【2025最新】化学のおすすめ参考書ルート|旧帝大・早慶・国公立・4工大に無駄なく合格する


ゼロから難関大に合格するためのおすすめの参考書ルート3種類を徹底紹介します。

◎東大・京大・東京科学大・早慶ルート

◎基礎から丁寧に偏差値65ルート

◎最速でMARCH4工大ルート

また、問題集の難易度比較表で有名問題集がどのレベルの大学に対応するか一覧で確認することができます。


参考書ルートの選定基準:

①独学でゼロからでも合格のために必要な理解・知識・技術を漏れなく重複なく学ぶことができること

②同じ役割を持つ競合の教材よりも優れていること

③複数の教材で解く問題のレベルが被っていないこと


全ての教材の役割とレベルを明らかにし、代替可能な他の教材も提案します。

東大・京大・東京科学大・早慶ルート



基礎から丁寧に偏差値65ルート

難関国公立大学や東京理科大、上智、医学部におすすめのルートです。


最速でMARCH・4工大ルート


化学の問題集・難易度比較


化学のおすすめ参考書ルート簡易版


化学の参考書4つの役割と代表的参考書

化学の参考書はその役割によって4種類に分かれています。

それぞれの参考書のレベルや特徴を踏まえながら、カテゴリごとに参考書を選択します。


◎東大・京大・東京科学大・早慶ルート:役割とレベル

東大、京大、東京科学大、早慶は特に理論分野で難解で計算が複雑な問題が出題されるのが特徴です。

また、有機化学分野で構造決定問題が頻出です。構造決定問題は、必要な知識も計算も多く、思考力が求められる応用問題です。専用の参考書を使用できると理想です。

参考書ごとの役割と使い方を解説します。

講義解説の参考書

化学を始めたらまず理論、無機、有機分野で講義系の参考書を使用します。

今後、問題演習で迷った際にいつでも定義や化学式を参照できる教材は役に立ちます。

おすすめの講義解説の参考書は宇宙一分かりやすいシリーズ(Gakken)です。

講義の内容を読み込み、掲載されている問題を仕上げることができれば、共通テスト40〜50%程度を得点できる実力がつきます。

理論の講義解説の参考書のみを進めるのも良いですし、セミナーなどの標準問題集を分野ごとに同時に進めるのも構いません。


講義解説のおすすめ参考書

宇宙一分かりやすいシリーズ(Gakken)

面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)

ゼロから劇的にわかるシリーズ(旺文社)

まずは理論分野の講義解説の参考書と、網羅系問題集の理論分野の基本問題までをスラスラと解けるようになることが効率的な化学の攻略のためにおすすめの戦略です。


網羅系問題集

この網羅系問題集は、大学受験の化学で最も長い時間使用する参考書です。

導入問題基本問題応用発展問題に分かれています。

基本問題までをスラスラと解けるようになれば共通テストレベルで60〜65%程度得点できるようになります。

導入問題については、講義解説に掲載されている練習問題と被っている場合があるのでスキップしても構いません。

大学受験化学で最も大変で時間がかかるのは理論化学の基本問題までをスラスラと解けるようになることです。理論化学は配点の50〜60%を占め、また無機・有機・高分子分野の反応計算でも理論分野を使用します。


網羅系問題集のおすすめ参考書

セミナー化学(非売品)

リードα化学(非売品)

ニューステップアップ化学(非売品)

化学の新基本演習(三省堂)

化学の新標準演習(三省堂)

福間の無機の講義

無機化学は半反応式が多く複雑です。福間の無機の講義(三省堂)では、入試レベルの半反応式を網羅しています。

講義解説系の参考書や網羅系の問題集で知識に関しては問題ありませんが、分かりにくい範囲は福間の無機を適宜使用するのもおすすめです。


化学の新研究

化学の新研究(三省堂)は辞書として使用します。役割は教科書と同様で、教科書の3倍程度の分量があります。このレベルの大学を狙う場合には教科書ではなく新研究を常備することをおすすめします。

二次試験や共通テストの問題を解いていると、反応のメカニズムや化学式を確認したくなることがあります。

反応の正確な流れや定義を確認するために使用します。

主に、難関レベルの問題集や過去問演習の復習で使用します。


難関レベルの問題集

旧帝大や早慶の個別試験の各大問(2)以降では難問が出題されます。

こうした難問の解き方を身につけるために難関レベルの問題集を使用します。

重要問題集や新演習などの専用の問題集でも良いですし、セミナーなどの網羅系問題集の応用・発展パートの問題も難易度が高いです。ただ、網羅系問題集の応用・発展パートでは、化学の新演習で扱うような最難関の問題は掲載されていません。


それぞれの特徴を列挙します。

網羅系問題集の応用・発展問題:問題数が少なめ、扱う数字が複雑になりがち。

重要問題集:長い歴史を持つド定番。解説がシンプル。

鎌田の化学問題集:充実した解説。歴史が浅く使用者は少なめ。前半部分の難易度は網羅系問題集と被っている。

化学の新演習:非常に難易度の高い参考書。化学が得意な受験生におすすめ。


難関レベルの問題集

網羅系問題集の応用・発展問題

化学重要問題集(数研出版)

鎌田の化学問題集(三省堂)

化学の新演習(三省堂)

基礎から丁寧に偏差値65ルート

東大、京大、東京科学大を除く旧帝大や、筑波大やお茶の水女子大など難関国公立大学を目指すルートです。私立大学では、私立医学部系や東京理科大学や上智大学、明治大学などに使えるルートです。

講義解説の参考書

化学の受験勉強を始めたら講義解説系の参考書で概念とイメージを理解します。化学は計算の科目です。その計算に至るまでのメカニズムを深く知っていることで計算パターンが忘れにくくなります。

まずは理論分野の講義解説の参考書と掲載されている練習問題を網羅することを最優先にします。


講義解説のおすすめ参考書

宇宙一分かりやすいシリーズ(Gakken)

面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)

ゼロから劇的にわかるシリーズ(旺文社)


網羅系問題集

網羅系問題集は大学受験化学の中で最も長く使う参考書です。

知識問題から簡単な計算問題、入試レベルの応用問題まで幅広く掲載されています。

まずは理論分野の基本問題までをスラスラと解けるようになることを優先し、そのあとに無機・有機・高分子分野に進みます。

網羅系問題集の基本問題までが自力で解けるようになれば、共通テスト60〜65%程度を得点できる力がついています。


網羅系問題集は各社から出版されており選択肢が多いです。

以下に参考書ごとの特徴をまとめます。


セミナー化学、リードα化学:学校で広く配られている参考書。1冊でゼロから上位国公立大学に合格できるレベルまで対応している。

リードLightノート:セミナー化学の基本問題までのレベルに絞って掲載されている問題集。紙面のサイズが大きく、勉強しやすい。

化学の新基本演習:セミナー化学の基本問題までのレベルに絞って掲載されている問題集。解説が詳しい。

化学の新標準演習:セミナー化学とほぼ同じ構成・レベルの問題集。解説が詳しい。



網羅系問題集のおすすめ参考書

セミナー化学(非売品)

リードα化学(非売品)

リードLightノート(数研出版)

ニューステップアップ化学(非売品)

化学の新基本演習(三省堂)

化学の新標準演習(三省堂)


ゼロから始めるのであれば、市販されているものの方が若干解説が詳しくておすすめです。


標準レベルの講義参考書

以下の2冊は、共通テスト30点程度から70点程度にかけて対応している参考書です。

序盤の講義解説の参考書では対応していないレベルの範囲を学ぶために補助教材として使用します。


福間の無機の講義(旺文社)

鎌田の有機の講義(旺文社)


教科書・新研究

難関大学志望の化学では、受験生活の中盤以降に教科書を多用します。講義解説で分かりやすく理解し、教科書で最重要なところを復習するようなイメージです。

問題集や過去問で解説で、反応の定義や物質が分からなくなった際に復習用の教材として使用します。

教科書と何度も行き来できていれば上手な勉強ができていることを示しています。

教科書で十分ですが、化学の新研究(三省堂)も非常にボリュームが大きい教科書としておすすめです。


教科書系の参考書

学校配布の教科書(非売品)

チャート式化学(数研出版)

よくわかる化学(Gakken)

理解しやすい化学(シグマ)


難関レベルの問題集

旧帝大レベルの二次試験や東京理科大、医学部の個別試験で出題されるような難問を解けるようになるために難関レベルの問題集を使用することがおすすめです。

網羅系問題集の後半に掲載されている応用・発展問題でもこのレベルの問題を扱っていることもありますが、問題の分量が少なかったり、難関レベルの問題集の解説の方が詳しかったりします。

難関レベルの問題集

網羅系問題集の応用・発展問題

化学重要問題集(数研出版)

鎌田の化学問題集(三省堂)


重要問題集はこれまでの使用者が多く安心です。一方で鎌田の化学問題集は比較的最新出版されたためまだ使用者は少ないです。ただ、鎌田の化学問題集は問題数や問題のレベル、解説とも良質な参考書です。


最速でMARCH・4工大ルート

限られた時間でMARCH芝浦工業大学東京電機大学など4工大、有名私立大学に最短で合格するための参考書コースです。

参考書ごとの役割と使い方を解説します。

講義解説の参考書

化学の受験勉強を始めたら講義解説の参考書で反応の仕組みを徹底的に理解します。

化学は入試問題では計算が多い科目ですが、その計算を始めるまでの、どの公式を使用するのか、どの数値を使用するのかを選択するために、反応のプロセスを理解しているかが肝心です。

このプロセスの理解をスキップして計算練習をしても、何を求めているか分からないままになってしまいい、再現性がなくなってしまうので注意します。

講義解説で各分野の理解をしながら、付属の練習問題を解くことで共通テスト50%程度や、有名大学の入試問題の(1)で出題されるような問題を解く力がつきます。

受験勉強を始めたら序盤は講義解説の参考書を完璧に理解することを優先します。

講義解説のおすすめ参考書

宇宙一分かりやすいシリーズ(Gakken)

面白いほどわかるシリーズ(KADOKAWA)

ゼロから劇的にわかるシリーズ(旺文社)



網羅系問題集

講義解説の参考書を仕上げて練習問題も解けるようになったら、網羅系問題集で典型的な問題を解けるように練習します。

主要な物質や反応がどのような結果になるのかを計算で求めます。網羅系問題集の完成度が、このレベルの大学に合格できるかに直結します。


網羅系問題集は導入問題基本問題応用・発展問題の3つに分かれています。

基本問題までを自力で完璧に解けるようになれば、合格できる大学も出てきます。

導入問題は、講義解説参考書に付属の練習問題と被っているものもあるので、スキップしても良いです。


網羅系問題集は各社から出版されており選択肢が多いです。

以下に参考書ごとの特徴をまとめます。


セミナー化学、リードα化学:学校で広く配られている参考書。1冊でゼロから上位国公立大学に合格できるレベルまで対応している。

リードLightノート:セミナー化学の基本問題までのレベルに絞って掲載されている問題集。紙面のサイズが大きく、勉強しやすい。

化学の新基本演習:セミナー化学の基本問題までのレベルに絞って掲載されている問題集。解説が詳しい。

化学の新標準演習:セミナー化学とほぼ同じ構成・レベルの問題集。解説が詳しい。


福間の無機

無機化学は暗記すべき物質と反応式が多く、半反応式も複雑なため、補助教材として福間の無機を使用します。

福間の無機化学の講義(旺文社)

教科書

問題集や過去問を解いて、反応のメカニズムや流れに迷ったら教科書で再確認します。講義解説の参考書では分かりやすく丁寧に、教科書では最短で完結に記述されています。


教科書系の参考書

学校配布の教科書(非売品)

チャート式化学(数研出版)

よくわかる化学(Gakken)

理解しやすい化学(シグマ)


難関問題集

このレベルの参考書コースでは難関レベルの問題集は必要ありませんが、もし余裕があれば採用します。


難関レベルの問題集

網羅系問題集の応用・発展問題

化学重要問題集(数研出版)

鎌田の化学問題集(三省堂)



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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成

本気で合格するためにはどの教材を、いつまでに、どれくらい終わらせる必要があるのかを志望校データや教材のレベル別に全ての教科で洗い出し、明確に予定を立てます。
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

イクスタコーチ

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