受験期の心にサプリを~高3生のための夏便り~

2016年センター試験まで、あと163日。世間は夏休みですが、受験生にとっての夏は闘いの場です。今日は久しぶりにちょっとだけティータイム。「夏を制するものは受験を制す!」をテーマに、受験期の心の持ち方をお話していきます。なぜ「戦い」じゃなくて「闘い」なのか、ちょっと考えながら読んでみてくださいね。


この夏を“どう制するか

心の持ち方のお話ですが、心ばかり持っていては仕方ありません(笑)まずはその前段階の準備をしましょう。

早速ですが、夏を制するといってもただがむしゃらに問題集と向き合うだけではいけません。まず目標を作ることが重要です。(目標設定の重要性はこちらの記事を参考にしてみてくださいね!:三月は自己予測の季節特に受験生のみなさんは数値目標を立てていった方がいいと思います。

例えば、模試の点数、問題集を何周するか、偏差値をどのくらい上げるかといったようにです。早慶レベルを目指しているみなさんは言わずもがなと取り組んでいるかもしれませんね。しかし、まだまだお尻に火がついていないあなたはできるだけ早く目標設定しちゃいましょう!!

さてさて、とはいえうまく目標設定ができないあなた…目標はまず、志望校合格から考えていきましょう。志望校合格のために当日何点必要なのか、その点数を取るために12月までにどのレベルに達せればいいのか、10月までに何ができるか、新学期までに何ができるのか……このように逆算していくとイメージがわきやすいです。イクスタではよく言われます。挑戦してみてくださいね。

こうして具体的な目標が出来ると、効率もやる気もグッと上がります。もうセンターまであと163日、これからは時間はすぎてしまうだけですから、とにかく自分のゴールを設定して一直線に走るのみな状態を作ってあげましょう。

目標設定ができ、ゴールが見えたならあとはもう一直線に走るのみ。しかし、一直線に走るといっても、なかなか難しいのです。自分自身をうまくコントロールしていかなければ体力が持ちません。そこで必要になってくるのが「受験期の心の持ち方」。自分をコントロールするヒントとなるお話を、これから二つしていこうと思います。

2つの「たたかう」の意味

まず一つ目は「闘う」という言葉のお話です。

さて思い出してください、一番初めに「受験生にとって夏は闘いです」と言いましたね。繰り返しますがこの夏を制するには、この夏を闘い抜かなければいけません。ここで、注目してもらいたい言葉があります、それは「闘う」。みなさんはきっと普通に「たたかう」と読めたでしょう。正解です。でも、「たたかう」ってもう一つありますよね。そうです、「戦う」です。こっちの方が一般的に使われるのかもしれないけれど、ちゃんと使い分けがあるんです。そしてみなさんには「闘う」がぴったりだと思うのです。

では、ちょっと比べてみましょう。二つをそれぞれ広辞苑で引くと…
★闘う・闘う
①叩き続ける、撃ち合って勝ちを争う
②互いに兵を出して攻め合う、戦争する
③互いに力・技・知恵などを比べて優劣を争う。

と、載っています。ん~……、区別ないじゃん!そう思いますよね。しかし大切なのは次です。「武力を用いて争う場合は「戦う」を、障害や困難にうち勝とうと努めたりする場合は「闘う」を用いる」ちゃんと書いてありました。力勝負で争う場合は「戦う」、知恵を用いて克服のための努力をする場合は「闘う」を用いるわけです。

受験生のみなさんにふさわしいのは「闘う」ではないでしょうか。どんなに完璧だと自信がある人でも、まだまだ間に合わなくて不安を抱えている人も、きっと受験に対しての障害や困難が自分のどこかに眠っています。もしかしたらもう起きて暴れているかもしれません。それをコントロールするのには時間と自信が必要です。そしてこの両者をどちらも得られるのが、この夏なのです。この夏、「自分と思いっきり闘って、弱点を踏み台にしよう」と、そんな心をもって過ごしてみてくださいね。

シンクロ日本代表ヘッドコーチ・井村雅代氏の言葉


「あなたにはまだちょっと無理が足りないね」
「もったいない、もうちょっと無理してごろん、強くなるから」


二つ目にお話したいのが、「受験期の心」についてです。

10年ぶりにシンクロ日本代表のヘッドコーチに就任された井村雅代さん。この前、ふとテレビでやっていたシンクロ特集を見ていて、この2つの言葉を聞き、ハッとしました。その映像では、選手たちの苦しそうな表情や苦痛の涙がたくさん見て取れました。思わず「無理しないで……」と思ってしまったその場面で、コーチは「まだ無理が足りない」と言ったのです。

最近は、きっと本当にいい時代で自分が苦しい時「苦しい」と言える環境が整ってきています。自分では頑張っているのにうまくいかないとき、きっと弱音を吐いても誰かが支えてくれます。自分がどう頑張るか、結果よりもそこが大事。この感覚が最近は普通だと思います。しかし、井村コーチの言葉は違いました。

「無理をしなさい」なぜなら「力があるのに出し切っていないのはもったいないから」

力を出し切る前に無理をしないことは、もったいないのです。自分の芽を、チャンスをつぶすことになるのです。もっと早く聞きたかったと、正直心の底から感じました。こうした特集全体を通した井村コーチの言葉を踏まえたうえでまとめると、

「試合で勝てる強さを持つには、心の強さが必要だ。その心の強さがないから、限界を作って止まってしまう。それでは伸びない、自分も超えられないし、相手にも勝てない」

それが井村コーチの厳しさの意味であり、本意であり、素晴らしさだと思います。同時に、これはせっかく読んでくれている受験生のみなさんにも伝えておかなくてはいけない言葉だと思っています。もちろんオリンピック選手と受験生はあまりにも違います。ただオリンピックと受験、どちらも上を目指し闘い続けることは同じ。ですからみなさん用に言葉を変えてみましょう。

みなさんにとっての「無理をする」とは、決して生きることを揺るがすほど痛めつけるのではなく、強い心を持てるように絶えず努力することなのです。

強い心を持つには、自分を信じることが必要です。自分を極限まで信じ続けること、多くの人はそこで負けます。受験期の一喜一憂は何よりもの弱点になります。しかし自分を信じ込めると、その波がなくなります。もし今の段階で自分に自信がなければ、この夏の間に信じられる自分を作りこんでください。自分を信じる心の強さを持つことが出来れば、自分はどんどん伸びていきます。その頃には「まだできる、まだいける」と自分を応援してくれる強い味方が、あなた自身の中に生まれているはずです。

最後にこんな言葉も紹介しておきましょう。

「練習中に涙が出てくることを恥ずかしがる必要はない、人間なんだから」

これも同じく井村コーチの言葉です。信じられる自分を生みだすために、もしくは今の自分をこれからも絶えず信じ続けられるようにするために、時には涙が出るほど苦しい時もあるかもしれませんが、その涙は間違いなくあなたの努力です。強くなるためにあと一歩力を振り絞るのです。苦しいだろうけれど、頑張ってください。あ、でも、睡眠や食事はしっかりしてくださいね!


以上が「夏を制するものは受験を制する」をテーマにした受験期の心の持ち方のお話でした。夏便りということで、すこーし、みなさんの心のサプリ代わりになったらうれしいです。

あなたの目標は何ですか?
どこの大学に通いたいのですか?
そのためには今何をすればよいのでしょう。

これだ!と浮かんだあなた、そろそろティータイムは終りにして机に向かいましょう!そして、問題を解くごとに自分に自信が持てるよう努力してください。あなたがあなたを導いてくれるでしょう。まだの方、もう一杯お茶でも飲んでよく考えてみてください。これを考える時間を取れるのは、今が最後のチャンスです。

辛い時だからこそ、ちょっとだけ無理を。きっと、その辛さがちゃんと心のサプリに変わります。強い味方が生まれた時、あなたはこの夏を制覇したといえるのではないでしょうか。



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