センター英語の過去問集を徹底比較!共通テスト英語の点数を伸ばすための過去問の使い方と勉強法

こんにちは。イクスタ編集部で一橋大学の笠原です!

今回は共通テスト英語を勉強する上で欠かせない過去問を赤本青本黒本と比較していきたいと思います!共通テスト英語でより高い点数を取るための使い方や勉強法も丁寧に説明していきます。共通テスト・センター試験の過去問、予想問題集はどれを使おうか迷っている受験生がいたらぜひ、参考にしてくださいね!


共通テスト英語の勉強法や参考書についてさらに詳しく知りたい受験生はこちらもおすすめです!
> 【共通テスト英語】7割8割9割ごとの対策法と各大問の勉強法など完全まとめ

◇目次◇

共通テスト英語の過去問集を比較

赤本 (教学社の共通テスト・センター過去問集)

> 共通テスト過去問研究 英語 リスニング/リーディング (共通テスト赤本シリーズ) - Amazon

共通テスト・センター英語の赤本は収録年数が圧倒的に多い!

赤本は受験生の皆さんが絶対に一度は手にしたことのある参考書ではないでしょうか?本屋さんに行っても目立ちますよね!
赤本の最大の特徴は収録年数です!2018年度版だと筆記は25年分リスニングは10年分掲載されています。過去問演習をとくかく多くの年数分こなしたい受験生にはおすすめです。仮に25年分を2周こなせば50年分になります。これだけやればまず演習量としては申し分ありません。

デメリットとしては、解説が少しわかりにくいことがあることでしょう。また、赤本自体その分量に比例してとても分厚いため、持ち歩きにくいと感じる受験生もいるかもしれません。自宅で演習用として持っておくのがいいですね。学校や予備校の自習室に置いてある場合には持ち運ぶ必要がないので心配いりません☆

黒本 (河合塾の共通テスト・センター過去問集)

> 2023共通テスト過去問レビュー 英語 (河合塾SERIES) - Amazon

追試験の問題も載っている!

黒本とは河合塾が出しているセンター英語の過去問集のことです。他の過去問と違うところはセンター英語の追試験が9年分掲載されていることです。追試験は赤本などには載っていないので、追試験の対策もしたい受験生は黒本を使いましょう!

デメリットとしては赤本や青本に比べる書店やブックオフなどで販売されていることは少ないです。ただ、大手出版社ではこの黒本が目立つところに平積みで置かれていることが多くなってきました。

総合的にみておすすめは黒本!

ここまでで共通テスト・センター試験英語の過去問を解く際の教材を3種類ご紹介してきましたが、赤本、黒本の中で個人的に最もおすすめなのは黒本です。

収録年数は少ないですが、解説が丁寧で見やすいということは過去問演習をする上でとても大切なことです。
何十年分も過去問を繰り返すことも重要なことですが、一年分をしっかりと解くことはもっと重要です。問題を解いたあとにしっかりと解説を見て復習ができる黒本を一番おすすめします。

このあとも解説していきますが、共通テスト英語は例年大問ごとに出題される問題のパターンはある程度決まっており、過去問を研究することで自分の得意や苦手を分析することができ、対策を立てることで高得点を狙うことができます。今の自分のレベルと目標点をみて、共通テスト英語で自分の期待している結果を出すためにもっとも適したものはどれかを判断してくださいね!

共通テストの実戦問題集の比較

続いては共通テスト英語の実戦問題集をご紹介していきますよ。実戦問題集とは、各予備校が定期的に行っている共通テスト形式の模試の過去問をまとめたものです。

共通テスト本番の過去問を解ききってしまった場合や、共通テストでの出題傾向が最近変更になって過去問が手に入らない場合などには実戦問題集を使いましょう。最新の傾向に対応した共通テスト形式の問題を解くことができます。

【河合塾】河合塾マーク式総合問題集

マーク式総合問題集英語 (河合塾シリーズ) - Amazon

河合塾の全統河合模試を8回分収録した問題集。模試の過去問ですが、共通テスト英語の入試と非常に似た形式の問題を練習できます。

昨年より以前に受験生がお金を支払って受験した模試をまとめたものなので、それぞれの回でとても解説が丁寧です。共通テスト英語のポイントなども解説しているので、共通テスト英語で点数が取れない受験生にはおすすめです!また難易度は共通テスト試験に比べて若干簡単になっています。

共通テスト 実戦問題集(駿台)

【駿台】> 共通テスト 実戦問題集英語(筆記)

駿台が作った共通テスト英語の予想問題が載っている問題集。共通テスト英語の過去問の傾向を分析した上で問題が作られているので、よりリアルに近い形式の共通テスト英語を勉強することができます。

駿台の実戦問題集は、河合塾のものとは反対に、本番よりも難易度が高めです。共通テスト英語の過去問で8,9割をコンスタントに取れるようになっている受験生は駿台の実戦問題集を使ってより高度な問題が出てきても対応できるように練習しましょう。

【Z会】共通テスト予想問題集

> 共通テスト実戦模試 (1)英語 

Z会が出版している共通テスト英語の実戦問題集です。実戦問題集の中で最も難易度が高く、共通テスト本番の英語で9割取れる実力のある受験生でもZ会の実戦問題集では7割しか取れなかったりします。

おすすめは河合塾の河合塾マーク式総合問題集!

共通テスト英語の実戦問題集の中で一番おすすめなのは河合塾の河合塾マーク式総合問題集です。

駿台やZ会が出している予想問題集は本番の共通テスト英語よりも難しいので英語が得意な受験生が腕試しとして使ってみるといいと思います。

個人的には一番共通テスト英語のレベルに近い河合塾の予想問題集がおすすめです。

しかし、駿台やZ会の予想問題集は共通テスト英語で9割~満点をコンスタントに取れる人にはおすすめです。似たような問題でさらに難易度の高い問題を解いておくことで、本番では楽々点数を取れるようになりますよ。

共通テスト英語の過去問の使い方

続いて共通テスト英語の過去問の使い方について解説していきます。受験生からよく質問やご相談を受けることを中心に解説していきます。

共通テスト過去問は何年分解けばいい?

共通テスト英語は最低5年分は解きましょう。共通テストは過去問演習の量によって点数が大きく変わると言っていいです。いきなり本番で初めて共通テスト英語を解いたとしたとしても、期待した点数は取れないと言っていいです。ある程度問題形式に慣れておくことで安定して高得点を取ることができます。

また、共通テスト英語は二次試験と違ってほぼ毎年同じ形式の問題が出題され、特徴があります。何年分も解いてしっかりと傾向を分析し、そのレベルに見合った対策をすることで点数が取れるようになります。

国公立志望はもちろん、私大の共通テスト利用を狙う場合などで共通テストを受験する場合、5年分は必ず、時間のある人は10年分の共通テスト過去問を解いて復習まで終わらせましょう。

共通テスト過去問は何周繰り返せばいい?

共通テスト英語は1周解けば大丈夫です。共通テスト英語の過去問はほぼ毎年同様の問題形式で出題されているので、2周目をやるなら違う年度の過去問や実戦問題集を解きましょう。

共通テスト英語の過去問は何回も繰り返すことに時間をかけるよりも、しっかりと復習することに時間をかける方が点数は伸びます。解き終わって点数を出したら、必ず全ての問題を復習しましょう。

ここでの注意点として、間違えた問題はもちろん復習する必要がありますが、正解の問題も復習するようにしてください。なぜなら、共通テスト英語は選択式のため、間違えた解釈をしていたとしても4分の1の確率で正解してしまう可能性があるからです。全く見当のつかない問題でも適当に選択して正解してしまうことってありますよね。

本当は間違っていたはずの問題なのにたまたま正解してしまった問題を自分の実力で正解したと勘違いしてしまうと、復習して伸びるはずだった実力が伸びなくなってしまいます。共通テスト英語で安定して90点以上を取れるような実力を持っている場合には、たまたま正解するということはかなり少なくなっていることだと思いますが、75点くらいまではたまたま正解してしまう問題がちらほらあるはずです。まだ共通テスト英語で75点くらいのところを得点している人の場合、点数が安定しないことが多いのですが、この安定しない理由は「たまたま正解している」問題の割合が多いからです。「たまたま正解」はありますが「たまたま間違える」ことはないため、実力が付いてくると点数のブレは少なくなってきます。

共通テスト過去問はいつから始めればいい?

共通テスト英語の過去問演習を始める時期は人によってそれぞれです。受験学年の夏休み前の段階ですでに共通テスト英語で80点を取れている場合は夏休み中に共通テスト英語の過去問を解き、傾向の分析やその対策を終わらせてしまいましょう。

そうすれば夏休み以降は国公立二次対策や私大対策に時間を使うことが出来ます。夏休みに共通テスト英語の対策をしっかりと行った場合には、夏以降の共通テスト対策は12月末あたりに仕上げとして1,2年解く程度で大丈夫です。直前に共通テストの問題形式やレベルを確認する程度で、少し過去問を解くだけでもしっかりと点数が取れるようになっているはずです。

受験学年の夏休み前の段階で共通テスト英語が8割以下の場合には夏休みは英語の基礎を固めることに時間をかけましょう。8割を取れないということはまだ英語の基礎が固まっていないということです。

夏休みに単語や文法、長文の勉強に時間をかけてください。そして共通テスト英語の過去問演習は12月の頭ごろから始めます。

共通テスト英語の過去問を使った勉強法

次に共通テスト英語の過去問を使った勉強法についてご紹介していきますよ!

復習にしっかり時間をかける

共通テスト英語の過去問演習で大切なのは復習です。自分がどの問題で間違えて、どこに時間がかかるのかをしっかりと分析して次に生かすことでどんどん点数が上がります。

また、共通テスト英語の過去問演習で間違えた問題はなぜ間違えたのかをしっかりと解説と照らし合わせて理解しましょう。共通テスト英語は過去問と同じような問題が出題されることも多いので、過去問でしっかりと復習することで本番でも安定して点数を取る実力をつけることができます。

例えば大問3.4の読み取り問題は、数年ごとに出題形式が変わることがあるものの、数年分を分析して傾向を掴むことができれば、正答を導き出すための時間をカットすることができます

これらの共通テスト的なテクニックを持っているかどうかで共通テスト英語の点数をどれくらい取れるかが変わってきます。

共通テスト英語の時間配分を学ぼう!

また共通テスト英語の過去問演習では自分にあった時間配分を研究することも大切です。どの大問にどれだけ時間がかかるのかを過去問演習を通してで知っておくと、本番でどの問題にどれだけ時間をかければいいかわかります。本番では緊張して時間が短く感じることが多いので、自分の中でしっかりと時間配分を決めておきましょう。

80分の試験時間の中でどの大問にどれくらい時間をかけるのかを過去問演習の時点で設定して、実際にどれくらい時間がかかったかを計測してください。本番では慎重になるあまり演習時より丁寧に解いてしまうので、練習時には70分で全ての問題を解くことができる配分にすることが肝心です。

また、解く順番についても自分に合ったものを見つけておいてください。大問1など短い問題から始めたいタイプの受験生もいれば、大問6などの長文から始めた方が英語が読みやすいという受験生もいます。これらは自分の感覚的なものですが、自分の型を作っておくことで本番でも安心して解くことができます。

自分の苦手分野を見つけよう!

共通テスト英語は大問ごとで分野が違うので、どの大問が取れていないかで自分の苦手な分野がわかります。

共通テスト英語で点数の取れない苦手分野があるようならば、過去問演習は一度止めて、その分野の対策に特化した他の参考書や問題集を使って徹底的に対策をしましょう。最終的に共通テスト対策とは苦手分野をつぶしていく作業になります。文法事項は苦手にも関わらずスルーしてしまっている受験生が多いです。しかしここは文法の基本的なところなため、国公立二次や私大の難しい問題を解くときに文法を安定して8割以上取れる実力がないと、難しい問題でも安定して点数を取ることができません。

以上、共通テスト英語の過去問題集のご紹介でした!志望校のラインを突破するために過去問は欠かせません!自分に最適の教材を見つけて、頑張ってください!

 

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