大岩のいちばんはじめの英文法はいつまでに完成させるべき?レベルや問題数、使い方は?
大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編 はどんな大学受験生が使うべきか、イクスタコーチとして現場で成績を伸ばしている受験生と毎日本気でやりとりしている立場として早稲田大学教育学部出身、イクスタ代表/イクスタコーチの土井がお伝えします。
大学受験の最初にまず大岩の英文法 はじめからていねいに超基礎英文法編をやろうか考えている受験生、イクスタからもおすすめです!ぜひ最速でマスターして英文法の基礎固めをしてください!
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超基礎レベルをすぐに終わらせて、標準レベルの英文法に進む、それが正しい道です!
目次
大学受験の全科目、全分野において、英文法は間違いなくいちばん時間をかけるべき分野です。文系理系両方とも共通テスト、国公立二次、私立いずれについても英語の配点は大きく差がつく科目です。
その英語の完成度、イクスタコーチでは英文法までが最重要だと考えています。難関大学ほど難しい長文問題や英作文が出題されますが、それでも英単語・英熟語・英文法までの一文読解に関わる要素が最も大事で、英語の勉強の7-8割はこの一文読解までで決まると考えています。
英単語と英熟語は時間と回数を繰り返して定着させていくしかないので、理解が求められるという意味では英文法は大学受験の中で最も丁寧に時間をかけて進めるべき分野なんです!
一方で英文法は曖昧にしてもなんとかなるように見える分野です(現役時代の初期の僕がそうでした)。単語の知識と読解力があればなんとなーく読めた気になってしまうのが英語長文の特徴でもあるので、「英文法はやってないけど、どこまでやったか分かりづらいし面倒だから後回し」ってしてないですか?それは超危険!
共通テスト模試の65点くらいまでは英文法の基礎が定着してなくても点数が出てしまうことがありますが、共通テストで80点以上やMARCH関関同立以上の有名私立大学や国公立大学の個別試験で合格点を取るためには英文法の基礎の理解定着は絶対に必要不可欠です!
特に今回の大岩の英文法レベルは絶対に全範囲理解している必要があります。
学校の英文法の授業で少しでも抜け漏れがある自覚があるのであれば、分野ごとでもいいので理解に抜けがないかをチェックしてくださいね。学校で少しでもちゃんと聞いていない期間があったら、その抜け漏れは将来危険になるかも。
例えば第5文系SVOCのCになれるのは名詞と形容詞だけなど、知っているようで盲点になりがちな範囲の理解は、ゆくゆく長文や日本語訳、英作文に直接影響してきます。
ところで、受験勉強を始めて、塾や予備校に通い始めたり参考書を揃えたものの、いまいち受験モードのやる気にならなかったり、時間管理が出来なかったり、志望校合格に向けての目標管理方法が分からなかったり、そんな微妙な毎日を送っていませんか。
「本気で勉強したいけど本気モードに入れていない」受験生があまりにも多いことを目の当たりにして、早稲田大学教育学部出身イクスタ編集長の土井が、そんな受験生の問題を解決して有名大学に合格するための解決策をご準備しています。
有名大学に合格することができれば、その先の人生、ずっと楽になるし、安定に近づきます。人生で一度の大学受験。本気で合格に向かっているあなたを応援したい!
根拠を持ってやるべきことを決め、毎日ギリギリの張り詰めた緊張感の中、必死でやり切ることができます。毎週の面談で、入試当日まで勉強方針のチェックや目標設定の手助けで心に火をつける、イクスタコーチ
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大岩の英文法はどの大学のレベルに関係なく必要な英文法の基礎理解を試す教材
大岩の英文法は高校の授業をほぼ受けていないor聞いていなかった受験生がまず始める教材として良い参考書です。そもそもの品詞の説明から、関係詞の実際の運用方法まで、各分野を抜け漏れなく最重要ポイントの理解が進むような講義形式で説明してあります。「各分野の最重要ポイントを抜け漏れなく講義形式で分かりやすく」というのが重要ポイントなんですよね。
学校の授業を受けていない前提で講義形式で説明してくれているので他の同じ目的の参考書より分かりやすいです。それぞれの分野の説明も長すぎず短すぎず、理解に繋がるような説明がなされています。
各分野を極めるのであればこの大岩の英文法を卒業してから2-3冊を定着させる必要があるのですが、まず初めの教材として英文法を進めていく上でイクスタコーチでもおすすめしている教材です。
大学受験のいちばん最初は英単語の基礎レベルと大岩の英文法
大学受験ではどの大学でも英語が最も配点が高いです。例えば私立文系は3科目の中で配点が最も高いのが英語ですし、問題のレベルで差がつくのも英語です。逆に国語はあまり差がつかないんですね。
私立文系でなくてもどの大学でも英語で最も差がつくと考えていいでしょう。一部の私立理系は数学がいちばん重要になることもありますが、それでも英文法の重要性は変わりません。
となると、大学受験勉強を本格的に始める段階でまず最初に取り組むべき分野は英単語と英文法です。
英単語の基礎レベルは身についていますか?それを測る基準は例えば、英単語ターゲット1400やシステム英単語Basic、速読英単語入門編などの単語帳をパラパラとめくってみて8割以上すぐに正解できるようであれば基礎レベルの英単語は定着していると考えていいでしょう。
それと同様のレベルでまず始めてほしいのがこの大岩の英文法です。
例えば助動詞では had better の否定系を作りたい場合にはnotはどの位置に来るのか、動詞は原形しか使えないのか、などすぐ即答できるでしょうか?
分詞構文とは何か?という質問に答えられますか?分詞構文とは、副詞のカタマリとして使える分詞のことで、接続詞を使わないで文と文を繋ぐことができます。
このような英文法の基礎的な理解ができているかを試すことができます。書店でぱらっと読んでみてもし抜け漏れがあるようであれば、特定の範囲だけでもいいので復習してください!
英文法の網羅系問題集四天王を焦って始めないで!
大学受験を本格的に始めているのであれば、英文法の参考書はおそらくVintage、ネクステ、UPGRADE、スクランブルなどの教材を持っているはずです。ゆくゆくはこれらの網羅系問題集を何度も繰り返して英文法を有名大学レベルに仕上げていくのですが、これらの問題集に入る前に、各分野の英文法をそもそもどういう役割があるのか、概念として理解しているか、は要チェックです!
最低3周して、どのページを質問されても即答できるようになるまでは次の参考書に進まない!
「英語はたくさん教材あるし、時間もないので次の参考書に行きたい」気持ちはめちゃくちゃ分かります!
でも、この大岩が中途半端なまま次の英文法問題集に進んでもかえって時間がかかってしまいます。
イクスタコーチの受講生でも、「以前大岩はやりました」という受験生は多いのですが、いざ面談で大岩の内容について先ほどの分詞構文や、関係副詞の役割などクイズ形式で出題すると答えられず「やったような気がしてたが定着していなかった...」というパターンが本当に多いです。そういう状態のまま進んでしまうと、あとあと英語は伸び悩むんですよね確実に。
難関大学でない大学志望であればうっすらとした英文法の理解と英単語のパワープレイでギリギリ合格点までは持っていけますが、MARCH関関同立以上程度の有名大学であれば中途半端な理解ではあとあと必ずスランプがやってきます。
スランプの原因を分析した土井調べだと、たいてい英文法の基礎理解の抜け漏れか英熟語不足だということが分かります。
Vintageやネクステをガンガン進めたい気持ちは分かりますが、まずはこの大岩の英文法を完璧と言えるまで、最低3周は繰り返して、例えば私にどこの範囲を質問されたとしても答えることができるように理解を進めてください。
大岩の英文法はいつまでに完成させていれば合格点に乗っている?
早慶や旧帝大の合格を目指す場合には、この大岩の英文法は遅くとも高2(受験1年前の)の12月末までには終わらせているのが目安です。理想は高2の夏休みには終わらせて9月から次のレベルに進むことができていれば早慶や旧帝大でも十分合格点を取るための準備に時間をかけることができているはずです。
大岩の英文法を終わらせたあとにも、英文法2-3冊、英語構文、英語長文、英作文、過去問など英語だけでもやるべきことはたーくさんあります。
これらを逆算すると、早慶や旧帝大を目指す場合には大岩の英文法のレベルは理想は高2の夏休みには終わらせたいです。
MARCHや地方国公立志望の場合には、どんなに遅くても高3に上がる直前の3月末にはこの大岩の英文法を終わらせているのが合格レベルの目安になります。
じゃあ、高2で終わってないとどの大学にも合格できないの?というとそんなことはありません。
早ければ早いに越したことはありませんが、大学受験を本気で始める気になったのが高3になってからの受験生もいるわけです。本格的に受験勉強を始めたのが遅かったからといって、この大岩の英文法を飛ばして次に進むべきではないので、あなたがどんな今どんな状態、どんな時期であったとしても安心して大岩に本気で取り組んでくださいね。
大岩の英文法を終わらせるまでにかかる時間の目安
大岩の英文法は全部で25講の構成で、英文法の各分野の基礎事項を網羅的に説明してくれています。
1,2周目はじっくり読んで、講の最後のチェック問題も必ず解いて解説まで理解してください。
1講あたり6-8ページ程度なのでチェック問題を含めても30分では終わるはずです。
1周目15時間、2周目10時間で復習、3周目5時間で復習、合計30時間くらいで卒業できるのが目安です。
記憶はずっと忘れ続けるので、この参考書を卒業したあとも分詞構文や関係詞などの定義や役割を忘れてしまった場合でも何度もこの参考書に戻ってきてくださいね!
長期休みじゃない学校がある期間は週に30時間くらいは勉強できるので、毎週10時間はこの大岩にあてて、3周を3週間で終わらせて次に進んでください!
イクスタコーチで実際に使用している大学受験の計画法を記事として公開しています。自分に合った計画の立て方が分からない場合にはぜひ使ってみてください!
大岩の英文法が完成したら次に進むべき英文法の参考書は?
英文法の一番はじめのレベルであるこの参考書を終わらせたあとに進むべき参考書は大きく分けて2つのパターンがあります。
1つめは王道、英文法の網羅系参考書に進むパターンです。イクスタでは文法四天王と読んでいる、ネクステ、Vintage、スクランブル、UPGRADEのどれかに進んで英文法のさらなる強化を目指します。
四天王の中ではスクランブルが一番おすすめ!
この文法四天王は、大学受験の中で一番長い時間触れることになる参考書です。全科目の中でも一番長い時間、多くの回数を触れることになります。もしどの参考書にするか迷っている場合には書店などでじっくり選んで自分にとって学びやすいものを買ってくださいね。この中でもイクスタや私が一番おすすめしているのはスクランブル-旺文社です!旺文社は英検の教材を大量に扱っているのもあってか、解説が一番丁寧です。今年も1月からスクランブルを始めた高校2年生がセンター過去問の英語の点数を3ヶ月で40点ほど伸ばすことができました。
関正夫の世界一分かりやすい英文法・語法の特別講座
2つめの丁寧に進むパターンは、文法四天王のどれかを進めるのは変わらず、追加する教材が1つ増えます。それが関正夫の世界一分かりやすい英文法・語法の特別講座です。
形式は大岩の英文法と似ている講義形式です。例題を元に正しい答えを導くための考え方や知識を説明してくれています。関先生は既存の高校の授業で教えられていることのアンチテーゼとして英文法の理解のアプローチを取っているのが特徴ですね。スタサプでも人気の授業の1つです。
この世界一わかりやすい英文法語法の特別講座、表紙はポップで軟派なイメージを持たれがちですが扱っている内容は硬派でちゃんとしています。公開はされていませんが、おそらくスタサプのスタンダード英文法の内容をテキストにしたものだと推測されます。分量も多いし内容をガッツリ。おすすめです。ぜひ書店で手に取ってみてください。
参考:世界一分かりやすい英文法・語法の特別講座 イクスタコーチも嫉妬するその内容とは? - イクスタ
大岩の英文法と同時に進めるべき英単語は?
大岩の英文法は基礎レベルだとお伝えしてきました。大学受験英語で有名大学に合格するためには同時に英単語など語彙を進めるのも必要不可欠です。
意外と語彙のレベルと文法のレベルを揃えるのが難しくて、「語彙のレベルは高いけど英文法がボロボロ」となりがちです。「単語はめっちゃ暗記したけど文法は理解不足で少しでも難しい英文になると意味が取れなくなる」という受験生がいるので気をつけていただきたいです。
大岩の英文法と同時に進めるべき同レベルの英単語も同じく基礎レベルになります。例えばシステム英単語だとStage2まで、ターゲット1900であれば1-800まで、くらいが対応するレベルになります。
英単語はもちろんたくさん覚えることができれば理想なのですが、イクスタとしては英単語を追加で覚える時間があれば英文法の理解に時間をかけてほしいので、逆にシス単やターゲットで進める範囲は上記くらいにおさえておいて、あとは英文法の理解に時間をかけてください。大岩の英文法を卒業できたら次のステップとして次のレベルの英単語に取り組み始めるのが良いでしょう。
さて、ここまで大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編についてイクスタの土井がこれまでの受験生の実態を反映しながらご紹介してきました。
大学受験を本格的に始めるタイミングで取り組む参考書として良いものなので、自信を持って本気でやりきってください。3週間で3周回して完成させる、英単語の基礎も同時に、次の英文法教材も意識して。この辺りを頭に入れながら、長い大学受験の英語を順番に鍛えていってください!ここから始めればMARCHや国公立、早慶や旧帝大などちゃんと順番通りに目指すことができますよ!
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明日から受験日当日まで、何をどれくらいやれば合格できるか教えます!イクスタコーチ