思わないけど、そうなる可能性もあるから、今できることをしっかりやって、最後にできるだけ余裕を持った状態で、試験を迎えるっていうことを想像しきれていない。

なかなか経験していないことを想像するのは難しいんだけど。受験は、最後は運勝負なところもあるから、その運を引き寄せられるかどうかも今の頑張り次第かなと思う。

● 高校生の段階で夢を決める必要性はあるかどうか?
もちろん人それぞれだとは思う。目標が明確な人のほうが頑張れるとは思うけど、例えば早稲田大学に絶対行きたいって人もいてその先のことを考えてない人もいる。だけどその人にとってはそれがすごくモチベーションになったりするからそれはいいと思う。

だから夢とかも考えているのがいいと思うけど、そうじゃなくても早慶に行きたいっていうだけでも悪くはないと思う。結局どこに視点を置くかで、遠い方がいいと思うけど、モチベーションになるものを見つけていくといいのかなと。

友だちで就活している人を見ていて思うこととして、みんなどっかの時期で絶対苦労すると思う。俺は中学受験で苦労してそこからはちょっと楽できたり、他の人は高校受験とか大学受験で苦労する人もいる。それでまた大学に入ったらどっかで苦労すると思うんだけど、その時期を大学生は決められるんだと思う。

俺は将来を見据えて大学2~3年生の時期を苦労して勉強したし、就活でも大学3年生から活動して苦労した人は4年生ではスムーズに決まったりする。何もしていない人は最後の4年生でめちゃくちゃ苦労するし、それが将来に響くのかなと感じる。最初に自分の苦労する時期を決められる人が、将来も充実して生きていけるのかなと思う。

まつしたしゅうへい

彼とは、予備校のチューターとしてたまたま知り合いになった。彼は1年生のときから、勉強に遊びにとてもストイックだった。4年生になった今、彼を一言で表せば「真面目」。そんな「真面目」な彼の想いや考え方に強く惹かれた。

「夢は身近なところに落ちている」

この言葉を全受験生に送りたい。そんな彼にインタビューできたことを誇りに思う。



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