青学の総合文化政策学部で出題される独自問題の対策法を現役合格者が解説!
みなさんこんにちは!青山学院大学に通うみいです。
青学の総合文化政策学部を志望する人なら一度は考えたことがあるであろう、独自問題。
今回は、「独自問題A」を受験した私のエピソードとどんな対策をしたかをお伝えします!
◇目次◇
総合文化政策学部 A方式を受験した理由
私は当初、青学の総合文化政策学部は全学部受験を考えていました。しかし、全学部はリスクが高いと言われ断念しました。そのため、本当は避けたかった「共通テストを受ける+独自問題の対策」をしなければならないという茨の道に挑むことになってしまいました。
総合文化政策学部 A方式の合格最低点
公式の最低合格点を見てみると、
2022年度が250点 (83.3%)
2021年度が238点 (79.5%)
(参考:青山学院大学 **過去の入学者選抜試験結果・参考データ**)
でした。共通テストでどれだけ点を稼げるかによって、独自問題の勉強量を左右すると思います!
私は各教科最低でも80点以上取ることを目標としていました。結果は、なんとか日本史で頑張って稼いで苦手な国語をカバーでき、2教科平均80%以上を達成できました。こうなると、独自問題も同じくらいの点数を取らないと危険なのがプレッシャーにはなりました(汗)
A方式では、共通テストの国語(近代以降の文章)、地理/歴史/公民/数学、そして大学が出題する独自問題の3種類のテストを受験する必要があります。それぞれ100点満点、つまり合計300点満点です。
総合文化政策学部 A方式独自問題の出題範囲
まず、大学から出ている募集要項に記載されている出題範囲を確認してみましょう。
総合問題に出てくる出題科目は、
- 国語総合(近代以降の文章)
- 日本史B(現代史)
- 世界史B(現代史)、
- 倫理、政治、経済
100点満点の試験時間60分です。
範囲は今年も同じく、私の時と変わっていません。
A方式の独自問題で80点を取るために立てた目標
先述したように最低合格点を見ると、80点以上取ることを目標にしていました。
しかし、なんといってもあの科目数!多くの人が躊躇してしまう原因なのではないでしょうか。一体どんな問題が出て、どれくらい深堀りする必要があるのか未知ですよね。 独自問題の科目を網羅することは正直、私にとって現実的ではありませんでした。
ちなみに当時の私は
- 日本史選択者
- 高2のときに現代社会を習ったことがあり、倫理、政治、経済それぞれわずかに分かるものがあるけど、倫理はほぼ未知
という状態でした。そんな私は、
日本史と倫理を得点源にする!という目標を立てました。日本史は選択科目だから得点源にしたいのは自然ですが、
普通であれば少しでも知っている内容がある科目(私の場合は政経)にすると思います。しかし、触れたことがないという状態が嫌という感覚だったため、なぜか未知の倫理を得意にしたい!と闘志を燃やしていました。(笑)
レベルとしてはサンプル問題などを見た限り、基礎レベルができていれば大丈夫そうだったので共通テストレベルの(入門的な)教材を完成させるつもりでした。
とは言いつつも、日本史は共テ、私大向けに勉強すればいいだけなので、独自問題対策は主に倫理を勉強していた印象が残っています。
独自問題の対策はいつから始めた?
「夏頃には日本史を完璧にして〜、独自問題に時間割こうかな〜」などと考えていました。しかし、日本史もハードで自分の理解度になかなか満足いかず、実際に取り掛かるのはとうとう共通テストが終わった翌々日からでした…!
独自問題の対策にはどんな勉強・教材を使った?
基本的にYouTubeの授業動画や参考書中の要点まとめページで知識をインプットし、同参考書中の確認問題でアウトプットをしていました。
社会はまず山川のスピードマスターに挑戦
はじめは参考書で勉強しようと思い、倫理、政治経済、世界史の3科目の、解説と演習が一緒になっている薄めの教材を購入しました。買ったときはまだ自分の力量が分かっていなかったので(笑)、とりあえず全部触れておきたい気持ちもあって一応3冊買いました。使用したのは、山川出版社から出ているスピードマスターシリーズです。
スピードマスターシリーズは標準レベルということだったので基礎固めのために買いました。薄めですが、1から学ぼうとすると結構時間もかかりますし、内容のボリューム的にもこれが限界だと思います!
しかし、堅い文で知識が羅列されているだけで理解し難いため、結果的にアウトプットとして問題ページを使っていました。
とにかく触れる回数を増やす
進むにつれて初期の記憶を忘れないように、一度前日に解いた問題を解いて復習をしてから新たなユニットに入っていました。とにかく、触れる回数を意識していました。
ちなみに私は倫理を強みにしたかったので、倫理の参考書中で出ている問題は全て正解できることを目指していました。(本番までに5周はできました!) 倫理にある程度の自信がついてきたら、少しだけ政経も始めていました。政経はほとんど動画とそのメモで、問題はあまりやってないかな…
動画で理解度を深める
主なインプットはYouTubeで授業をしてくれている方たちの動画を探して見ていました。例えば、主にお世話になった方は、「ここみらいチャンネル」さんです。ここみらいチャンネルさんは実際に、親しみやすい言葉で授業をしてくださります。細かな点まで一つ一つ身近な例を用いて説明して下さるため、一度で理解ができるのです。一つの動画も手短のため、スイスイ要領よく進められて本当に助かりました。結果的に私は倫理を強みにすることができたので、この方のおかげで合格できたと言っても過言ではないくらいです。(ありがとうございました!)
動画だとやはり、読んでいるだけとは全く理解のスピードが違います。動画を見て初めて、これはそういう意味だったのかと気付くことが多いのです。新知識を得る都度先ほどの教材の余白にメモして、理解を補強していました。
このように、実際の意味と自分の捉え方にズレが生じないよう、効率的に学ぶためにも、特に初学者の方は見ることをおすすめします。
これら教材と動画2つを使って、共通テストの翌々日から当日まで、1ヶ月未満の間ほぼ毎日勉強していました。
独自問題対策は1日どれくらい時間を使っていた?
毎日2〜3時間くらいを独自問題対策にあてていました。
前半は動画や整理ページでインプット、後半は確認問題を解いていました。
総合文化政策学部の独自問題ってどんな内容?
形式と内容
サンプル問題 ↓
独自問題では冒頭だけ漢字問題がありますが、基本的に文中の随所に下線が引かれていて、そこから日本史や倫理などの問題が出題されます。
サンプルには最後、記述問題がありますが、私が受験した今年は出題されず、全て選択問題でした。
(ホームページにサンプル問題が掲載されているのでぜひご確認下さい!)
https://www.aoyama.ac.jp/wp-content/uploads/2019/08/ad_2021_kobetsusample_23-2_20190801.pdf
日本史からの出題が多め!
また、出題される全問題のうちの科目別の配点割合を土井さんに大体分析してもらうと、以下のようになりました。
日本史の知識で答えられるものが多いようです。確かに、政経でも石油危機前後の出来事など、過去の流れを汲むものがあるため、日本史選択者には有利かもしれません。今年実際に受験してみて、日本史の知識を問う問題の方が世界史よりも多かったです。(2倍くらい違う)(-_-;)
しかし、倫理は日本人より外国の哲学者が多いため、世界史を選択された方でも世界史で習った知識を活かすことが十分可能だといえます。
また、実は去年の過去問では世界史問題が多かったような感覚でして、直前期その唯一の過去問を解いたときに焦った記憶があります。年度によって割合が変わるのか…正直まだ明確には答えられないところです。
過去問の情報が少なくて、何をやればいいか分かりにくい!
総合文化政策学部の独自問題は情報が少なくてとにかく不安でした。過去問がこのサンプルと1年分しかなく、データが少ないため傾向が掴めないんですよね。あと計画していたよりも遅く対策を始めたので間に合わせるために必死でした…!私は志望校が人よりも少なかったからこそ、直前期からこれほどの時間を割けたのだと思います。
総合文化政策学部の独自問題対策は、結局何をどこまで勉強したらいい?
レベルとしては、どの科目も教科書の太字レベルの事柄、つまり基礎を浅く広く勉強しておけば問題ないと思います。ただ、歴史や政経は範囲が広いので、科目は絞り、決めた科目だけ集中することで強みにする方が効率がいいです!
先述の通り、私は選択していた日本史と倫理だけに重点を置いたことで、得意科目ができ自信に繋がりました。このように全て網羅するよりも、安心材料を一つでも作っておけばよいと個人的に感じます。
まだ歴史が浅い総合問題ですが、総文受験を考えている人たちにとって私なりの見解が役立ってくれたら嬉しいです!
青学の総合文化政策学部のリアルについての記事も書きました!こちらも読んでみてくださいね!
> 青山学院大学総合文化政策学部って何を学べる?どんな人が目指すべき?現役生がお伝えします! - イクスタ
執筆:みい 青山学院大学総合文化政策学部、イクスタコーチ卒業生
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