【世界史】一点でも多く!共通テストで9割を取るための解答法のコツ!
こんにちは!早稲田大学社会科学部を卒業し、現在東京大学の大学院で学んでいるたまさんです。問題文の構造を読み取り得点に繋げるテクニックを紹介しています。
共通テスト世界史は、試験一発目です。朝いちばんに受ける試験です。ここでの出来が、後の国語、英語の試験へのモチベーションに関わってきます。
僕はこの方法でセンター世界史は9割の解答率維持でき、本番でも94点を取れました。本当は満点を目指していたのですが…
試験とは一点で合格・不合格が決まってしまう世界です。試験前でどれだけの勉強時間があろうと、模試の成績がでていようと、すべては本番で合格点以上がとれているかどうか。共通テストで泣かないためにも、一点でも多く取ることが大事になっていきます。
◇目次◇
共通テスト世界史で9割を取るということは
共通テスト試験の世界史で9割を取れる人は間違いなく私大入試、国公立の二次入試でも世界史が得点源にできる人が多いのです。早稲田、慶応、上智、東大、京大…あと賢い人たちが得点層を占めているということです。
つまり、共通テスト世界史で9割をとるようにするということは、世界史は極めにいくといっても過言ではないのです。ていうか、むしろ共通テスト試験では9割とれたのに、二次で失敗する人って、なんかの運だったのちゃうの?(笑)と思ってしまいます。
しかし、まれに世界史だけ得意で他は壊滅的という方もいます笑 そういう人たちも含めて、共通テスト世界史で9割をとるということ、少しでも多くの点数をとるために、世界史のゴールの状態を知っていること、共通テスト世界史がどのように世界史を出題していくるのかということから逆算して考えていきましょう。
全てはここから。マスターオブ世界史・山川教科書
共通テスト世界史の問題は、山川の教科書から作られています。いわば山川の世界史の教科書に載っていないことは出題されません!(言い切ってしまった!)僕自身、教科書は何度も何度も読み込み、結果的にボロボロになってしまってしまいました。
これから紹介していく、共通テスト世界史の4要素は教科書だけで十分に抑えることができるものです。しかし、教科書は好みがわかれる存在でもありますし、9割を獲得する受験生はおそらくほかの参考書も使っているはずですので、それらもも紹介しながら、共通テストで得点をとっていくために必要なことを述べていきます。
僕は本番のセンター世界史で間違えてしまった問題の一つに以下の問題があります。この例題を20秒かけて答えを出してみてください!
次の文aとbの正誤の組み合わせとして正しいものを、下の①~④から選べ。
a 東フランクでは、カロリング朝の血統が断絶すると、王は諸侯の選挙で選ばれるようになった。
b 神聖ローマ皇帝は、15世紀以降、ホーエンツォレルン家から選出されるようになった。
①a正b正 ②a正b誤 ③a誤b正 ④a誤b誤
僕はセンターの本番で④を選びましたが…答えは②です!!みんなできましたか?では今回はこの問題を例に共通テスト世界史で9割取るための勉強法をまとめていきます。
共通テスト世界史 問題文の構造を見る!
僕はセンター世界史は大体20分くらいで解ききってしまっていました。残り40分間、丁寧に一問ずつ見直しをしていきます。だいたい40問くらいですから、一問一分のペースで点検していきました。その中で見直しのポイントが四つあります。
センター・共通テスト世界史の問題文の構造を見ると、このような要素で出来上がっていることに気がつきます。
【名前・国・時代・出来事】の4つです。
名前とは、世界史の人物や出来事の名前のことです。カロリング朝やホーエンツォレルン家も入ります。
国とは、その人物が活躍した場所、出来事が起きた場所、地理的なものを指します。問題文では東フランクですね。
時代とは、その人物や事件がいつに起きたか、何世紀、何年。年号がおもに絡みます。問題文中では、15世紀ですね。
出来事ですが、これはどのようにしてそれが起きたか。howの要素です。【王は諸侯の選挙で選ばれるようになった】などの具体的な展開を指します。
以上の4要素がしっかり絡み合っているかを点検のときに確認してみてください。特に間違っている選択肢に関しては、
どこが間違っているのか、どこを直したら正解になるのか
を意識してやってみてください!!
そのような意識を盛り込んだ問題を2014年本試験から選んでみました。
一連の歴史の中に空所があり、正しい用語を組み合わせる問題
名前と出来事がずれている正誤問題
国の位置を問う地図問題
出来事と出来事の順番を問う問題
これらの問題を解けるためには正確に世界史の流れをつかめていること、地名と出来事が一致していることといった要素に還元することができます。つまり、そんなに難しいことは要求されていないのです。
以上で紹介したとおりに、世界史を攻略するために、必要な能力を割り出してい見ましょう。この作業を通すしてやることで、センター・共通テスト世界史で頻出の正誤問題の癖が見えてきますので、間違った選択肢をすぐに消すことができ、「どれも正解に見えてしまう」というセンター・共通テストでありがちな現象からおさらばできます。
ではさきほどの問題の解説を試みます。
【神聖ローマ皇帝】は、【15世紀以降】、【ホーエンツォレルン家】から【選出されるようになった。】
以下、順に検討していきます。
【神聖ローマ帝国】では1254年にホーエンシュタウフェン家が断絶すると、20年に及ぶ大空位時代になることは皆さん知っているはずです。14世紀にはカール四世の金印勅書によって、選帝侯による政治が行われていました。しかし、1438年【15世紀】に即位したアルブレヒト2世以降は【ハプスブルク家】から【選ばれるよう】になりました。
ちなみに、【ホーエンツォレルン家】は神聖ローマ皇帝ではなく、【ブランデンブルク辺境伯領】であり、後の【プロイセン公国】に発展する家柄なので、正解にはなれません。直すならば・・・
【神聖ローマ皇帝】は、【15世紀以降】、【ハプスブルク家】から【選出されるようになった。】
となります。
共通テスト世界史はどの参考書を使っていけばいいのか
共通テストの出題のされ方はほぼ一問一答形式ですので、一問一答の問題集は有効に使えるでしょう。
僕は山川出版の用語集を持ってはいたのですが、1年生の時に授業で習ったところの復習として、一問一答でアウトプットをしていた記憶があります。あまり負荷のない勉強ですので、やりやすいですが一度に得られる栄養素は少なめです。
共通テスト世界史が特に重大な位置を占める国公立受験生は論述問題を書く際にも用語を確実にかけることが大切ですので、やっておいたほうがいいと思います。あとは慶応法学部などの用語問題がある学部を受ける受験生ですね。
> 山川 世界史一問一答 - Amazon
最近は東進の一問一答を持っている受験生が多いように感じます。自分が使いやすいほうを選んでみてください。
> 東進 世界史一問一答 - Amazon
2年生からは一問一答の代わりに用語集を熟読していました。
アウトプットの参考書からインプットの参考書に切り替えたのですが、僕は復習で授業ノートをちらちら見ながら、先生のように自分に授業するというアウトプット復習をしていました。その際に用語集で新たに学んだことなどもノートにメモしていたので、一問一答で点で勉強するよりこちらのほうが私大対策になるという点でとても効率的でした。
> 共通テスト過去問レビュー 世界史B (河合塾SERIES) - Amazon
必ず過去問は買いましょう。過去問解かずして共通テスト9割はあり得ません。本番でどれくらいの時間がかかってしまうのかをわかっておくため、マークスミスをしないようにするため、そういったことを考えても、この黒本に1000円をかける価値はあります。ちなみに解説は用語に対する説明しかないので、自分で出来事が起きた場所や時系列なども積極的に復習すれば意味のあるものになります。
共通テスト世界史の勉強は私立対策にも使える
この作業は共通テスト世界史の問題では比較的簡単かもしれませんが、上智大学の世界史の問題では、穴埋め式で4要素とも問われ、早稲田の問題では、正誤問題として4要素が問われることになります。
また正誤問題ではなくても、記号問題選択問題でも、他の選択肢のどこが間違っているかを指摘できるようにしておくことも大切です。入試では同じ問題は出ませんが、同じ考え方で解ける問題が出ることはあります。考え方をどんどんストックしていきましょう!それこそ一点を取るために!
⇒上智大学志望者のかたへ 次に読んでほしい記事☆
参考:> 上智大学の合格のカギは選択科目の日本史or世界史が握ってる! - イクスタ
参考:> たまさんが早稲田と上智に合格するために欠かさなかった世界史地図の勉強法 - イクスタ
共通テスト本番が近づいてきたからこそ、忘れてはいけないこと!
とにかくこの共通テスト直前期というものは、得てして演習が主になります。しかし、その演習をもっと効率を高めるためにも、演習をやったあとのINPUTを忘れずにやるべきです。
問題を解けば、自分の至らないところがあらわになります。そこをしっかりケアしていきましょう!演習をした際に間違えてしまった問題の周辺の知識を教科書や参考書に戻って復習しましょう!
たくさん試合や練習をこなすチームが強いのではなく、反省し修正できるチームが強いように、自分をどんどんブラッシュアップしていきましょう!
42点
この数字なんの数字でしょうか。これは僕がセンター2日前に解いた予想問題集で、3教科合わせてやってしまったマークミスでの失点です。マークする位置が少しでもずれたら・・・the end です。
この42失点がなければ、425点と8.5割で目標点数ぴったりでした。もはや絶望…383点ごときでは、MARCHの共通テスト利用はほぼ無理でしょう。
しかし、このミスがあったからこそ当日のマークミスはなし!!世界史40分間見直しは伊達ではない!(笑) 一生分のマークミスを前日に体験したと思っています。
当日は絶対にマークミスをしないこと!!!!これは絶対にやってはいけないことです!
予想問題をとくとき、ぜひ積極的にマーク用紙を使って演習してみてくださいね(^◇^)
この記事で紹介した記事
参考:上智大学の合格のカギは選択科目の日本史or世界史が握ってる! - イクスタ
参考:> たまさんが早稲田と上智に合格するために欠かさなかった世界史地図の勉強法 - イクスタ
*この記事は共通テスト社会特集の記事です*
共通テスト社会特集では共通テストの社会科目(世界史、日本史、地理、倫理政経、現社)を対策する上で読んでおきたい記事をいくつか紹介しています。