【旧帝大】現代文のおすすめ参考書ルート2パターン|6つの分野を網羅する
現代文は6つの役割に分けて揃えることで抜け漏れないルートを組むことができます!
読解は、キーワード、典型の読解技術、経験の3段階に分けることで旧帝大レベルに伸ばすことができます!
【旧帝大の現代文】と聞くと、
「どの参考書を使えば得点が安定するのか分からない」「評論や小説で読み違えやすく、記述問題で失点しがち」と悩んでいる受験生も多いのではないでしょうか。
旧帝大レベルの現代文では、深い読解力や論理的な思考力が重視され、単なる知識や表面的なテクニックだけでは太刀打ちできない場面が数多く現れます。
特に選択肢や難解な記述課題に直面し、「自信が持てない」「参考書選びで迷ってしまう」という声もよく聞かれます。
そこで今回は、旧帝大合格を目指す受験生に向けて、現代文の得点力を着実に高めるためのおすすめ参考書ルートを徹底解説。
基礎から応用・発展まで段階ごとに取り組みたい参考書を詳しくご紹介します。
「どこから手をつければいいのか知りたい」「自分に合った最短ルートで実力を伸ばしたい」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にして、自分だけの現代文学習法を見つけてください。
対象大学:東京大学、京都大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、九州大学など、二次試験と共通テストで現代文を使用する大学・学部
監修者:土井万智(どいまさと) 独学で大学受験に効率よく成功する攻略法
早稲田大学教育学部出身。大手予備校スタッフの経験から大学受験にかかる費用や時間に疑問を持ち、在学中にウェブメディア「イクスタ」を立ち上げ。現在ウェブメディアとYouTubeチャンネルとオンライン予備校の 【イクスタコーチ】を運営。イクスタコーチ卒業生の進学先の平均偏差値 63.4(偏差値は東進ハイスクール参照)著書に『独学で難関大学【理系】に逆転合格する』。
コーチ、 参考書ルート、 参考書マトリクス、 カレンダー、 初心者ガイド、 YouTube、 インスタ
現代文の6つの役割
現代文を6つの分野と3つのレベルに分けることで、抜け漏れない参考書ルートを作ることができます。
おすすめの参考書ルートを2パターンご紹介します。
【旧帝大】現代文のおすすめ参考書ルート2パターン
ルート①
①漢字…漢字マスター1800(河合出版)
②用語・キーワード…ことばはチカラだ(河合出版)、生きる現代文キーワード(駿台文庫)
③取扱説明書…田村のやさしく語る現代文(河合出版)
④読解・基礎…正読現代文(Z会)
⑤読解・入試レベル…現代文読解力の開発講座(駿台文庫)
⑥記述・論述…現代文記述問題の解き方(河合出版)、得点奪取現代文(河合出版)
ルート解説
◯ 漢字は共通テストでも二次試験での出題され、やれば確実に得点できる分野なため確実に1冊を仕上げたいです!漢字は有名な出版社から出ていればどれでも大丈夫ですが、このルートでは漢字マスター1800(河合出版)を使うことにします。
◯ 現代文の受験勉強を始めたらことばはチカラだ(河合出版)と田村のやさしく語る現代文(河合出版)を同時に進めます。ことばはチカラだで現代文の最も典型的な用語を理解します。田村のやさしく語る現代文では現代文は「書いてあることしか答えない」など日常的な日本語との感覚の違いについておさらいします。
◯ この2冊が終わったら、生きる現代文キーワード(駿台文庫)と正読現代文(Z会)を同時に使います。生きる現代文キーワードでは、標準レベル以上の現代文用語を網羅的に学ぶことができます。また共通テストで出題される慣用句も一通り学ぶことができます。正読現代文(Z会)では基礎から標準レベルの文章読解の解き方を学び、演習することができます。
◯ ここまで現代文の定番の問題は解けるようになっています。
◯ ここから読解をさらに補強するために現代文読解力の開発講座(駿台文庫)を使います。この参考書では入試レベルの問題演習をしながら文章を深堀りした解説を読むことで文章を意味ごとに細かく区切って全てを理解する感覚を掴むことができます。付属の要約問題を解くことで記述対策と読解力を同時に鍛えることができます。
◯ ここまでで地方国公立大学とMARCH・関関同立程度の合格レベルに伸ばすことができます。
◯ 記述対策として現代文記述問題の解き方(河合出版)を使います。この参考書で、記述問題をシステマチックに解く型を身につけることができます。12題の練習問題を解きながら記述力の定番の型をしっかりと身に付けます。
◯ 最後に得点奪取現代文(河合出版)で旧帝大レベルの記述対策を仕上げます。論理構造が難しくテーマも難しい読解問題を解くことで背景知識を補強しつつ解答パターンをさらに増やすことができます。
◯ ここからは志望校の過去問を解いて総復習することで得点力を上げることができます。
ルート②
①漢字…大学入試漢字TOP2000(いいずな書店)
②用語・キーワード…現代文キーワード読解(Z会)
③取扱説明書…初めての入試現代文|正解へのアプローチ(河合出版)
④読解・基礎…入試現代文へのアクセス|基本編(河合出版)、入試現代文へのアクセス|発展編(河合出版)
⑤読解・入試レベル…入試精選問題集|現代文(河合出版)
⑥記述・論述…現代文記述問題の解き方(河合出版)、標準問題精講|現代文(旺文社)
ルート解説
◯ 漢字は共通テストでも二次試験でも出題され、絶対に落としたくない分野なので1冊仕上げます。漢字は参考書によって大きな違いはありませんが、大学入試漢字TOP2000(いいずな書店)を使用します。
◯ 現代文の取扱説明書として、初めての入試現代文|正解へのアプローチ(河合出版)を使います。日常用語としての日本語と入試現代文の違いを把握することができます。
◯ ここからキーワードをインプットするのと読解を同時に進めます。キーワードとして現代文キーワード読解(Z会)を使います。この参考書1冊で大学受験での典型的なキーワードはほぼ全て網羅することができます。
◯ 読解は入試現代文へのアクセス|基本編(河合出版)から始めます。現代文の読解の典型的な技術が『読解のアクセス』としてまとまっています。こうした技術のパターンをインプットしつつ読解問題を解くことで解き方に慣れていきます。
◯ 次に入試現代文へのアクセス|発展編(河合出版)でもう1回り難しい文章を読みます。多くの読解問題に触れることで頻出テーマの背景知識も補強することができます。要約問題にもトライすることで読解力を伸ばすことができます。ここまでで共通テスト65%程度と中堅私大でも50〜60%の得点を目指すことができます。
◯ ここからは入試レベルの問題集を解いてさらに知識を補強し、難しい論理構造の問題に慣れます。入試精選問題集|現代文(河合出版)を使います。漢字・慣用句・選択肢・抜き出し・記述問題など実戦レベル・実戦形式の問題が掲載されています。
◯ ここまででMARCH・関関同立や地方国公立大学で合格点を取れるようになっている可能性はあります!
◯ ここからは記述対策に集中します。現代文記述問題の解き方(河合出版)で典型的な記述問題の解き方のパターンをインプットします。「〜〜とはどういうことか」「〜〜なのはなぜか」という典型的な2大パターンの解き方の型をしっかりと身に付けます。
◯ ここまででほぼ全ての大学で合格点を取ることができます。ここからさらに難しい文章は多くのテーマに触れ、記述問題を解くことで本質的な現代文力を鍛え続けます。標準問題精講|現代文(旺文社)で40問の大問とそれぞれ5問程度の記述問題が掲載されています。高密度な問題集です。東大や京大などの記述問題にも対応できます。
◯ ここからは志望校の過去問を解いて総復習することで得点力を上げることができます。
全科目でぴったりの参考書ルートを組んで、年間の得点計画を立てて盤石な受験生活を送ることができる! - イクスタコーチ
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