一橋大学経済学部ってどんな学部?現役在学生に聞いてみた授業やゼミのリアル
一橋大学 経済学部の入試について
経済学部の難易度
偏差値
大学の偏差値に関しては掲載している塾によって大きく変わり、一橋大学経済学部の場合は、駿台63・河合塾67.5・東進70となっています。
倍率
倍率に関しては基本的に、2次試験で3倍となるように共通テストの足きりが設けられています。しかし例年共通テストの足きりにかかる人はどの学部においても50人程度となっているため、しっかりと対策をしておけば大丈夫でしょう。
一橋大学 経済学部の入試科目
入試科目は英語・数学・国語・社会の4つで、それぞれ120分間の試験となっています。
英語は長文問題が2題、文法問題が1題、英作文が1題とリスニング問題が1題で構成されており、経済学部の場合配点は260点となっています。
数学は大問が5つあり、整数問題と確率の問題はほとんど毎回出てくるが、ほかの3問に関してはどの単元がでるか決まっていません。配点は英語と同様260点です。
国語は基本的に毎回第1問が随筆または評論文、第2問が文語文または現古融合文、第3問が要約となっており、配点は110点です。
社会に関しては世界史B・日本史B・地理B・倫理・政経・ビジネス基礎の中から一つを選択する形になっており、いずれも配点は160点となっている。
以上からも明らかのように、経済学部はほかの学部と比べても圧倒的に英語と数学に比重が重くかかっているので、この2教科をより優先的に学習するといいと思います。
一橋大学 経済学部について
何を勉強するのか
計量経済学、国際経済学、開発経済学、経済史など経済学に関することなら何でも学習することができます。また、経済学を学ぶ際には多くの場合理系レベルの数学の知識を必要とするため、1・2年生のころには数学も学習することになります。
学科の種類
一橋経済学部には基本的に経済学科しかなく、特に学部内で学習する内容が変わることはありません。
一橋大学 経済学部の授業について
授業の組み方
一橋大学経済学部では、語学や一般教養科目、またそれぞれの学部において指定されている授業などに関する指定が複数あるものの、特に必修などといった科目がないため、1年生のときから割りと自由に時間割を決めることができます。
ただ、1年間で取れる授業の数には50単位といった制限があり、ほとんどの生徒がその上限ぎりぎりまで授業を入れるため、夏学期冬学期ともに12,13コマ入れるのが一般的かなと思われます。
どんな授業をとればいいか
経済学部では前期(1,2年生の間)の間にとらなくてはいけない授業というのが決まっており、また卒業までに68単位の経済学部科目をとらなくてはいけないというルールもあるため、経済学の基礎的授業に加えて自分が興味を持てそうな経済学の授業をとるのが一般的です。
しかし、卒業に必要な単位数(140単位)の半分以上は一般教養科目で埋めることもできるため、経済学の内容でなくても実際に自分が興味の持てそうな授業を選ぶこともできます。
一橋大学 経済学部のゼミ
そもそもゼミとは?
ゼミとは、1人の教授に対して少人数制のクラスを形成し、その中で自分が興味を持ったテーマについてより専門的に研究していく場です。
一橋大学経済学部では、大きく分けて基礎ゼミと本ゼミの二つに分かれており、本ゼミがこの場合で言うゼミに該当します。
本ゼミには3年生に上がる際に自分の入りたいゼミを選び、選考会(2年次までの成績と面接、またゼミによっては課題を必要とする場合もあります)を経て入ります。2年間かけて10人程度の同級生と教授と勉強していく形となるので、多くの場合でとても仲良くなれます。
どんなゼミがあるか
経済学部のゼミには経済史、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学、統計学、開発経済学、国際経済学、労働経済学、産業組織論などを研究のテーマとしたゼミがあります。
どんなゼミに入ればよいか
特に「これに入った方がいい」などといったゼミはありませんが、ゼミ選びに関しては、初めの2年間の中で自分が何に興味を持てたか、次の2年間で自分が何についてより深く学んでいきたいかをよく考えた上で選んでいただければ問題ないと思います。
ただし、中には教授がゼミに全くやる気を見せず、ただ形式上ゼミを開いているようなところもあるので、そういった面では先輩などに相談して吟味する必要もあるかもしれません。
一橋大学 経済学部の授業について
必修科目はどんな科目か
上記で特に必修といった科目はないといいましたが、とはいえ流石に取らなくてはいけない授業はあります(ここでは経済学部に特筆した授業に関してのみ記載します)。
ただ、この取らなくてはいけない科目に関してもはじめの2年間の間だけであり、2年間のうちのどっかで基礎科目と呼ばれる計24単位ほどの授業を受けるだけで済みます。あとは進級要件や卒業要件を満たすように経済学部の授業をとればいいだけです。
授業料について
授業料に関しては一通りホームページ等に掲載されていると思いますが、一応記載しておくと、入学金が282,000円、授業料が535,800円(年間)となっています。また、法科大学院に通う場合であれば、入学金が282,000、授業料が804,000円(年間)となっています。
一橋大学で扱う奨学金
奨学金に関しては、いろいろな制度があるため一橋大学のホームページを参照していただきたいと思い、ここには一つだけ興味深い制度について記載したいと思います。
一橋大学には「学業優秀学生奨学金制度」というものがあり、2年生から4年生に対して、各学部各学年一人ずつ最も成績が優秀であった学生に毎月8万円、年間で96万円の奨学金が給与されます。
これは給与という形となっているため返済する必要は一切ありません。そのため、もし一橋大学に入った場合、この奨学金を目標として学業に専念するのもいいかもしれません。
就職について
経済学部だからこれ!といった形で偏った職業が多いわけではないのですが、多くの先輩の様子を見る限りやはり商社やコンサルを目指す人が多いのかなと思います。しかしほかにも銀行やメーカー、または政界に進んでいく人などもいるため特に決まった職業はないかなと思います。
留学について
交換留学かどうか
一橋大学で採られている留学制度は基本的に交換留学制度です。そのため、こちらから海外の大学に行く学生が多い分こっちの大学に来ている海外大学生の方たちも校内で多く見受けられます。
人数や期間、国について
基本的に一橋大学では毎年100人ほどが留学しており、期間に関しては人や行く大学によって変わってきますが、多くの場合が半年か1年間です。留学先の国に関しては、北米、南米、ヨーロッパ、アジアなどにある25カ国の大学と提携を結んでいます。
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参考:一橋数学の過去問を徹底分析し、合格した僕が教える一橋大学数学の傾向と対策 - イクスタ
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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