短期で共通テスト満点!東大生が国立理系と私大文系におすすめする古文の勉強法と参考書を伝授
こんにちは、東京大学理科1類に合格したフッシーです。
理系のみなさん、古文対策は進めていますか?おそらく、まだほとんどやっていないという人が多いと思います。
理系の人は何となく古文・漢文の勉強を先延ばしにする傾向がありますが、実は古文・漢文は短期間で成績が上がりやすい科目なのです。
◇この記事の目次◇
夏から始めて共通テスト古文満点を狙う勉強法
私は東大理一志望だったため、理系ですが二次試験に国語がありました。二次試験対策とセンター対策に必要で古文を勉強しました。
高3の夏から古文の勉強を始め、センター本番では古文漢文ともに満点を取ることができました。私が実際にやっており効果が出た古文の勉強法と参考書を紹介していきます。
この記事では、古文の勉強法を紹介いたします!主なターゲットは理系の東大・京大受験者といった二次で古典を使う理系の受験生ですが、共通テストだけの人や文系の人も参考になると思うので是非読んでいってください!
文系の難関私大志望者で古文の参考書や問題集を探している場合にはこちらの記事が役に立ちます。


ステップ0 まず古文単語を覚えよう!
英語の長文を読むためには英単語を覚える必要があるのと同様に、古文を読むためには当然古文単語を覚える必要があります。
ですが、覚えるべき単語は共通テストのみなら約300語、二次私大で使う人も約600語と英単語に比べてかなり数が少なくなっています!また、絶対におぼえなければいけない頻出単語はいろんな文章を読むと本当に頻繁に出てくるので、自然と覚えることができます!
英語に比べて単語を覚えるのはやさしいので一冊好きな単語帳を買って文法や読解の勉強と同時並行で覚えていきましょう!
古文単語の参考書に関しては最低300語は収録されているもので自分の使いやすいものがあればそれを選べば大丈夫です!
ちなみに古文単語の参考書で有名なものとして、読んで見て覚える古文単語、古文単語ゴロゴ、マドンナ古文単語、コゴタロウなどがあります。
ステップ1 古文文法をマスターしよう!
まず古文で真っ先に勉強してほしいのは、文法、特に助動詞をおさえることです!
古文は文法を知らなくてもフィーリングで解けると思われがちですが、古典の助動詞には「過去」「可能」「尊敬」「受身」など様々な意味が込められているため、文法がわからないと話の内容を大きく勘違いしてしまいます。
そのため、文法をマスターするために適当な文法書を一冊買って読みましょう!(わたしは、『富井の古典文法をはじめからていねいに』という参考書を選びました。)
ここで選んだ文法書は今後文法の辞書としても扱います。一回読んだだけでは文法は覚えられませんが、文章を読むときにこの文法書を使って文法を何度も調べることで、徐々に身に着けていきましょう!
助動詞の活用表も出来れば全て暗記しましょう(それでも英語の暗記事項に比べたら圧倒的に少ないです)。また助動詞の識別、助詞の識別など、細かい部分に関しても丁寧に勉強していくことで入試問題でも着実に点数が取れるような実力をつけることができます。
古文は英語に比べて文法問題が多いので、文法を覚えるだけでそれなりに成績は上がると思いますよ!
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入試までの勉強スケジュールはすべて頭に入っていますか?Noだったら今すぐ読んだ方がいいです。
あまりに多くの大学受験生が、本当に大事なことを知らないまま大学受験を終えます。5つの質問に答えることで、そもそもあなたが難関大学に合格できるポテンシャルがあるかが分かります。受験での見落としを無くして欲しいのすべて読んでください。
ステップ2 読解技術・古文常識を身に着けよう!
次に勉強してほしいのは、読解技術や古文常識です!
読解技術とは、古文の長文を読むのに必要な技術のことです。例えば、古文では主語の省略がよくおこるのですが、省略された主語がだれかを知る技術などですね!
古文常識とは、その名の通り古文における常識のことです。同じ日本とはいえ、古文が書かれた時代と今の21世紀では日常生活における常識がまったく異なります。
古文が書かれた時代の常識を知ることで、現代基準で考えると意味が分からないストーリーを違和感なく読むことができるのです!
このステップでも読解の参考書を一つ買ってやるといいでしょう。
私は、『富井の古文読解をはじめからていねいに』という参考書を選びました。
この参考書を使って簡単な古文の長文読解について触れつつ、実際に古文単語や古文文法がどのように文章の中で使われるのかを理解します。この参考書の中に出てくる単語や文法事項はその都度覚えていきましょう!
ここまでのステップ1とステップ2は、高三の理系受験生でしたら夏休みにまとめてやればいいと思います。
もちろん、夏休みより前にやれたらなおよいですが、高三の1学期は英語・数学・理科の勉強で手いっぱいになってしまうと思うので、夏休みを利用することをおすすめします!
古文常識を勉強するための他の参考書としてはこちらもおすすめですよ!
> 難関大で古文を使うなら暗記しておくべき「マドンナ古文常識」特徴と使い方 - イクスタ
ステップ3 多くの長文を読もう!
例えば英語において、英単語と英文法をすべてマスターしたら、英語の長文を読めるようになりますか?もちろん答えはNOです。
どんなに単語と文法をやったって、長文を読む訓練をしないと英語の文章を読むことはできません。古文も同じです。このステップではいよいよ長文を読む訓練をします!
古文の文章にたくさん触れる
まずは、簡単なものでいいのでたくさんの文章を読んで古文の文章に慣れることが必要です。多くの文章を読むことで、古文の読み方がわかってくるのみならず古文特有の話のパターンをつかむことができます!
私のおすすめの問題集は『古文上達 基礎編 読解と演習45』です!この参考書は、45本の文章がのっているのですが、文章一つにつき一つ覚えるべき文法事項を学べるようになっており、長文を解くのと同時に文法の確認ができるようになっています。
古文上達で早稲田やMARCHに合格するための古文を完成させる勉強法とタイミング - イクスタ
また、長文の内容自体は比較的易しいので、最初の問題集として最適だと思います。
しかし、この問題集だけでは難しい文章はまだ読みきれないでしょう。なので、この問題集を終えた後はもう一冊難しめの問題集を買ってくださいね!
また共通テスト古文で高得点を取ることを目標にしている受験生は夏休みと12月以降にセンター・共通テスト過去問や共通テストの実戦問題集を解いて、実際のセンター・共通テストの問題形式に慣れるとともに基礎知識が定着しているかを確認してください。
共通テストレベルで7割も取れないようだとそれは古文の基礎事項で穴があるということです。単語、助動詞、助詞、敬語の基礎をやり直してください。
古文の文章読解を終えたあとにしてほしい2つの復習法
さて、みなさんにこのステップで絶対にしてほしいことが二つあります。
一つは長文を読んで覚えていない文法や助動詞や単語が出てきたら問題を解き終わった後しっかり単語帳や文法書を使って調べることです。
そうやって長文を読むごとにおぼえていないところを確認することで、一回単語帳や文法書を読んだだけじゃ覚えきれなかった単語や文法を身に着けることができるのです。
してほしいことの二つ目は、問題を解きおわったあと現代語訳を確認しながら古文を音読するということです。音読をすることで古文の文章とその現代語訳が頭の中で結びついていきます。
しっかりと英語を勉強している人なら、「This is the house which she lives in.」という英文を見ただけでいちいち考えなくても意味が頭に思い浮かぶでしょう。
古文でも同じように、古文を読むだけで考えなくても意味が自動的にわかるようになってほしいです。そしてそのために、一度だまされたと思って音読を試してみてください!
他にも古文読解について書いている記事があるので紹介します!
古文の勉強法と参考書まとめ
いかがでしたでしょうか!
最初に言ったように、古文は短期間で成績を上げやすい科目で、勉強を始めるのが高三の夏からでも共通テスト満点を取ることが十分可能です。
また、英語や現代文の文章は長く難しいものが多いですが、古典の文章は短く面白いので、古典が読めるようになればショートショートの小説を読む感覚で勉強を楽しむことができます!
みなさんも是非古文を勉強してその楽しさにどっぷりつかっちゃってください!
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