数学を独学で一から始めるなら!基礎から頑張る人のための白チャート
今回は「白チャート」という数学の🍀基礎レベルの参考書について「白チャート」の特徴から難易度、使い方までを早稲田大学教育学部出身、大学時代にイクスタを立ち上げた土井が詳細にお伝えしていきます!
※実際に「白チャート」を使った人にインタービューをした情報をお届けします!
◇目次◇
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1. 「白チャート」の基本情報
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3. 「白チャート」の特徴
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4. 黄チャートとの違い
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5. 「白チャート」の使い方
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7. まとめ
「白チャート」の基本情報
出版社:数研出版
価格:¥1,991
白チャートとは?
白チャートは数研出版から販売されている参考書です。値段は1,740 円+税です。あくまでこの値段は定価なのでもう少し安く手に入れることができるかもしれません。数学ⅠからⅢと A、B がそれぞれ販売されており、高校数学の問題の解き方について、例題を通して学習することができます。
「白チャート」のレベルは?
基礎を一から固めたい受験生におすすめ!
こちらの参考書のレベルは共通テストや中堅私立大学で合格点を目指す人におすすめです。
もしくは東大や京大、医学部と言った数学が難しいところを目指す受験生で、いきなり青チャートは難しいという人は青チャートを使う前に教科書と併用して白チャートを使うといった方法がおすすめできます。
ただしこの方法の場合は1年生から遅くとも2年生までに使っていかないと時間的に余裕がなくなるので、 早期のうちに長期的な勉強計画を立てる必要があります。
白チャートの中の問題で一番難しいレベルでも共通テストレベルなのでそのレベルを目指している受験生で数学を使う場合におすすめできるといえます。
東大や早慶などの難関大二次対策には物足りない
白チャートに載っている一番難しいレベルの問題でも共通テストレベルです。東大や早慶などの難関大を目指す人は白チャートを完璧にしても入学試験では通用しないでしょう。難関大学を目指している場合には、ある程度白チャートでの勉強を終えたらもうひとステップ難易度の高い参考書で勉強しましょう。
黄色チャートや青チャートとの違い
チャート式の参考書はレベル別に色分けされていて、レベルの高い順から「赤>青>黄>白」となっています。
白チャートはチャート式の中で1番易しい参考書ですが、扱われている問題のレベルは教科書レベルのものから共通テストレベルのものと多岐にわたるので、全ての問題が易しいわけではなく、段階を踏んで学力を伸ばすことができます。
白チャート以外のチャート式問題集について詳しく知りたい受験生は以下の記事を参考にしましょう!
赤チャート
参考:数学を極めたい受験生のバイブル!赤チャートの特徴から使い方まで教えます - イクスタ
青チャート
参考:> 青チャートを熟知する難関大学生が青チャートの特徴から効果的な使い方を伝授する - イクスタ
黄チャート

土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のコンサルタント
上位国公立大学、March以上を目指す場合には白チャートは高校2年生の2月までには終わらせることを目標に進めてください。
「学校で青チャートが配られたからやっているけど難しい...」という受験生が多いです。青チャートやフォーカスゴールドは、それさえ完璧にすればほぼどんな大学でも対応できますが、その分解説がハイレベルな受験生を想定しており、一行目の解説から「なぜそうなる...?」となることもありますね。
学校のレベルと青チャートのレベルが違いすぎる場合や、完全にほぼ独学で数学を始める場合にはこの白チャートを選択肢に入れることをおすすめします。
「白チャート」の特徴
続いて、白チャートの特徴について詳しく述べていきます。
チャート式の中で最も解説が詳しい!
この「白チャート」と他の参考書の違いとしては、他のチャートシリーズをはじめとして数ある数学の参考書の中で最も解説が詳しく、気付きにくいようなところにワンポイントアドバイスや先生が口頭で言う程度の細かい解説も明記されています。
加えて白チャートは基礎問題を解くことができるようになることに重きを置いているので基礎から発展の問題にスムーズに移行できます。これによって発展問題を理解しやすくなります。
公式の使い方が学びやすい
さらに問題の詳しい解説だけでなく、 【CHART&GUIDE】、【Lecture】という項目が各ページにあり、回答の手順や変形の仕方、どの公式を使って変形したのかが細かく記載されています。
共通テスト対策にも使える
公式の詳しい解説が付いているので共通テスト対策にもなります。共通テストは公式を使えば解けるような基礎的な問題ばかりなので、公式を理解して使えるようになることは非常に重要です。
しかし、共通テストでも白チャートで勉強しただけでは解けないような問題も出題されるので高得点を狙いたい人は黄色チャートや青チャートなどがおすすめです。
この記事を読んでいる受験生の中で、共通テスト数学の対策法について詳しく知りたい人は以下の記事を読みましょう
数学が苦手な受験生でも使いやすい参考書
これにより数学が苦手な人や数学を独学で勉強している人でも十分理解することができます。逆に言えば数学が得意な人にとってはとても初歩的なことばかりなので物足りなさを感じてしまうかもしれません。
白チャートと黄チャートの違い
よく受験生の中で、白チャートと黄チャートの違いについてわからない人が多いので以下でまとめてみました。
黄チャートの方が少し難しい
先ほども言ったように白チャートよりも黄チャートの方が問題の難易度自体が高いです。共通テストレベルよりも難易度の高い二次試験対策用の問題も載っていたりします。
また黄チャートには共通テストで頻出されるような問題がまとめてあるので、共通テスト対策用の参考書としてもとても便利です。
白チャートの方が解説が丁寧
白チャートは数学が苦手な受験生向けに作られている参考書なので、解説がとても丁寧に載っています。黄チャートでは少し解説が省略されていたりするので、計算問題からしっかりと勉強したい受験生は白チャートがおすすめです。
「白チャート」の使い方
最後に私の経験も踏まえてこの参考書の使い方や勉強法について書いていきます。
「白チャート」はいつ始めればいいの??
まずこの参考書を使い始める時期としては、目指す大学のレベルによって大きく2つに分けられます。
難関大を目指す受験生は高2までには終わらそう!
1つめは東大、京大、医学部といった難関大学を目指す人は前述の通り青チャートを使う前に白チャートでの基礎固めをおすすめします。高2までには解いておきましょう。
難関大学を目指す人にも白チャートを勧める理由は、白チャートは簡単なようでそうではないということが挙げられます。
実は白チャートは東大生でも完璧に解ける人は稀だという話があります。だからこそいきなり青チャートを使わず、白チャートで基礎固めをしっかりしておく必要があります。白チャートがバッチリという人はいきなり青チャートでも良いでしょう。
中堅私大を目指す人は高3までには使い始めよう!
2つめは2次試験で数学を使わず、共通テストでのみ数学を使う人または中堅私立大学を目指す人は3年生までに使い始めるのが良いと思います。
しかし、白チャートは教科書レベルの問題も充実した参考書です。1年のうちから授業と並行するように使っていき、授業で全範囲を学習したあとにもう一度使っていけばテストで高得点が狙え、また受験でも活用できる有能な一冊となります。
自分なりに使いやすいノートを用意しよう
この参考書は書き込み式のものではないのでノートを用意する必要があります。 私は普通の大学ノートを使っていましたが、出版社から「白チャート完成ノートパック」という解説なしの例題とそのページの問題のみが載っている書き込み式のノートが売られています。
完成ノートパックの値段は1000円ほどしますが、このノートを使えば、まずノーヒントで問題を解いて白チャートで答えが合っているかを確認して、答えが間違っていなければそのまま次の問題に取りかかり、答えが間違っていれば解説をしっかり読んで理解するということができ、白チャートを効率よく進めることができます。
答えが見えないように問題を解いていこう
普通に大学ノートを使う方法では私もやっていたやり方ですが、チャートの例題の答えや解き方が見えないように隠して解いていました。
私は高校に入ったときに白チャートを教材として渡されました。定期テストではこの白チャートを使って範囲の問題を一通り解いてみて、間違った問題の解説を読み、どうすれば良いか理解して復習するといった方法で、定期テストで安定して高得点を取れていました。
例題を見ずに練習問題から取り掛かろう!
これらの経験から、白チャートを使った具体的な勉強方法としては、授業で学習したところならば例題を見ずにEX または EXERCISES の問題に取りかかります。
受験生で時間がない人は偶数または奇数の番号の問題に取り組むといった方法を使えば効率よく進めることができます。授業で習ったところならいきなり取り組んでも全く解けないということはないでしょう。
終わったら答えを確認して間違った問題、そしてあやふやなまま解けてしまった問題に×などの印をつけてください。
そうすれば復習するときにこれらの印をつけた問題のみを解いていけば効率的に復習することができます。そのあと間違った問題に対応する例題を見て解説を読んでしっかり理解してください。
こうして白チャートを 2周または 3周すればこの参考書をマスターすることができます。
白チャートの一緒に使いたい参考書
最後に白チャートと一緒に使いたい参考書を紹介します。
青チャート
白チャートを教科書がわりに使用し、青チャートの問題を解いていくと非常に効率よく勉強することが出来ます。
青チャートは基礎的な問題から難関大レベルの問題まで載っており、幅広いレベルの問題を解くことができるのが特徴です。青チャートを解いていてわからなくなったら白チャートに戻って確認するという使い方をするのがおすすめです。
青チャートに関してもっと詳しい特徴や難易度、使い方が気になる方は以下の記事をチェック!
まとめ
白チャートについて述べてきましたがどうだったでしょうか?
参考書選びは勉強する上でとても大切なことなので、他の参考書もしっかりと情報を集めた上で参考書を使い始めましょう。

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*この記事は数学参考書特集の記事です*
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