共通テスト受験費用や個別試験受験費用、入学金など入試期間だけでかかるお金を総整理!

みなさんこんにちは!早稲田大学国際教養学部のたかひこです。

本日は意外と受験生が見落としがちな大学受験にかかる費用についてご紹介します。

今まさに、みなさんは大学受験に向けて猛勉強中だと思いますが、実際に大学受験する際にどれくらいのお金がかかるのかご存じですか?

おそらく、多くの受験生がまだ正確に把握ができていないのではないかと思います。受験シーズン直前になり、焦ってお金のことを考えるとトラブルが起き、自分の実力を存分に出し切れなくなる可能性があります。そのため、早いうちから受験にかかる費用について把握しておきましょう!

 

〈目次〉

1.各受験料

2.英語外部試験の費用

3.合格してからの費用

4.地方の受験生が必要な経費

5.総額どのくらいになるの?

 

1.各受験料

はじめに現在の大学入試制度から確認していきましょう。現在の大学入試では、大きく分けると一般受験推薦入試AO入試の3つが実施されていますが、今回は多くの人が利用する一般入試について説明します。

※記載の金額はすべて税抜きです。

a.大学共通テスト

国公立私立関係なくほとんどの受験生が最初に受けるのが共通テストです。共通テストの費用は、受験する教科によって2段階の費用がかかります。2教科では12,000円3教科以上が18,000円となっています。その基本の値段に手数料として800円がかかるため、私立の受験生が3教科で受けると仮定すると、18,800円が共通テストの受験料の総額になります。

b.国公立大学の受験料

国公立大学は前期、後期の二度、入学試験が設けられており、第一志望を前期で受験し、滑り止めとして第二志望も受験する形式です(たまに中期を実施している大学もあります)。前期後期(中期)ともに一律で17,000円がかかるため、多くの国立志望者は国公立二次の受験で34,000円を支払うことになります。

c.私立大学

私立大学はいくつかの受験方式があります。個別学部入試、全学部入試、英語外部試験利用型入試、センター利用入試、大きく分けてこれらの4つの方式です。

それぞれの受験料は個別学部入試と全学部入試、英語外部試験利用入試は相場として1学部あたり約35,000円になっており、各大学により多少の誤差はあります。複数受験によって1学部あたりの受験料が割引される大学もあるため、自分の受験校についてしっかり下調べをしましょう。学部ごとの受験料の仕組みは全て大学のホームページに記載してあります。

共通テスト入試は1学部あたり18,000円と、個別学部入試に比べると安いです。滑り止めは個別学部入試ではなく共通テスト利用入試で受験することで時間もお金も節約できるため、おすすめです!

e.入試形態ごとの受験料一覧

共通テスト:2教科12,000円 3教科18,000円 手数料800円

国公立大学:前中後期一律17,000円

私立大学:約35,000円 共通テスト利用約18,000円

となります。「約」と表記している部分は大学・学部ごとに違いがあるため注意してください!


2.英語外部試験の費用

現在の大学受験制度において重要となってくるのが英語外部試験です。大学入試共通テストでは全受験生必須となりますが、共通テストの制度の元でもこれらの資格を持っていることで大きなメリットがあります。大学受験の際に持っておくべき英語の資格の種類と利用方法について説明します。

英語外部試験の種類って?

大学受験の際に利用することができる英語外部試験の一覧です。

・TEAP(https://www.eiken.or.jp/teap/

・英検(共通テストでは新型)(https://www.eiken.or.jp/eiken/

・IELTS(https://www.eiken.or.jp/ielts/

・TOEFL ibt(https://www.ets.org/jp/toefl/ibt/about

・GTEC(https://www.benesse.co.jp/gtec/

これらが入試の際に自分の英語力を証明するものとして活用できます。一つ一つの受験料とおすすめ度(5段階)、メリットについて軽くご紹介します。

英語外部試験ごとの詳細


〈TEAP〉

値段:4技能15,000円 2技能6,000円

おすすめ度:☆☆☆☆

TEAPはもともと上智大学がメインに使っていた英語外部試験です。受験の際には2技能ではなく4技能を受験しましょう。特徴としては高校生が受験することを想定して作られているため、そこまで難易度が高くないところです。そのため、まだ英語外部試験を受けたことがない受験生にはおすすめです!

〈英検〉

値段:2級6,500円 準1級7,600円 1級9,500円

おすすめ度:☆☆☆

英検と言えば英語外部試験の中で最も知名度があると思います。難易度も自分にあったものを選択でき、対策がしやすいといったところが特徴です。しかし、大学入試共通テストのために少し制度が変わるようなので注意です。早慶は準1級、MARCHは2級を目安に対策をしてください。 

〈IELTS〉

値段:25,380円

おすすめ度:☆☆

IELTSは大学生や社会人も受験するいわゆる留学用の英語外部試験です。そのため、難易度が高く、ライティングパートは添削が厳しく高得点を取るのが難しいです。しかし、留学の際の英語力の証明書となるため、大学進学後に留学を考えている受験生にはおすすめです!

 

〈TOEFL ibt〉

値段:235ドル(約23,500円)

おすすめ度:

おそらく英語外部試験の中で最も難しいのがこのTOEFL ibtです。私自身も国際教養学部入学後、今後の留学のために受験しているのですが、大学受験勉強のレベルでは全く対応することができず、大学に入ってからもう一度英語を勉強しなおしても高得点を取ることができませんでした。留学をするための証明書として一番メジャーなもので、全世界の人が受験するためとても難しくなっています。メリットとしては、毎週のように試験が実施されているところです。 

〈GTEC〉

値段:9,900円

おすすめ度:☆☆☆

GTECは校内受験で実施されている高校もあると思います。こちらは高校生向けに作られているため、難易度が高くはなく、取り組みやすい試験です。初めて受験する方にはおすすめです!

以上が簡単な紹介となりますが、もし何を受ければいいのかわからないということであればTEAPか英検から始めましょう。この2つは対策しやすく、高校生のレベルに最適であるため、英語外部試験デビューにはぴったりです!

 

3.合格してからの費用

入学試験を受け、実際に合格した際にはまず入学金を振り込まなければいけません。もちろん第一志望校であれば入学金をすぐに振り込んでしまって構わないのですが、滑り止め併願校の場合どうすればいいのでしょうか?

入学金の締め切り

入学金の振り込みには締め切りがあります。振込の締め切りを過ぎてしまうと残念ながら入学の資格がなくなります。

この入学金振込の締め切りを巡って、少し複雑な状況になります。

ここで起きる困った状況をわかりやすくするために、具体例を用いて説明します。

まず、第一志望が早稲田大学法学部のAさんが、併願校として上智大学の法学部を受験し、見事合格することができました。

上智大学の合格発表はとても早く、早稲田大学の受験が始まる前に行われます。そして、入学金の振り込み期限も早稲田大学の合格発表がされる前にあります。

つまり、Aさんはもし早稲田大学法学部が不合格になった際に、上智大学法学部に進学するために保険として上智大学に入学金を納めなければいけません。しかし、早稲田大学法学部に合格し、早稲田大学に進学したとしても上智大学に収めた入学金は返ってきませんつまり、場合によっては進学しない大学にも入学金を納めなければならない状況があるということです。

入学金はどの大学も約20万円です。そのため、場合によっては入学金だけで40万円支払う必要があります。国公立大学志望の人は併願と受験日程の関係上特にこのような状況になる場合が多いため、ご家族としっかり話し合った上で、志望校や受験学部数を決定しましょう。


4.地方受験生が必要な費用

首都圏の大学を受ける際に地方に住む受験生はまず、ホテルと交通手段の確保を行わなければなりません。

詳細はこちらの記事を参考にしてください。宿の探し方や宿を取るべき駅、ご飯の食べ方などをご紹介しています。

都内で受験するのに最適なホテルの探し方

 

5.総額どのくらいになるの?

ここまで各受験方式ごと入学金などの個別費用をご紹介してきましたが、実際のところ大学受験では総額どのぐらいかかるのかを最後にご説明します。

私立大学を受験する首都圏内に住む受験生は最低でも約16万円かかります。

全国の受験生の平均受験数は4~5学部で、共通テストの受験料と合わせるとこれくらいの金額となります。

実際首都圏に住み早稲田志望だった私は私大を8個とセンター利用を2つ、センター試験を受験したため合計で334,800円かかりました。とても大きなお金です。両親が自分の受験のためにずっと貯金してくれたことを考えると涙が出てくるほどでした。受験の前に実際にこの金額を見て、絶対に無駄にはできない。なにがなんでも合格してやる、と引き締まったのを今でも覚えています。自分の両親には私のことを信じてこれだけの大金を文句の一つも言わずに自分に投資してくださったことを受験の時からこの先もずっと感謝してもしきれません。

このように、受験にはとても莫大なお金がかかっています。勉強にやる気がでない、目標が見つからないと思う受験生も多いと思いますが、ご家族に恩返しをする、期待を無駄にしないという気持ちで頑張るのも素晴らしいことだと思います。

稀に、受験校について受験直前に家族で揉める場合もあります。受験勉強を頑張りながら、今一度、受験にはどのくらいのお金がかかるのかをこの機にご家族と相談してみましょう!


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