7世紀の半ばに行われた政治改革のこと。645年（大化元年）の乙巳の変以降の改革、646年の改新の詔による改革をいう。乙巳の変ではで蘇我本宗家が滅ぼされて皇極天皇が退位し、孝徳天皇のもとに中大兄皇子（天智天皇）、左大臣・阿倍内麻呂、右大臣・蘇我倉山田石川麻呂、内臣・中臣鎌足、国博士・高向玄理、旻らの新体制が成立。元号を初めて制定して大化とし、難波長柄豊碕宮に遷都。東国国司の派遣、改新の詔、薄葬令、冠位の制（冠位十三階、次いで冠位十九階）などがなされた。かつては律令国家成立への重要な改革と位置づけられていたが、『日本書紀』の改新の詔に潤色があったことから意義が見直され、様々な説が出されている。