共テも私大も全然解き終わらない!そんなあなたの英語の速読力を一気に育てる方法!
「共通テストのリーディング、私大の英語が制限時間に終わらない...」
速読力が上がらなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか。特に私立文系は長文読解問題のワード数が非常に多く、ハイレベルな速読力が求められます。自分は大学受験の英語で最終的に1番悩んだところがこの速読力についてでした。
学校での勉強は文法精読が強調されていて読む練習をしてこなかったのにも関わらず、大学受験の入試レベルになるといきなり速読が必要になってきます。これが速読が難しい理由だと思います。
速読は文法、単語、精読のほかにインプットの量も関係しており、力を伸ばすのに時間がかかるため悩む人が多い分野です。この記事では、時間がない大学受験の中で速読力の必要性や速読力をつける練習法を紹介します。
精読力とは関係ない速読力
単語、文法、熟語、精読の完成度が高ければ当然読むスピードは自然と上がっていきますが、ここでの速読力はそうした知識の量による基礎力とは別の、読み慣れ、スキャニング、スキミングについて注目します。
今回は読み慣れる、スキャニング、スキミングの部分を扱います。最近は特に私立、共通テストなどで文が長くなり、制限時間が厳しくなる傾向です。難関の私立大学の場合、大問1つ700ワードを20分で解くことができれば制限時間内に全ての問題を一通り解き終えられるところが多いです。もちろん余裕を持って解き終わるには大問1つにつきもっと早く解き終わるのが理想ですが、ここまで行くのはなかなか大変です。
スピードを身につける
そのため、共通テストや難関私立大学で全問題にしっかり時間をかけて解き終わるスピードを手に入れるためには、単語、文法など基礎以外にも、音読、スキャニング、スキミングなどの手段も使って読むのを早くすることが必要になります。
ただ、これらの対策をすればすぐに絶大な効果が出るかというとそんなに魔法でもなく、少しずつしか良くならないので注意が必要です。
どんなタイミングで速読の対策を始めるべき?
一文読解までの知識が優先
読むスピードを上げるための練習は文法、単語、熟語、精読がある程度できるようになってから始めることを推奨します。長文を始めるタイミングと同じです。精読と速読のどちらも重要ですが、限りある時間を割くのであればまずは一文読解までの基礎力を優先してください。
文法、単語、熟語、精読はいくらやってもなかなか完璧にならないものなので、こうした基礎の8-9割は完成したなと思えるくらいのタイミングから、同時並行で進めていきましょう。
本当は多読、音読など読み慣れるには時間がかかるので、早く始めることができれば早いほどいいです。しかし受験は1年半ほどの短期の準備しかしないことが一般的で、英語だけに時間をかけられるわけではなく時間に余裕はない人がほとんどのはずです。そのためまず単語・文法などの精読に時間をかけざるを得ないし、難関私大であっても配点的には文法、単語、熟語、精読の重要度が高いです。
一方でスキャニング、スキミングは一度身につけてしまえば、長文を解くたびに練習することができます。
速読力を上げるための具体的な方法・勉強法
音読
長文を読み慣れるために必要です。一度問題を解いて、文の構造が全部分かるようにしたものを使うといいでしょう。今自分が使っている長文の問題集や過去問を使って音読を繰り返すのが良いでしょう。そうすれば音読をする時に文構造の復習になりますし、単語や表現を文脈の中で復習することができます。
長文に慣れて、英語の長い文章はどういうものか分かってくれば、早く文の構造を当てはめられるようにもなってきます。
構造を理解した英文を音読する
全ての文の文構造を意識することはとても大切です。
例えば志望校の過去問だからといって、文構造を把握できていないものを読んでも意味はありません。毎日30分ほど、文構造を整理したもので音読の時間を取りましょう。時間に余裕があればもっとたくさん時間を取ってください。
速読はいわゆる慣れも関わってくるものなので、毎日時間を確保して継続することが大切です。
スキャニング、スキミング
英語の長文は構造がいくつかのパターンに決まっています。全ての文章に厳密に適用されるわけではありませんが、それらのパターンを頭に入れて慣れてくると、長い長文を解く際に問題文の最初やパラグラフの一行目を読めばその時点でその長文の内容をいくつかのパターンに予想することができます。
長文全体の内容をなんとなく把握できれば、あとは設問を読めば選択肢を絞ることができます。私立大学は難しい大学ほど制限時間が相当厳しくなるため、合格点を安定して取るためにはこうした力が必要になります。
スキャニングやスキミングの具体的な方法はTOEFLやIELTSの参考書もしくはインターネットに載っているので一通り頭に入れて問題を解くと良いでしょう。ここで簡単にスキャニング・スキミングの考え方を整理しておきます。
スキャニング
それぞれの設問に素早く答えるために、回答に必要な情報のみを本文から抜き出す方法。具体的には、設問で問われている固有名詞や数字を意識して本文から探す。問題文を全文は読まず、問われている箇所のみの情報を拾う。
スキミング
問題文のテーマや全体の概要をいち早く掴む方法。問題文のタイトルやサブタイトル、各パラグラフの最初の文章と最後の文章の名詞と動詞からなる主節のみを把握し、関係詞節や副詞節は省略して全体の趣旨を理解する。
高校を出てから英語を勉強する際には、速読(読み慣れ、スキャニングやスキミング)がさらに大事になります。TOEFLやIELTSの問題はスキャニング、スキミングすることが前提に作られていると言ってもいいでしょう。
一発逆転のテクニックではない
言葉としてスキャニングやスキミングという考え方がありますが、こうしたテクニックを必ずしも持っていなくても読み慣れや英語の基礎力、国語力の組み合わせで十分な速読力を手に入れることもできます。
あまりスキャニングやスキミングといった言葉に引っ張られすぎずに、まずは自分の感じた正しい勉強法を続けて、速読力に大きな課題を感じたらこうした考え方を試してみてください。
早慶やMARCHで時間が足りなければ、速読力が原因かも?
自分の第一志望の問題を丁寧に解いても十分に時間が足りる場合は今回紹介した対策は必ずしも必要ではありません。「英語の量が多くて時間が足りない」という問題が起きたときに対策すべきもので、大学受験では必須な単語や文法などとは違い、プラスαの部分です。
とはいえ、志望校によっては避けて通れないと思います。自分はMARCHのいくつかの学部と早稲田大学教育学部、国際基督教大学を受験しましたが、英語を時間通りに終わらせるのが難しく、とても苦労ししました。
高3の夏の時点で、どの過去問を解いてもどこも大体大問一つ分くらい残ってしまうくらい時間が足りなかったのを覚えています。そこから速読力を課題として音読など色々試してやっと間に合う学部が増えてきました。
必ずしも全て解き終わらなくてもMARCHでも合格できる
入試の本番直前でもギリギリ解き切れるようになったかどうかくらいで、入試本番でも2つの学部で大問1つ分丸々解き終えることができませんでした。国際基督教大学(設問は大問4つ)、早稲田大学教育学部(設問は大問5つ)は大問2つ分も終わりませんでした。さすがに大問2つも解き終わらなかったこれらの学部は合格できませんでしたが、終わらなかった大問を1つに抑えることができたMARCH関関同立は全ての学部で合格することができました。合格ラインは65-70%で、大問1つ分の配点は20%から30%くらいです。基礎力が十分についていれば、必ずしも解き終わらなくても答えた問題のほぼ全ての正解することができれば合格点を取ることは可能です。
大学受験で第一志望だった国際基督教大学に、自分が立教大学に入学してからの編入試験で挑戦した際(国際基督教大学は編入試験と入学試験の問題が一緒)も大問丸々1つ解き終わりませんでしたが合格することができたので自分の経験からは読むスピードは最悪このくらいの水準に持っていけば、合格点は取ることができます。
先生などのプレッシャーから「解き終わらないこと=悪」のように勘違いしてしまいがちですが、入試本番だからと言って必ずしも全て解き終わる必要はありません。
一方で、もちろん遅すぎても合格点は取れないので、第一志望で大問1つ残る、くらいまでのスピードは必要になります。
いち早く基礎を固めて速読の練習を始めてほしい!
共通テストでかなりのハイレベルが求められるようになった速読力。早く読むための絶対的なノウハウがあるわけではなく個人の感覚頼りの部分もあります。まずは単語・熟語・文法の標準レベルの参考書が完璧になっているかどうかを確認し、それでも共通テストレベルや難関私大で時間が足りない場合には速読力を鍛えるための特別な時間を作ってみてください。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ
英語




