住吉大社|日本史用語集
住吉大社の概要
大阪府大阪市住吉区住吉に鎮座する。住吉大神と神功皇后が祀られている。住吉大社本殿は住吉造と呼ばれる神社形式の一つである。
住吉大社の解説
祭神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の住吉大神と、神功皇后の四神である。住吉大神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、黄泉の国での穢れを清めるための海の中で生まれたと伝えられている。そのため、海の神・航海の神として信仰されてきた。神功皇后が、新羅出兵の際に住吉大神の加護を得て新羅を平定できたことから、凱旋途中のこの地に住吉大神を祀り住吉大社を造営したとされている。神功皇后も合わせてこの地に祀られることになった。 四神を祀る四つの本殿は、住吉造と呼ばれる神社本殿の形式であり、神社建築様式としては古式とされている。現在の本殿は、最後の遷宮であった文化7年(1810年)に造営されたものである。 「航海の神」として名高いが、「禊の神」「和歌の神」としても長く信仰されてきた。古くは官幣大社として「延喜式」に定められている。全国2300社以上ある住吉神社の総本社でもある。摂津国で一番由緒のある神社として、摂津国一之宮とも称される。