東大A判定だった僕が教える東大世界史を対策する上で知っておきたい勉強法や参考書

こんにちは。一橋大学三年生の宮本です。
今回は東京大学の世界史について書かせていただきます!一橋生が東大の記事を書いていることに違和感は覚えるかもしれませんが、かつて東大受験生のみなさんと同じ視点・立場だったということは保証しますので、安心してください!

東京大学 二次試験 世界史

◇目次◇

東京大学の入試情報

日本最高学府と名高い東京大学の入試は難易度が高いと言われていますが、知識ばかりの問題で受験生を試してくる訳ではなく、高校までの学習範囲で充分対処できるものになっています。

また大学の入試案内によると「入学後の教養教育に十分に対応できる資質として,文系・理系にとらわれず幅広く学習し、国際的な広い視野と外国語によるコミュニケーション能力を備えていること」が挙げられ、「知識を詰めこむことよりも、持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視」すると明記されています。

東大受験生のみなさんは、一度入試案内を隅から隅まで読んでみてください!

各科目の配点

東京大学の二次試験の配点は以下の通りです。

東京大学の入試の配点

センター試験は一般に5教科8科目900点満点を110点に圧縮したものです。外国語は「英語」のほかに「フランス語」「ドイツ語」「中国語」で受験できます。文系の地理歴史は「日本史」「世界史」「地理」から2つ、理系の理科は「物理」「化学」「生物」「地学」から2つ選ぶ形になっています。

東大の入試時間

東京大学2次試験の入試時間は、文系の場合以下の通りです。

東京大学の入試時間割

東大世界史の難易度理系は国語100分、数学150分でそれ以外は同じような感じです。

東大世界史に出てくるワードの難易度は一般レベルです。ただし、大問1のように、的確に問題文を読み解き文章化する、という力があるかどうかで点数の伸びが変わってきます。レベルとしては国公立の中では一橋大学の次に難しく、知識量からすれば早稲田大学などの私立文系よりも簡単というところでしょう。

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東大世界史の傾向と特徴

3題構成の入試問題!

例年3題構成になっています。

大問1は長文記述でテーマは様々です。10数行の問題文とそれに関連した指定語句10個ほどで解答の方向性を決めます。
大問2は2016年入試であれば「国家の経済制度・政策」というように、大きなテーマが定められ、それに沿った数行の記述が求められます。
大問3は2016年入試であれば「民衆」というように、大きなテーマが定められ、それに沿った簡単な語句問題が出されます。時代や分野に関係なく出ますが、奇問が出ることはめったにないです。

近現代が出題されやすい

万遍なく出題され、特定の地域時代というのはないです。ただし、古代よりも現代に通ずるいわゆる「近現代史」が出やすい傾向にあります。

東大世界史の勉強法

東京大学の入学案内によると、「細部にわたる知識の量ではなく,知識を関連づけて分析,思考する能力を重視」しており、幅広い「総合的な知識」、「知識を関連づける分析的思考力」、「論理的表現力」が受験生に求められていると書かれています。

参考書は3種類に分けて使用する

主に3種類の使い分けをしていました。

①知識網羅型の参考書 :知識がないと何も始まらないのが歴史なのでまず知識を
②記述練習の参考書 :東大世界史では記述に苦手意識があると点数が伸びません 
③歴史を概観できる参考書 :各知識をつなぎあわせて一つの大きな「知識」に

入学案内からも出題形式からもわかるように、幅広い知識を関連付けて、テーマに沿った分析力と文章力が求められます。ですので、①を使った知識の拡充、②を使った記述力の向上、③を使った知識の関連付けが大切です。参考書を通して大問1をとけるようになれば、他の問2と問3も自ずからできるようになります。また、最良の参考書は東大世界史を含む過去問です。

いつから対策を始める?

早ければ早いほどいいですが、高2の夏までに始めれば十分問題ないと思います。私見ですが、まず①を高2の間に何周も読み、過去問演習を始める高3から②を、記述に慣れ始め最後の詰めになったら③に進むといいでしょう!

アウトプットを意識しながら書いて覚えよう!

とにかく覚えること、そして書くこと。知識は覚えてなんぼです。また記述は日ごろから書いているからこそ練度が上がっていきますので、どんどん書きましょう。

ここで大切なのはアウトプットです。友達に教えたり記述の添削をしてもらったり、先生に採点してもらったりなど、できる限りアウトプットしましょう。

資料集を使って地理感覚を培おう

また、東大世界史に限りませんが世界史では地理感覚がないと点数の伸びは期待できません。ですので、資料集や参考書の地図をじっくり眺めてみましょう!覚えた都市名は地図上だとどのあたりか、国の位置関係はどういったものかなどです。センター試験では地図問題が出されますし、視覚情報として都市名や国名を覚えると忘れにくくなります。

東大世界史の論述問題の対策法

以下、僭越ながら具体的に論述問題に関して筆者の対策法、勉強法、論述の書き方をレクチャーさせていただきます。

歴史のヨコのつながりを意識する

東大世界史の第1問は毎年500~700字の長文記述です。

第1問は導入文に沿った記述が求められるということは、その導入文をしっかりと分析でき、かつ書くべきことが何か瞬時にわからないといけないです。ここで厄介なことは、求められる時代背景や地域は教科書だとバラバラに書かれていることが多く、イメージしにくいということです。

そこで、対策法として、所謂「ヨコのつながり」を見ていく必要があり、第1問の対策はこれに尽きます。勉強法としては、第一に基礎的な知識を完璧に覚え、かつそれぞれの知識を関連付けていく作業をしましょう。

知識の関連付けがどれだけできるかによって記述の質が変わってきます。地図帳で地理関係を確認したり、資料集を使って建物や帝国の支配地域を確認したりといった作業をしましょう。

入試の過去問を使って記述の練習をしよう

第二に過去問や実戦模試の過去問、他大学の世界史の入試問題などを使って記述練習をしましょう。入試問題は大学の先生が考えた質の高い問題です。入試の過去問で勉強することが一番勉強になります。

自分の解答を採点してもらおう!

第三に自分の解答をできるだけ人の目に通してもらい採点してもらうことです。高校の先生や友人、親でもよく、客観的に見てもらい論理的な文章なのか見てもらうことが大切です。

自分の解答と模範解答との差を分析して、何を書くべきなのかどの出来事が大切なのか詳細に分析してください。ここまでのことを繰り返しやると独力でも相当な力が付きます。

僕の論述問題の書き方

ここで、私の解答の書き方を例に挙げてみましょう。

まず導入文と出題文、指定語句をじっくり分析します。
導入文は論述のテーマと方向性を提示してくれるので、ここで言っている流れを理解できないと解答の方向性がトンチンカンなものになりかねないです。

導入文を踏まえて出題文が出され指定語句が提示されるので、時代と地域がバラバラな指定語句を時代順と地域ごとに簡単にまとめてみます

次に、書いていかねばならない時代や地域のキーワードを洗い出して解答に載せていくべきワードを決めていきます

最後に導入文の流れを踏まえて論述の組み立てを簡単にし、組み立てが終わったら時間も惜しいので記述しましょう。

慣れないうちは下書きをしていいと思いますが、本番はそこまで時間がないと思うので、慣れてきたら論述の組み立てから一発で長文が書けるようにしましょう。

東大世界史の対策におすすめの参考書

世界史B用語集(山川出版)

山川の世界史用語集

知識網羅型の参考書の定番です。私は最初、教科書と並行して知識を覚え、1周したところで用語集を一から見直し、用語を覚えられているか確認しました。その際覚えていないキーワードには用語にマークをしていきました。

段階式世界史論述のトレーニング(Z会出版)

段階式世界史論述のトレーニング

②の基礎バージョンです。少々私大向けなのですが、100字未満から300字以上まで幅広い論述がありますので、記述の練習になります。

詳説世界史Bノート(山川出版)

山川の小説世界史Bノート

知識網羅型の参考書の発展バージョンです。少しマニアックな知識も交じっていますが、なんといっても空欄補充で知識確認ができるのでおすすめです!

各国別世界史ノート(山川出版)

各国別世界史ノート

歴史を概観できる参考書のおすすめです!有名ではないですが、一般に時代ごとに見る世界史ではなく、国ごとの時系列で見ていくものなので、知識のつながりを確認するにはもってこいです。

実戦模試演習東京大学への地理歴史(駿台文庫)

実戦模試演習 東大への世界史

入試攻略問題集東京大学地理歴史(河合出版)

入試攻略問題集東京大学地理歴史

参考書や過去問だけでは塾に通う受験生の演習量には及ばないので、東大地理歴史を意識した模試の過去問で演習を積むといいと思います!

東大世界史の過去問の使い方

過去問演習で気を付けなければいけないのは、赤本や青本に書いてある答えがすべてではなく、自分で考えた解答には何が足りないのか考察することです。

入試時間の配分を決めよう!

東大では社会科目を2科目合わせて150分なので、およそ75分で終えるとしましょう。配分としては、大問1に40分、大問2に25分、大問3に5分といったところでしょうか。

大問1はどの語句を使うのか考え構成を練るのに30分、残り10分で文章を仕上げましょう。ただし、時間配分は残りの科目にどれくらい時間を使うのか、また文章化が得意かで変わってきますので、過去問演習で見極めましょう。

早く始められるなら高3の夏から!

知識をつけてからでないと意味がないので、早くて高3の夏でしょう。もしこれより前に始めるのであれば、大問2で記述に慣れるくらいで充分かもしれません。

また秋から始めると知識の穴埋めが間に合わない可能性があるので、やはり「天王山」である高3の夏から始めていくのが良いと思います。

まとめ

東大を受験すると決めたときから勝負は始まっています。決意を固め、最後まで揺るぐことなく一直線に受験に向かってください。

 

 

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