【旧帝大】物理のおすすめ参考書ルート2選|3種類の参考書を網羅
物理は3つの役割に分けて揃えることで抜け漏れのない参考書ルートを作ることができます。
物理は最初に文章とビジュアルを読みまくるのがおすすめです。
典型問題を解き始める前に、物理現象を数式に翻訳する『感覚』がめちゃめちゃ大事な科目です。
一方で、旧帝大の物理と聞くと、
「どの参考書から始めれば着実に得点力が身につくのかわからない」
「基礎は分かるのに応用問題や論述になると得点が伸び悩んでしまう」と感じている受験生も多いのではないでしょうか。
旧帝大レベルの物理は、広範な知識に加えて、深い本質理解や論理的思考まで総合力が求められるため、適切な参考書の選び方や学習の順番に迷うことも少なくありません。
「どのルートで学ぶべきか分からず、途中で挫折してしまった」「授業や独学のみでは不安が残る」といった声もよく耳にします。
そこで今回は、旧帝大合格を目指す受験生向けに、物理の基礎から応用・発展まで段階的に力を伸ばせるおすすめ参考書ルートを徹底解説します。
各レベルで取り組みたい参考書や、その効果的な使い方、押さえておきたい学習のポイントも詳しくご紹介。
「自分に合った最短ルートを知りたい」「どの順番で進めると効率的なのか迷っている」と感じている方は、ぜひ本記事を参考にして、自分だけの最適な物理学習法を見つけてください。
対象大学:東京大学、京都大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、九州大学、国公立医学部、国公立薬学部など
監修者:土井万智(どいまさと) 独学で大学受験に効率よく成功する攻略法
早稲田大学教育学部出身。大手予備校スタッフの経験から大学受験にかかる費用や時間に疑問を持ち、在学中にウェブメディア「イクスタ」を立ち上げ。現在ウェブメディアとYouTubeチャンネルとオンライン予備校の 【イクスタコーチ】を運営。イクスタコーチ卒業生の進学先の平均偏差値 63.4(偏差値は東進ハイスクール参照)著書に『独学で難関大学【理系】に逆転合格する』。
コーチ、 参考書ルート、 参考書比較チャート、 カレンダー、 初心者ガイド、 YouTube、 インスタ
物理の参考書の3つの役割
① 講義…全分野の公式や典型的な問題の解法を授業形式で丁寧に学ぶことができる参考書
② 網羅問題集…簡単な計算問題から難関大学の入試レベルまで幅広く掲載されている問題集
③ 難関問題集…難関大学以上の入試レベルが掲載されている問題集
【旧帝大】物理のおすすめ参考書ルート
パターン①
① 講義…宇宙一わかりやすい物理(Gakken)
② 網羅問題集…セミナー物理(第一学習社)
③ 難関問題集…良問の風(河合出版)、名問の森(河合出版)
ルート解説
最初に宇宙一わかりやすい物理シリーズを使い、文章とビジュアルで物理現象を数式に翻訳する感覚を鍛えます。付属の練習問題までしっかり解けるようになれば共通テスト50%程度を得点できるようになります。
網羅問題集はセミナー物理を使います。基本例題・基本問題・発展例題・発展問題の4レベルに分かれています。基本問題にて典型的な問題は網羅されています。スラスラと解けるようになれば共通テストで70%程度と、中堅私立大学の個別試験でも50〜60%程度得点できるようになります。発展例題や発展問題の難しいレベルは、良問の風を使用します。
基本問題で典型的な問題を網羅したら、入試レベルの演習は良問の風がおすすめです。MARCH・関関同立〜旧帝大中位レベルの入試レベルの問題が掲載されています。良問の風はシンプルながらも本質的な理解を問う良質な問題が揃っています。
東大や京大、東京科学大や早慶など最難関大学では初見の難問が出題されます。こうした問題は典型問題レベルとは違い、解答までの手がかりがわかりにくい場合です。こうした難問対策として名問の森を使用します。
パターン②
① 講義…物理がおもしろいほどわかる本(KADOKAWA)
② 網羅問題集…物理のエッセンス(河合出版)
③ 難関問題集…良問の風(河合出版)、物理重要問題集(数研出版)
ルート解説
最初に物理がおもしろいほどわかる本(KADOKAWA) から始めます。講義を読みながら練習問題を解きます。力学分野を2〜3周して付属の練習問題を十分に解けることを目指します。物理はこのステップが最も重要です。物理現象を数式に翻訳する感覚を身につけるのがとても大事で、またこの感覚を身につけているかどうかで大きな差がつく科目ですので、時間をかけたいステップです。力学から始めて電磁気以降も十分にスラスラと解けるようになれば、共通テスト50〜60%得点する力がついています。
次に物理のエッセンス(河合出版)を始めます。物理のエッセンスでは基礎から標準レベルの代表的な問題が掲載されています。物理のエッセンスは解説に特徴があります。解説を読み込んで物理現象を深く理解することで、本質的な理解を身につけることができます。物理は基礎問題も応用問題も本質的な理解ができているかどうかで大きく差がつく科目なので、ぜひしっかりと読み込んで全てを理解し切るまで繰り返すことがおすすめです。
ここまでで共通テスト70〜75%程度を目指すことができます。
難関問題集として良問の風(河合出版)を始めます。良問の風はMARCH・関関同立〜旧帝大中下位程度の問題が掲載されています。問題数は決して多くはありませんが、本質的な理解を問う良い問題が掲載されておりおすすめです。
ここまでをスラスラと十分に解けるようになっていれば、旧帝大中位程度までの合格点を取れるようになっている可能性はあります。
最後に物理重要問題集(数研出版)を使って難関の入試問題レベルをさらに仕上げます。一見どう解けば良いかわからないような、思考力や発想を必要とする問題が掲載されています。
東大・京大・東京科学大など高度な応用力を必要とする問題が出題されるこれらの大学の対策のために使用します。
物理は必要な参考書が最も少なくて済む科目です。その分、本質的な理解度の差がそのまま顕著に点数に直結します。
暗記科目とは違い、1分野ずつ深くしっかり理解できるまでじっくりと進めるのがおすすめです。
今回ご紹介した参考書以外のおすすめ参考書は以下のページでまとめてご紹介しています。
物理 2025年 物理の厳選おすすめ参考書9選の比較チャート
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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

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