生物は知識・計算・記述、どれができるようになればいいの？と迷ってしまいがちですが、４つの教材で役割を使い分ければ抜け漏れない参考書ルートを組むことができます！

旧帝大の生物と聞くと、

「どの参考書から始めれば効率よく得点力を伸ばせるのかわからない」

「基本事項は覚えているけれど、記述問題や実験考察で点が伸び悩む」と感じている受験生も多いのではないでしょうか。

旧帝大の生物は、範囲が広く深入りした知識や論理的思考力、グラフやデータの読解力まで問われるため、適切な学習ルートを選ばないと力が伸びにくい科目です。

また、「どの順番で何に取り組めば良いのか分からず、勉強が非効率になってしまった」「自分に合ったやり方を見つけられず、途中で挫折した」という声もよく耳にします。

そこで今回は、旧帝大合格を目指す受験生のために、生物の実力を段階的に高められるおすすめ参考書ルートを徹底解説します。

基礎から応用・発展、記述まで各ステージで取り組みたい参考書や、その効果的な使い方、押さえておくべき学習のコツも詳しくご紹介。

「どの順番で何を使えば良いか迷っている」「自分だけの最適な学習法を知りたい」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にして、効率よく生物の得点力を伸ばしてください。

対象大学：東京大学、京都大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、九州大学、国公立医学部、国公立薬学部など

📗 生物の参考書ルートを探す

🏫 旧帝大の参考書ルート一覧を探す

監修者：土井万智（どいまさと）　 独学で大学受験に効率よく成功する攻略法

早稲田大学教育学部出身。大手予備校スタッフの経験から大学受験にかかる費用や時間に疑問を持ち、在学中にウェブメディア「イクスタ」を立ち上げ。現在ウェブメディアとYouTubeチャンネルとオンライン予備校の 【イクスタコーチ】を運営。イクスタコーチ卒業生の進学先の平均偏差値 63.4（偏差値は東進ハイスクール参照）著書に『独学で難関大学【理系】に逆転合格する』。

コーチ、 参考書ルート、 参考書比較チャート、 カレンダー、 初心者ガイド、 YouTube、 インスタ

生物の参考書の４つの役割

生物は４種類の役割に分けて参考書を揃えることで抜け漏れないルートを組むことができます。

①講義解説系…授業形式で各分野を非常に詳細に解説した参考書。

②網羅系問題集…用語の確認から計算問題、記述問題まで、基礎から応用レベルの問題が幅広く掲載されている問題集。生物の受験対策で最も頻繁に使います。

③教科書系＆資料集…大学入試の基準となっているのが教科書です。資料集は図やイラストで仕組みとメカニズムを理解します。

④難関問題集…難関国公立大学、難関私立大学レベルの入試問題に絞って掲載された問題集。

【旧帝大】生物のおすすめ参考書ルート２選

ルート①

①講義解説系…生物が面白いほどわかる本（KADOKAWA）

②網羅系問題集…セミナー生物（第一学習社）

③教科書系＆資料集…教科書、生物図録（数研出版）

④難関問題集…重要問題集（数研出版）、生物実験・考察問題の解法（旺文社）

このルートのポイント！

❗️ セミナーの基本問題までを軸に進める！

❗️ 生物実験・考察問題の解法（旺文社）で東大・京大対策！

ルート解説

📌 まず初めにセミナー生物（第一学習社）と生物が面白いほどわかる本（KADOKAWA）を軸に進めます。セミナー生物の章を基準に講義解説の参考書を読み進めます。

📌 面白いほどわかる本を章ごとにざっと１〜２周読んでから、セミナー生物の１章ごとに基本問題までを１〜２周します。生物は序盤は暗記するしかない知識が大量にあるので、あまりこだわりすぎずに長期間で何十回も目にする前提で暗記します。

📌 セミナー生物で初めて目にする単語も出てきますが、セミナー生物の中で一問一答形式で覚えます。基本問題で出てくる計算問題や記述問題もセミナーの中で覚えてしまいます。

📌 セミナーの基本問題まで１冊を素早く２周してから３周目に教科書と生物図録（数研出版）を使います。面白いほどわかる本は、「感覚的に覚えやすくするための教材」、教科書は「絶対に覚えたい最重要事項がまとまっている教材」というイメージで使います。

📌 ここからは教科書とセミナー生物の基本問題までをいかに早く定着させるかを目標に進めます。

📌 教科書とセミナー生物の内容が８割程度固まっていれば、共通テスト６５〜７０％、MARCH・関関同立未満の私立大学で合格点近く取ることができます。

📌 ここからはセミナー生物の発展問題もしくは重要問題集（数研出版）を使います（もちろん両方使った方がいいです！）。これらの入試レベルの問題を解きながらこれまでの総復習を行います。教科書、生物図録、面白いほどわかる本を使って総復習します。

📌 ここまででほぼ全ての旧帝大と私立大学の合格レベルに到達することができます。

📌 東大や京大志望はここから生物実験・考察問題の解法（旺文社）を使い、初見の実験考察問題対策を行います。

📌 同時に志望校の過去問演習を進め、分野ごとの総復習を続けます。

ルート②

①講義解説系…大森の最強講義１２６講（KADOKAWA）

②網羅系問題集…リードLightノート（数研出版）、合格１７７問｜入試必修編（東進ブックス）

③教科書系＆資料集…チャート式生物（数研出版）、最新図説生物（第一学習社）

④難関問題集…合格１００問｜定番難関編（東進ブックス）

このルートのポイント！

❗️ リードLightノート（数研出版）で基礎レベルを定着させる！

❗️ 合格１７７問｜入試必修編（東進ブックス）と合格１００問｜定番難関編（東進ブックス）で入試レベルを網羅する！

ルート解説

📅 最初にリードLightノート（数研出版）と大森の最強講義１２６講（KADOKAWA）を使います。リードLightノートの章ごとを軸に最強講義を読みます。『最強講義を章ごとに２〜３周読む⇨リードLightノートを解く』これを繰り返します。初見の知識に何度も触れて長期記憶に定着させることを意識するのがおすすめです。

📅 リードLightノートを２周したら３周目に教科書と最新図説生物（第一学習社）を使います。教科書の黒文字や図・イラストの抜け漏れがないかをチェックしながら進めます。

📅 リードLightノートと教科書の内容が８割程度固まっていれば、共通テスト５０〜６０％、MARCH・関関同立未満の私立大学であれば解ける問題も十分に出てきます。

📅 リードLightノートは今後も暗記用の教材として復習に使いながら、合格１７７問｜入試必修編（東進ブックス）を始めます。基礎から標準レベルの入試問題を解きます。

📅 合格１７７問を解きながら、リードLightノート、教科書、最新図説生物を使って分野ごとに知識・計算・記述を総復習し続けます。

📅 ここまでで、共通テスト７０〜７５％程度、旧帝大下位学部や東京理科大学の合格点を取れるようになっている可能性はあります。

📅 最後に合格１００問｜定番難関編（東進ブックス）を使って旧帝大上位や医学部で出題される長文記述や実験考察問題を演習します。

📅 同時に志望校の過去問演習を進め、分野ごとの総復習を続けます。

📅 ここまでで旧帝大の生物でも十分に合格点に近づくことができます！

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