【旧帝大】古文のおすすめ参考書ルート3選|4種の参考書を網羅する
旧帝大の古文は4つの分野、3つのレベルに分けて揃えることで抜け漏れない参考書ルートを作ることができます!
旧帝大の古文と聞くと、
「どこから手をつけてよいのか分からない」
「単語や文法は覚えているのに長文や記述問題で思うように点数が取れない」と悩んでいる受験生も多いのではないでしょうか。
旧帝大レベルの古文は、単なる暗記だけでなく、読解力や文章構造の把握、さらには設問で求められる記述力まで幅広い実力が求められます。
自分に合わない参考書や順番で学習を進めた結果、理解が追いつかなかったり、力が伸び悩んでしまった…そんな経験をした人も少なくありません。
そこで今回は、旧帝大合格を目指す受験生のために、古文の基礎から応用・記述対策まで段階的に力を伸ばせるおすすめ参考書ルートを徹底解説します。
各レベルで取り組みたい参考書や、その効果的な使い方、ポイントも詳しくご紹介。
「何を使えばいいか分からない」「どの順番で進めれば効率的か知りたい」と感じている方は、ぜひ本記事を参考にして、自分だけの最適な古文学習法を見つけてください。
対象大学:東京大学、京都大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、九州大学など、二次試験と共通テストで古文を使用する大学・学部
監修者:土井万智(どいまさと) 独学で大学受験に効率よく成功する攻略法
早稲田大学教育学部出身。大手予備校スタッフの経験から大学受験にかかる費用や時間に疑問を持ち、在学中にウェブメディア「イクスタ」を立ち上げ。現在ウェブメディアとYouTubeチャンネルとオンライン予備校の 【イクスタコーチ】を運営。イクスタコーチ卒業生の進学先の平均偏差値 63.4(偏差値は東進ハイスクール参照)著書に『独学で難関大学【理系】に逆転合格する』。
古文の参考書の4つの役割
古文の参考書は4つの役割に分けて揃えることで抜け漏れない参考書ルートを組むことができます。
①単語…古文単語の意味を把握します。通常300〜400語程度。難関大学は古文常識も加えます。
②古文文法 講義…古文文法の意味や使い方を授業形式で理解します。
③古文文法 演習…古文文法を問題形式で演習し、文章中での意味を正確に把握します。
④文章読解…読解問題形式で演習します。主語の把握や和歌の読解が重要テーマです。
【旧帝大】古文のおすすめ参考書ルート3選
おすすめの参考書を組みわせたルートを3つご紹介します。
ご自身がお持ちの参考書と組み合わせながら、役割を意識して抜け漏れのない参考書ルートを組んでいただければ幸いです!
ルート①
①単語…読んで見て聞いて覚える古文単語315(桐原書店)
②古文文法 講義…岡本の1冊読むだけで古典文法(KADOKAWA)
③古文文法 演習…古文文法問題演習基本テーマ30(河合出版)
④文章読解…岡本の1冊読むだけで古文の読み方&解き方(KADOKAWA)、古文上達|基礎編45(Z会)、古文上達|56(Z会)
ルート解説
◯ 古文単語と古文文法から始めます。読んで見て聞いて覚える古文単語315(桐原書店)をまずは全範囲ざっと2周し、そのあと、第1章までを70%程度定着できるように進めます。同時に岡本の1冊古典文法(KADOKAWA)を始めます。この参考書はゼロからでも学べますし、ある程度授業を受けた記憶がある場合には、講ごとの練習問題とその解説だけに集中しても良いでしょう。
◯ この2冊だけで共通テスト50%程度は得点できる可能性はありますし、中堅私立大学などで出てくる文法の設問は解けるようになっている問題もあります。ここまでの2冊が序盤で最優先です。
◯ 岡本の1冊古典文法がスラスラと解けるようになったら、文法の入試レベルと読解を始めます。文法の入試レベルだけに集中してもいいですし、読解を並行してもどちらでも好きな方で良いと思います。
◯ 文法の入試レベルは古文文法問題演習基本テーマ30(河合出版)を使います。この1冊までスラスラ解けるようになっていれば、入試レベルのほぼ全ての文法問題は解けます。文法で困ることは無いと考えてよいでしょう。
◯ 読解は、岡本の1冊読むだけで古文の読み方&解き方(KADOKAWA)から始めます。古文の読解では主語の判別や和歌の読み方が大事になってきます。そこでこの1冊で、読み方と解き方の気をつけるべきポイントを学びます。この1冊までやれば、共通テスト70%程度取れるようになっている可能性はあります(読解は個人差が大きいですが😅)
◯ ここからはさまざまな舞台設定の文章読解を解くことでパターンを仕込んでいきます。古文上達|基礎編45(Z会)、古文上達|56(Z会)を使って、これまでの単語や文法の総復習をしつつ、文章読解の解き方に慣れていきます。
◯ 古文上達56では、二次試験で出題される1〜2行程度の記述対策をすることができます。
◯ ここまででほぼ全ての大学の古文で合格点を取ることができます。
ルート②
①単語…古文単語330(いいずな書店)
②古文文法 講義…古典文法講義の実況中継(語学春秋社)
③古文文法 演習…古文ヤマのヤマ(Z会)、古文文法問題演習基本テーマ30(河合出版)
④文章読解…岡本の1冊読むだけで古文の読み方&解き方(KADOKAWA)、古文ポラリス2(KADOKAWA)、得点奪取古文(河合出版)
ルート解説
◯ まずは単語と文法の講義から始めます。単語は古文単語330(いいずな書店)を、文法の講義は古典文法講義の実況中継(語学春秋社)を使います。古文単語は全体をざっと2周したあとに、序盤の単語を70%程度定着できるように進めます。第2章の150番までを進めるのがよいでしょう。
◯ 古典文法講義の実況中継の2冊は、まずざっと全体を2周してから1講ずつじっくりと進めます。この実況中継は練習問題は少なめなので、古文ヤマのヤマ(Z会)を使います。ヤマのヤマでは、項目ごとのまとめに加えて典型レベルの練習問題が豊富です。実況中継とヤマのヤマを組みわせることで、それぞれの特徴を活かして典型レベルを網羅することができます。ここまでで共通テストの文法問題は解けるようになっているでしょう。中堅私立大学で出題される文法問題も解ける問題も出てきます!
◯ ここからは文法の入試レベルと読解の基礎レベルを同時に進めます。でも、どちらかに集中しても問題ありません。文法の入試レベルは古文文法問題演習基本テーマ30(河合出版)を使います。入試レベルの形式の文法問題を解きつつ、これまでの総復習をします。ここまでで入試レベルの文法はオールOKです!
◯ 読解問題を解くためには、古文の文章ならではクセを知っておきたいです。そこで使うのは岡本の1冊読むだけで古文の読み方&解き方(KADOKAWA)。古文は主語が省略することが多いので、主語の見抜き方のパターンをインプットしたり、和歌で使われている技の種類を覚えたりします。
◯ そのあとは文章読解を何題も解いてパターンを覚えていきます。古文ポラリス2(KADOKAWA)は同じく岡本先生の問題集で、解説も詳しいのでおすすめです!
◯ 最後に記述対策として得点奪取古文(河合出版)を使います。二次試験で出てくる形式の記述問題を解けるように練習します。
ルート③
①単語…読んで見て聞いて覚える古文単語315(桐原書店)
②古文文法 講義…望月の古文教室|古典文法編(Gakken)
③古文文法 演習…ステップアップノート30|古典文法基礎ドリル(河合出版)、ステップアップノート30|古典文法トレーニング(河合出版)
④文章読解…望月の古文教室|古文読解編(Gakken)、古文上達|基礎編45(Z会)、得点奪取古文(河合出版)
ルート解説
◯ 最初に古文単語と古文文法から始めます。単語は読んで見て聞いて覚える古文単語315(桐原書店)を使います。文法は望月の古文教室|古典文法編(Gakken)から始めます。単語はまずは第1章の162個をマスターすることを最優先にします。
◯ 望月の古文教室を2〜3周して内容をざっくりと理解したらステップアップノート30|古典文法基礎ドリル(河合出版)で練習問題を解きます。古文教室は講義中心、ステップアップノートは練習問題中心なので、一緒に使うことで効率よく文法を定着させることができます。
◯ 次にステップアップノート30|古典文法トレーニング(河合出版)を使って、文章題の中で文法を解く練習をすることで簡単なレベルの入試問題は解けるようになります。共通テストの文法問題は大抵解けるようになるでしょう。
◯ 古文の読解問題対策として、望月の古文教室|古文読解編(Gakken)を使います。主語が省略されたり和歌が出てきたりする古文の文章題の解き方をざっくりと把握することができます。
◯ 古文上達|基礎編45(Z会)を使って典型的な文章題を解けるように演習します。読解問題を解きながら文法の総復習も同時に進めることができます。ここまでで、中堅私立大学の合格点を取れるようになっている可能性もあります。
◯ 最後に得点奪取古文(河合出版)を使って二次試験の記述対策を行います。
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