【2025年最新】物理のおすすめ参考書ルート|旧帝大・上位国公立・最速私立
ゼロから難関大に合格するためのおすすめの参考書ルート3種類を徹底紹介します。
◎東大・京大・東京科学大・早慶ルート
◎基礎から丁寧に偏差値65ルート
◎最速でMARCH4工大ルート
また、問題集の難易度比較表で有名問題集がどのレベルの大学に対応するか一覧で確認することができます。
参考書ルートの選定基準:
①独学でゼロからでも合格のために必要な理解・知識・技術を漏れなく重複なく学ぶことができること
②同じ役割を持つ競合の教材よりも優れていること
③複数の教材で解く問題のレベルが被っていないこと
全ての教材の役割とレベルを明らかにし、代替可能な他の教材も提案します。
東大・京大・東京科学大・早慶ルート
基礎から丁寧に偏差値65ルート
最速でMARCH・4工大ルート
物理の問題集難易度比較
東大・京大・東京科学大・早慶ルートの役割とレベル
東大、京大、東京科学大、早慶は、他の旧帝大や医学部と異なり、思考力や発想力が求められる初見の応用問題が出題されることが特徴です。こうした最終目標を見据えながら、役割とレベルに抜け漏れがないようにルートを作成します。
講義系の参考書
まずは講義系の参考書で物理反応の時系列とプロセスと言葉と図で徹底的にイメージします。このステップが物理の成功で最も重要です。
講義解説のおすすめ参考書
宇宙一分かりやすい物理シリーズ(Gakken)
漆原の面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)
実況中継シリーズ(語学春秋社)
物理のインプット講義(Gakken)
上記の4つのシリーズはどれも抜け漏れのない解説と典型的な問題が掲載されています。
独学から始める場合、または学校の授業を覚えている自信がない場合は講義解説の参考書を完璧にするところから始めることがかえって近道になることも多く、講義系を採用することを強くおすすめします。
講義系の参考書に掲載されている練習問題を解くことで、共通テスト50%程度まで点数を伸ばすことができます。共通テストの各大問の(1)や、偏差値58程度の大学の入試問題の各大問(1)は安定して解けるようになります。
典型問題を網羅する参考書
次に、入試で出題される典型問題を網羅します。セミナー物理やリードα物理などの網羅系問題集は大学受験で出題される全ての典型問題を網羅しています。
網羅系問題集は各分野3段階のレベルで構成されています。導入問題、基本問題、応用発展問題の3つです。
導入問題は、入試では問われないような簡単な問題です。その分野の基本的な計算問題です。
基本問題は、中堅大学までで問われるレベルの問題です。公式や解法を一度使用する問題です。基本問題までを自力でスラスラと解けるようになれば、偏差値58程度の大学の合格点を取ることができます。
基本問題編は非常に網羅性が高い一方で、問題数が非常に多いため長い時間がかかります。この網羅性は市販の参考書には見られないほど優れていますが、その点のみ注意が必要です。
応用発展問題は、中堅大学以上の入試問題で出題されるレベルの問題を扱っています。難関大学レベルの問題も扱っていますが、難問の網羅性が高いわけではありません。
また、基本問題と応用発展問題の問題数は網羅性が高いものの、解説は市販の参考書の方が丁寧なことがあります。
網羅系問題集は、基本問題までを解いて典型問題の抜け漏れを無くすことで共通テスト70点程度取れる実力にして、良問の風へ進みます。
網羅系の問題集
セミナー物理(非売品)
リードα物理(非売品)
物理アクセス(非売品)
物理のエッセンス(河合塾)
良質な入試問題で演習する良問の風
良問の風では、偏差値60〜65程度の大学で出題される入試問題を演習します。
物理の本質を理解しているかを問う非常に良質な標準〜難関の問題が掲載されています。旧帝大下位や東京理科大学、明治大学などで出題されるレベルの問題演習を行います。
名問の森の陰に隠れている感がありますが、旧帝大の中位学部までであれば良問の風で十分に合格点を取ることができます。実際に良問の風までしか使っておらずに東北大の合格点を取った受講生さんがいらっしゃいます。
良問の風までが固まっていれば、東大、京大、東京科学大、早慶以外の大学では合格点を取ることができます。
良問の風と同じレベルの問題
網羅系問題集の応用発展問題
重要問題集の(A問題)
難問演習の参考書
東大、京大、東京科学大、早慶では難問が出題されます。
典型問題の延長にはない、ゼロからの発想が求められる完全に初見の状況での応用問題です。
こうした難問は、パターン暗記で解けるようにはなりませんが、難問を通して発想法や解くための手順を整理します。
おすすめの参考書
名問の森(名問の森)
重要問題集(数研出版)
教科書
教科書は各分野各レベルで頻繁に使用します。特に市販の参考書では公式の定義が省略されていることが多いです。難問になればなるほどそもそもの定義を確認すべき場面が増えます。
基礎から丁寧に偏差値65ルート
ゼロから旧帝大下位学部や東京理科大、明治大学、医学部、薬学部を目指すルートです。物理は国公立志望でも私立志望で使用する教材が共通しているのが特徴です。
これらの偏差値65の大学に合格するためには、基礎的な典型問題を網羅していることを前提に、それらを組み合わせた標準〜難関の問題を解けるように鍛えます。
一方で、一見して解法が全く検討がつかないような初見の難問を解ける必要はありません。あくまでハイスタンダードな問題を抜け漏れなく解けるようになるのがテーマです。
講義系の参考書
まず最初に、講義解説の参考書を使用します。
物理は物理現象↔︎数式の翻訳ができるようになることが全てと言っても過言ではないくらい重要な科目なので、このステップに非常に丁寧に時間をかけます。
言葉とビジュアルで、物理現象の進行を丁寧に説明している参考書を使用します。
漆原の面白いほどわかるシリーズでは、物理現象の性質と論理展開を詳細に説明しています。
また、掲載されている練習問題は、他の講義系の参考書よりも若干難しいものも扱っているのも特徴です。
ここまでで共通テスト各大問の(1)もしくは(2)まで、偏差値58程度までの大学の各大問の(2)までを解けるようになっている可能性があります。
講義解説のおすすめ参考書
宇宙一分かりやすい物理シリーズ(Gakken)
漆原の面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)
実況中継シリーズ(語学春秋社)
物理のインプット講義(Gakken)
物理のエッセンス
漆原の物理は解説が非常に詳細で品質が高い一方で、典型問題の問題数は少なめです。
そこで物理のエッセンス(河合塾)を使用します。
漆原の物理の解説が王道だとしたら、物理のエッセンスは王道とは異なる視点からの解説です。この異なる視点からの解き方を知ることで、より物理現象そのものへの理解が深まり、解法発見に至るまでの手札が増えます。
物理のエッセンスは基礎〜標準レベルの問題が掲載されています。
物理のエッセンスは非常に有名な参考書ですが、解法が王道とは異なる点と掲載問題数の少なさから、メリットもデメリットも大きな参考書ですが、それがかえって漆原など非常に詳細な解説を持つ参考書と相性が非常に良いです。
網羅系の問題集
セミナー物理(非売品)
リードα物理(非売品)
物理アクセス(非売品)
物理のエッセンス(河合塾)
ここまでで、大学受験の基礎レベルと言われる問題は網羅しています。偏差値58程度の中堅大学であれば合格点を取れるようになっている可能性もあります。
良問の風で二次試験レベルの演習
最後に良問の風(河合塾)で偏差値65の大学の入試問題で合格点を取れる力をつけます。
良問の風では物理現象を理解しているかを問う、シンプルながら非常に質の高い問題が揃っています。
パターン暗記では解けない、かといって難解でもない問題が各分野揃っています。
この問題集をじっくりと使用して思考することで、物理現象の理解と入試問題のアプローチ方法を身につけることができます。
物理現象の理解→数式への翻訳→入試問題の解法をマスターします。良問の風を自力でスラスラ解けるようになっていれば、旧帝大下位学部や東京理科大、明治大学の入試問題で合格点を取ることができるようになっています。
良問の風が終わったら、過去問演習を始めます。4工大→明治・理科大→上位国公立大学の順番に、合格点が取れるようになったら解く大学をステップアップします。
教科書
物理では教科書も頻繁に使用します。物理は公式や定義が過不足なく揃っている教材です。受験の中盤以降、現象の流れや公式の定義を確認したくなったら教科書で復習することをおすすめします。
市販の参考書では最も重要な点を見失ってしまうことがありますが、教科書には必要不可欠なことしか書いておらず、使い勝手が良いことに気付きます。
最速でMARCH4工大ルート
ゼロからMARCHや4工大など有名大学を目指すルートです。
十分に時間がない環境でも効率的に合格を目指すことをテーマに教材を組みます。
使用する教材は2つのみです。
物理のインプット講義(Gakken)とセミナー物理を使用します。
辞書的な補助教材として教科書も使用します。
これだけでMARCHや4工大などの有名私立大学の合格点を目指すことができます。
物理は全科目中最も暗記が少なく「理解しているか否か」が如実に点数に現れる科目です。
物理現象と数式の翻訳作業ができるようになれば、全科目中最も短い時間で有名大学を攻略することができます。
講義解説の参考書
まずはインプット講義(Gakken)で各分野の現象と公式と数式の展開を徹底的に理解します。
掲載されている練習問題を解くことで、共通テストの各大問(1)や偏差値58程度の中堅大学の各大問(1)で出題される基本的な問題を解くことができます。
講義解説のおすすめ参考書
宇宙一分かりやすい物理シリーズ(Gakken)
漆原の面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)
実況中継シリーズ(語学春秋社)
物理のインプット講義(Gakken)
典型問題の網羅する参考書
インプット講義を仕上げたら、セミナー物理やリードα物理など、網羅系問題集を使用します。
網羅系問題集は各分野3つのレベルの問題が掲載されています。導入問題と、基本問題と応用発展問題です。
導入問題:各分野最重要な公式を使った簡単な計算問題
基本問題:公式や解法を1〜2回使う典型的な問題
応用発展問題:偏差値58〜63程度の大学で出題される入試問題
最速でMARCH4工大合格を目指す本ルートでは、網羅系問題集の基本問題までを自力でスラスラ解けるようになることを目指します。
基本問題までで、ギリギリ合格点を取れる可能性はあります。
もし時間に余裕があれば網羅系問題集の応用発展問題も解けるようになることで、十分に合格点を目指すことができます。
網羅系の問題集
セミナー物理(非売品)
リードα物理(非売品)
物理アクセス(非売品)
教科書
教科書はインプット講義やセミナーと同時に使用します。問題を解いていると物理現象や公式の定義を確認したくなることが出てきます。教科書では必要な記述は全て抜け漏れなく記載されているため、「大事なことが全て載っているパンフレット」として使用するのがおすすめです。
物理の問題集 難易度比較
物理の有名な問題集の難易度を比較します。問題集によって、解説の丁寧さや掲載問題数が異なります。
抜け漏れなく重複ない参考書ルートを組むことで、効率的に大学受験物理を攻略することができます。
物理




