バドミントンガールから世界へ羽ばたいていく早稲田生へ!【後編】


by エース

公開日 2016年 5月10日

みなさんこんにちは。今回はイクスタ特別コンテンツへ、ようこそ。ここでは、みなさんの先輩である現役大学生に、当時の受験勉強や今の目標をざっくばらんにインタビューし、みなさんの夢や目標を考えてもらう場所です。

受験を通じて、自らの性格を知ったという彼女。受験勉強での培った勉強へのストイックな姿勢は、早稲田大学入学後も変わらない。今年の夏に控えるスウェーデンへの1年間の留学へ向けて、そして未来の夢について聞いてみた。

福富優香さんの画像

●プロフィール
福富優香(Yuka Fukutomi)
早稲田大学法学部2年生。高校時代はバドミントン部に所属、部長を経験。将来の夢は国際関係の仕事に就くこと。現在は高校時代からの目標であった英語コミュニケーション力向上に向けて、2016年8月から1年間のスウェーデン留学を控えている。

● 受験振り返って、得られたことは何だった?
自分がどういう性格かっていうのは見えました。

自分がどういうときにダメになるかとか、どういう気持ちのときに頑張れるかとか、そういうのは感じられたかなと(笑)。

● 逆にもっとこうしておけばよかったことは?
苦手を克服しきれなかったところですかね。

私の作戦として苦手を他の教科で補おうというスタンスで勉強していました。例えば「数学をやろう」ってよりは「他をもっと得意にしよう」って思っていたんですけど、あまりにも数学がひどくて、カバーしきれなくて。そこがよくなかったかなと。

あとは最後、ちょっと集中がきれちゃって、頑張りきれなかったと思っています。

● 集中力がきれたのはなんで?
早稲田に合格したときに浪人の可能性がなくなり、舞い上がってしまいました。

東大を受けに行ったときも、「東大がダメでも大学生なれる」と思っちゃって、「あの1問が……」みたいものがちょっとありました。

● 大学入学のときに感じたことは?
ほんとに早稲田だからっていうのもあるんですけど、いろんな人がいるなと思います。

すごい勉強頑張っている人もいれば、サークルに全力な人もいるし、いかに単位を取りきるかに全力な人もいて。いろんな人がいるから、本当に自分次第だなと。なんでもできるし、さぼることもできるし、頑張ることもできるし。

何をしても自分の責任だし、「何も始めなかったら本当に何も起こらない」っていうのは感じます。

● その環境の中で、自分はどういう道を選んだのか?
とりあえず、まず大学の勉強はちゃんとやるっていうのはやってきました。

友達の中には全然授業に出ない子もいるし、単位を取らない子もいる。だけど私は親には国立行ってほしいって言われていたのに私立になっちゃったし、お金も払ってもらっているから、まず授業は最低限しっかり出ようというのはあります。

だからちゃんと授業に出るし単位も取るし、欠席も遅刻も一回もしないっていうのが、自分のなかの当然のルールです。その中で、やっぱりもともと国際系に行きたかったけれど、法学部に入ったっていうことで、自分から国際系の先輩に話を聞いたりとか、学部に関わらず履修できる授業で国際系の授業をとったりもします。

いろいろやってみようっていう1年だったかなと思います。

バドミントンガール

● 国際関係のことに興味を持ったのはいつから?
小学生の頃からです。

● なにがきっかけ興味を持ったの?
漠然と、国際協力系のドキュメンタリー番組が好きで。井戸掘りにいくとか、学校を作りにいくとか。高校生になって初めて、職業っていう形で考えていくようになりました。

● 留学はどの段階で決めていた?
高校生ですね。もともと小学校のときに英語を習っていたんですけど、塾に入るって言う理由で中学校のときに辞めちゃって。それからは受験英語しかやってこなかったんです。

でもやっぱり英語でコミュニケーションするのが夢だったし、英語しゃべれるようになりたいと思っていて。

受験英語の勉強が本格化する中で、「こんなに英語やっているけど絶対しゃべれるようにはならないだろうな」って思っていて、大学生になったらコミュニケーションを極めようって思っていたので留学を決めていました。

● 留学先を英語圏で一般的なアメリカやオーストラリアではなく、スウェーデンに選んだ理由は?
最初はアメリカをみてたんですけど、お金とかTOEFLのスコアとかの理由もあって…。

ただスウェーデンはなまりがなくて、国民の多くは英語のネイティブスピーカーではないんですけど、すごいきれいな英語をしゃべるそうなんです。

またヨーロッパっていうこともあって、EUの歴史、国の統合、戦争があった場所で学んでみたいっていうのもありました。

あとスウェーデンは高福祉国家なので、日本の直面している問題にもつながるし、生活するってなったらそういうのが感じられる場所がいいなって思って。なんか欲張りな感じで選んじゃいました。(笑)

● 受験英語から話す英語へという過程の中で努力していることは?
今は受験英語の復習しています。あとは海外のカルチャーに触れるっていう意味で、ドラマとか映画とか音楽とかを学習のツールとして取り入れるようになりました。

今までは文面でみたりとか、リスニング教材でしか取り入れてなかった。だから今はできるだけ現地で使われている生の英語に触れられるように、向こうで発信されているドラマやニュースを観たり、音楽を聞いたりしてますね。難しいし、全然わからないですけど(笑)。

バドミントンガール

● 未来へのプラン、大学時代どう過ごしたい?
とりあえず留学から帰ってきたら、4年間で卒業できるように単位をとりたいなと(笑)。

でも正直卒業を1年延ばして公務員試験受けようかなって思っています。そしたら公務員の試験の勉強も大学での専門的な勉強ももっと集中して取り組める気がするので。それも1つの選択肢ですね。

もう1つは4年で卒業して、海外の大学院に行きたいとも思っていて、まだ迷ってます。

● それは難しいよね。大学院に行くとしたらどういう道に行きたいの?
修士課程をとると外務省からゆくゆくは国連にいくルートの採用枠みたいなものに応募できるんですよ。もちろん実務経験も必要なんですけど、その道で国連とか国際公務員になりたいなみたいな。

● そしたら大学卒業してストレートに就職した場合はどうするの?
結構厳しいんですけど、外務省に就職して外交官になりたいです。

またはもっと小さいNGOだとか、民間企業だとかに入れたらなと思ってます。ゆくゆくはそういうのを自分で立ち上げるのもありかなと。

● 将来どういうことをやっていきたい?
今は、「日本人として海外に関わる」ということをやっていきたいっていうのが自分のテーマです。昔は漠然と「貧しい国の人を助ける」とか思っていたんですけど。

今は日本でこういうふうに豊かに暮らしてきたからこそできることとかを国際的な立場で考えたいっていうのと、日本と外国の関係を良くしたいって考えてます。まだぼんやりですけど。

● 最後に読者の高校生へメッセージを!
受験は本当に大変だし、途中で折れそうなときもあるんですけど、それが大学入ってからの自分にもつながるし、将来の可能性を広げることにもなります。
受験勉強でいかに努力できたかっていうのは、大学に入ってから自信につながったり、反省につながったり、時に振り返りたくない苦い思い出にもなったりするけど。

振り返ってみても人生の中でも一番大きいイベントになると思うので、できることを一生懸命頑張ってほしいなと思います。

福富さんのストイックさには目を見張るものがある。

そんな彼女の原点は意外にも負けず嫌いな性格だった。小学校から漠然と国際系の仕事に興味を持ち、バドミントンに全力を注ぎ、数学と戦った高校時代。そして大学に入り、忙しくも勉強を欠かさない彼女の姿にいつも感心してしまう。

いつか彼女が夢を叶え、日本と世界の架け橋となる日はそう遠くないかもしれないと感じた30分間だった。

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