京大生が使ってた!?マセマの「初めから始める」で伸ばした数学の勉強法
こんにちは。京都大学に通っている小澤です。
マセマシリーズの初めから解けると元気に伸びる
僕がほんとに数学が苦手で苦手でしょうがなかったときに使った参考書、マセマ出版社から刊行されている「初めから始める」数学シリーズについて特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきます。
「この参考書を見たことはあるけど、実際どうなの?」と迷っている数学を苦手としている高校生はぜひ読んでいってくださいね!
目次
🍀初めから始める数学シリーズの基本情報
出版社:マセマ出版
値段:¥1,485 (税込み)他
難易度:★☆☆☆☆
初めから始める数学シリーズとは
初めから始める数学シリーズは「Ⅰ」、「A」、「Ⅱ」、「B」、「Ⅲ(Part1,2)」と6部で構成されている数学の初歩的な参考書です。
売りである口語調の講義形式によって根本的な部分からの理解をすることができますし、一冊あたりの問題数もそこまで多くないため、数学の初学者または数学に対して強烈な苦手意識がある方、また、基礎中の基礎から着実にやり直して苦手分野を潰したい受験生向けの参考書になります。
🍀初めから始める数学シリーズのレベル
初めから始める数学シリーズは基礎中の基礎から数学をやりたいあるいはやり直したい受験生向けの参考書です。
難易度としては進研模試の大問(1)くらいのものが主になっています。問題自体がまるごと大問になるということはありませんが、それぞれの問題から抽出できる考え方は模試で出るような問題を解く手がかりとなっています。
ほんとに数学が苦手で苦手でたまらないけど、2次試験で使いたいから克服したい!あるいは高校の数学がどんな感じなのか勉強したいという高校進学を控えた中学生もぜひ使ってください!
どのレベルの受験生が初めから始めるシリーズを使うべき?
進研模試の偏差値が40付近で、数学の解法がなかなか思い浮かんでこない受験生におすすめです。またはある特定の分野だけがすごく苦手だという受験生もやって損はないでしょう。ただ、多くの問題を解いて満足するだけでは数学の成績は伸びていかないのでやるならしっかり反復することが必要となってきます。
参考までに僕の場合は高校2年生に入った時に初めからシリーズを勉強しました。当時の学力レベルは、学校の定期テストでは数学は中位くらいで、進研模試の偏差値は50ほどの成績でした。
初めからシリーズのみで対策していたわけではなかったのですが、うまく参考書を使いこなして勉強量を増やした結果、高校2年生の2学期中間試験の数学は文系60人中1位になることができ、河合塾の全統模試の偏差値は65ほどまで成績が伸びました。
初めから始める数学シリーズの特徴
豊富な解説と理解のしやすさ
初めから始めるシリーズは口語調の文体であることに加えて、「これでもか!」と言わんばかりの豊富な解説が載っています。数学の考え方を間近で先生が話しているような感覚になることで理解が早まることに加えて、数学の問題を解くときに頭の中でどのような道筋で考えていけばいいのかがわかるようになります。
反復のやりやすさ
問題のすぐ下に答えが載っており、毎回解答冊子をめくって答えを確認する手間が省けるので、数学の問題を解くあるいは反復することに対するハードルが少しは下がると思います。また、下にある答えに考え方などを直接書き込むことができるので、情報が分散しない点も反復をやりやすくするのに欠かせない要素ですね!
初めから始める数学シリーズの使い方や勉強法
ここからは実際に僕自身がどのように初めからシリーズを勉強していたのかをご紹介します。あくまで1つの例ですが、高校2年生の春から秋にかけて、偏差値にして15ほど伸ばすことができた、やっていて効果があった勉強法なので参考にしてみてください。
まずは問題を解く
当たり前ですが、まずは問題を解きます。この時に注意しないといけないことは、この参考書はあくまで基礎中の基礎のレベルの問題集であるということです。「問題を解く」は目的ではなくて「その問題から得られる数学的な考え方のエッセンスを学ぶ」手段であるので、あまり時間をかけずに分からなかったら答えを見ましょう!
答えを見るときに大切なことは、ただ漠然と答えを目で追うことに終始せずに、どうしてそのような考え方をしようとするのかを考えつつ、分野と解法をセットで覚えてしまうことです。また自分がどこでつまづいているのかをマーカーで引っ張ったり、メモして言語化するなりするといいでしょう。
一通り終わったら、反復!!
一単元分問題を解き終わったタイミングで改めて問題を見て、考え方と解法が出てくるようになるまで復習(反復)しましょう。自分の肌感覚としては、5~7回ほど復習を行えば、自然と身についてくると思います。
数学は書いて問題を解いた方がいいのか
答えはYesであり、Noだと僕は思っています。解ける問題を書く練習はそこまで必要なくって、解けるか解けないか怪しい問題に時間制限を設けて書いて問題を解くのがいいと思います。
初めから始める数学シリーズの次にやる参考書
初めから始めるが終わったら、次のシリーズである元気が出る数学シリーズに着手するのもありだと思いますし、学校の教科書の練習・応用問題、または白チャートの練習問題に着手するのもいいと思います。白チャートの使い方は以下の記事を参照してください!
> 数学を独学で一から始めるなら!基礎から頑張る人のための白チャート - イクスタ
初めから始めるシリーズを完璧にしたあと、元気が出るまたは白チャートを80%くらい完成させた場合、センター過去問・共通テストレベルでは平均80%程度は取れるだけの実力は望めると思います。(2022年の共通テスト本番は数学の平均点が過去最低になる見込みですのでこの年だけ例外です)
ただし、共通テストに関しては誘導を理解して自分でその誘導のやり方を運用する練習が必要になってくると思いますので、共通テスト対策として別に練習をする必要があると思います。
まとめ
僕がほんとに数学が苦手で苦手でしょうがなかった時に利用していた参考書、初めから始める数学シリーズを紹介しました。僕と同じように悩んでいる高校生の皆さん、是非この問題集を解くことを検討してみてください!!
僕自身は初めからシリーズで受験数学をスタートし、高3の時の全統模試の数学の偏差値は55~65で、京大模試の数学の偏差値は50~55程度までは取ることができました。最終的に浪人することになりましたが、全統模試の数学の偏差値は70ほどで、京大模試の数学の偏差値は60程度まで伸ばすことができました。
参考書はなんでもやればいいというものではありません。自分に合った参考書で成績を伸ばしていきましょう!
数学の成績をもっと上げなきゃな受験生は以下の記事もぜひ参考にできると思います。
> 数学が伸びる気がしなくてヤバい受験生へ贈る、初心者が着実に伸ばす勉強法と参考書 - イクスタ
> 【共通テスト数学】大の苦手だった数学を8割まで導いてくれた緑チャートの使い方 - イクスタ
> イクスタスタッフが推奨するおすすめの数学の参考書とその解説記事一覧 - イクスタ
土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のコンサルタント
ここで、2021年イクスタコーチの卒業生で数学IAIIBがとても得意な石原のどかさんによる数学限定のオンライン個別指導をご紹介します。
「数学このままでいいか不安...」という受験生はぜひ一度相談してください!数学だけが克服できなくて志望校に届かないという受験生の助けになりたい。イクスタコーチ土井の長い経験からも彼女を一押しします!
数学を入試レベルで通用するように押し上げ、合格できるようにのどかさんと私がサポートいたします。詳細はこちらの記事を読みご確認ください!
> 【数学】君は「なんで」問題が解けないのか?数学を武器にしていたNodokaが一緒に数学を伸ばしていく数学プログラム