独学でもMARCHで8割まで伸ばすことができたシンプルで冷静な英語の勉強法
こんにちは、立教大学社会学部のタイヨウです。高校では英語の授業はほぼ全く受けず、かといって予備校で授業を取っていたわけでもない私が独学でMARCHは全て合格することができ、英語の得点率は80%近くまで上げることができました。何を考えどうやって英語を伸ばすことができたのかをご紹介します。皆さんのお力になれば幸いです。
◇目次◇
私立文系は見かけ上の配点以上に英語で合否が決まる
私立文系で1番大事な教科はもちろん英語です!大抵配点が1.5倍なだけでなく、得点調整でも英語は有利です。英語は難しいから差もつきます。他の科目でいかに失点を防いで、英語で差をつけるかの勝負です。その代表が青山学院大学の全学部試験!配点と得点調整と国語の問題を見てください。
そこまで極端でなくても、ほとんどの学校で英語優先のシステムになっています。とにかく最低でも1.5倍は大事と考えて大丈夫です。個人的には英語ができなければ受からないと考えています。
MARCHの英語で8割取ることは独学でも可能!
私立文系は8割取れば確実に合格点を超えてプラスが出ていると思って良いと思います。合格点が7割だったとして、105点。他の科目で15点落としても大丈夫です。国語60、世界史65でも受かります。この時、世界史や国語で8割取るより5点お得です。合格に一気に近づきます。独学でMARCHの英語で8割を何度も取ることができたので、今回はその方法をご紹介していきます。
私立文系英語の入試問題の特徴
文法、単語、熟語、語法を知っていれば解ける穴埋め選択問題や並べ替え問題(ビンテージ、ネクストステージみたいな問題。長文に組み込まれていることも独立していることもある。)と長文読解に分かれています。
長文読解の問題はマーチレベルで大体700 wordくらい。数年前から文がどんどん長くなっていて、スピードは結構求められる傾向。問題は和訳から大きな意味を掴むものまで幅広いです。
MARCHの英語で合格点を取るために必要な3つの力
1.暗記(単語、文法、熟語)
2.正確に読む
3.速読
大学受験英語 では暗記が大事
1は2の基礎になり、2は3の基礎になります。長文は特に文法、単語、熟語の暗記ができてないと取れません。
注意してほしいのは、受験ではTOEFLなどと違い、長文の意味を理解する問題のほかに文法、単語、熟語、語法そのものを聞くものがあり、しかも結構大きなウエートを占めます。学校によりますが、大体40-60%くらいは基礎知識をしているかどうかで得点できます(過去問を見て実際に数えてみてください)。
基礎分野の暗記は長文の基礎になるだけでなく、それ自体でかなり点を取れます。
実際の勉強
これまでの話を前提に、では実際どのように勉強をするか考えます。
まず知識。単語、文法、熟語のおすすめ
まず知識を詰め込みましょう。
単語帳
文法問題集
熟語帳
を準備しましょう。
単語帳は、メジャーな三つターゲット1900、速読英単語必修編、システム英単語のどれかを使いましょう。見た感じの使いやすさで選べばいいと思います。レベルはターゲット1900だけ少し高いですがどれを選んでも大差ありません。
これらは受験レベルの単語帳で基本これ以上必要ないものなので、まずこれの一つ下のレベルのものをサッと見てそれができなそうならそれからやりましょう。
僕ははじめ単語力が足りなかったのでターゲット1400から始めて、被りが出ないように1900に進みました。
参考:> 英単語ターゲット1900のレベルは?ターゲット1900だけで合格できるの?有名大学の先輩が特徴や使い方を紹介します!- イクスタ
文法はビンテージ、ネクストステージがありますがビンテージの方が内容が多く、レベルが高いのでビンテージをやっておいた方が安心です。ビンテージは、まず文法、語法をやりましょう。熟語は熟語帳の方が便利なのでそっちでやりましょう。会話は余裕があればでいいです。
参考:> 【英語文法】この参考書一冊~ヴィンデージ Vintage~で文法を仕上げよう!- イクスタ
ぼくは東進ブックスの熟語帳を使っていました。シンプルでとても使いやすいものです。熟語帳は特にメジャーなものはないので使いやすそうなものを選べば大丈夫だと思います。
暗記ものは、何周もやって大体覚えられたら、覚えられていないものだけをカードにして、集中的にやるのがおすすめです。カードは、紙で作ると管理が難しいので、紙でなくスマホなどでやるのがおすすめです。そうすれば隙間時間などにもサッと取り出してやりやすいです。アプリはワードホリックというアプリがおすすめ。
英語読解の力をつけるために
まず、文の意味を理解するためには、覚えた文法が使えなければなりません。そこでおすすめなのが西きょうじの英文読解入門基本はここだ!です。本当の基礎から入るので、分かってるよと思ってしまうかもしれませんが、知ってるから言ってそれが文を読む時に使える文法になっているかは別問題です。
正直日本の文法の授業は暗記ものすぎて役立たずです。この本は文法を理解させるもので、これをやると文が読めるようになるだけでなく、文法問題も解けるようになります。
参考:> 【基本はここだ!英文読解入門の特徴や使い方をイクスタコーチが徹底解剖!- イクスタ
ビンテージなどで文法をやると丸覚えしただけになってしまうこともあるので、ビンテージなどよりこちらを先にやることをお勧めします。
ちなみに、この本は本人の解説動画もYouTubeにアップしてあります。とりあえず一周して、必要に応じて復習したり、わからないところを見返すようにしましょう。
精読って必要?一文読解はどの教材をやるべきか
英語で文が読めるようになるために受験のような精読をしろという人は稀です。むしろたくさん読めという人が多いです。ただ、受験は1年で、問題も正確な意味を問うものが多いので別物と考えることもできます。
僕は精読は基本はここだ!、ポレポレ、基礎英文解釈の技術100をやりましたが、正直後ろの二つは難しいです。差がつく文の形を集めた問題集です。基本はここだ!のように汎用性が高く、基礎を押さえて英文が読めるようにするタイプではありません。おそらく、受験以外では必要ないでしょう。英文が読めるようになる上では必須ではないと思っています。ただ、大学が狙って問題を作ってくるところを集めているので、微妙なところです。基礎的なところを押さえた後、1冊くらいやってもいいと思いますが、時間がないなら飛ばしてもいいステップだと思います。
長文読解の問題集の選び方
SVOCが振ってあって、さらに音声があるものがおすすめ(例えばハイパートレーニング、東進のレベル別、ポラリス)。長文は慣れの問題もあるのでたくさんやるのがいいと思います。
一番困った!!速読力を上げるのは難しい
大学受験で一番悩んだところです。過去問を解いても60分または90分の試験時間に対してもう全然間に合わない。これには一度解いた文章を音読するのがいいということが言われているのでたくさんやってみました。また、単語がパッと出てこない、文法があやふやというそういう速読以前の問題でも遅くなりえます。これがとても難しい、、。
結局最後は時間を測って過去問をやるときに解き切れることの方が多い状況になりました。それでも最後の数問は解ききれなかったり、全然終わらないことがなくなることはありませんでした。しかし、読めた分に関しては精度は高かったので、大体過去問で8割以上取れるようになっていきました。
本番では、立命館、法政は大問1つ分以上終わらず本当に落ちたかと思いましたが、結局合格していました。どのレベルまで早く読めるようになる必要があるかについてはなんとも言えませんが、ぼくは正直最後まで十分には早くならなかったけど、MARCHの英語で8割は安定して取れるようになりました。
過去問の使い方
過去問を解く時は、問題形式、傾向をみて、足りないところを考えて補いましょう。大学や学部ごとに傾向はあって、大まかな意味や、スキャニングが大切なところ(青学)、訳を書かせるところ(学習院)、毎回会話が出るところなど。
また、英語は早く解く訓練が必要で、それは慣れの問題も大きいので、なるべくたくさん通しで解いて時間感覚を掴みましょう。
英検利用の賢い出願方法
英検は準1級を取っていると英語試験免除、満点にしてくれるところが多くとても有利ですが、覚える単語数が大学受験よりだいぶ多いので、周りには準1級で合格できる人はほとんどいませんでした。
また立教大学は2300点が満点の目安で、取得級は関係ないので英検2級で2300点を取ることをお勧めします。英検2級で2300点を取る方が、準1級の2300点より圧倒的に簡単です。一方共通テストで立教を受けようとすると難易度が上がり、しかも一発勝負で運要素が強くなります。立教大学に出願予定の受験生は、1年前から英検対策を行いましょう。
共通テストを私立でどう使う?
共通テストはめちゃくちゃ簡単な文章ですが、分量が多いです。別物だと思っていいと思います。ぼくはMARCHの英語過去問は8割9割取れていましたが、共通テストの英語リーディングは6割でした笑 私大専願の場合は共通テスト利用以外に用途がないので対策するメリットがあまりないです。共通テスト利用で私立に入学するのは全受験生の5%程度で、実力以上の高得点争いになります。
成功の方法は十人十色。一番大事なのは自分で考える時間を取ること
色々な人が色々なところで誇らしげに、こうしたから成功したと言っていますが、本当のところは分かりません笑。勉強法についても人によって結構違うことを言っています。元々自分なりに情報を集めて、考えて、やってみてだんだん作っていくものなので、あまりこうでないといけないとは思わず、自分なりに工夫してやれば大丈夫です。
イクスタでは大学受験の入試問題に対応する鉄板の英語の勉強法があります。全体像を描きながら進めれば必ず成績を伸ばすことができます。常に全体像と残り時間を意識しながら勉強を進めてくださいね。
執筆:タイヨウ 立教大学社会学部→国際基督教大学、イクスタコーチ卒業生