慶應の文系数学で合格点を取るためのオススメの参考書と勉強法の基準とは?
皆さんこんにちは!慶應義塾大学経済学部に通うMです!
今日は慶應義塾大学一般入試の数学攻略法についてお話します。私自身、受験勉強を始めたころは偏差値が40台と慶應など全く手の届かなかったものの、そこから数学を得意科目に変え、最終的にこうして慶應に合格できたので、どのようにして数学の成績を伸ばしたかについて紹介していきます!
数学が伸び悩んでいる受験生や慶應の入試問題に手も足も出ない受験生の皆さんはぜひ参考にしてください!なお、この記事は主に文系学部の数学についてお話していきます。
◇この記事の目次◇
受験勉強を始めたころ
私が受験勉強を始めたのは部活が忙しかったこともあり高3の夏でした。部活を引退してからは毎日13時間机に向かう日々。それでもその1か月後の模試では偏差値は40台、そしてそのあとの秋の最後の記述模試では・・・
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もちろんほかの科目もひどいですが、一番時間をかけた数学の成績がほとんど変わりませんでした。しかしこのように基礎がおろそかなまま周りと同じように過去問をはじめ、当然のように、慶應には落ちてしまいました。
慶應の文系数学で合格点を取るために必要は2つの要素とは?
なぜ現役の時に落ちてしまったのか。それは明らかに基礎が固まっていなかったからでした。そして計算スピードが遅いというのが大きな弱点であると自己分析をしました。浪人することを決めた私はまず基礎を一から見直すことにし、フォーカスゴールドという参考書を使って数学の基礎固めに取り組みました。
この参考書はチャート式よりも解説が細かく、網羅性が高いので個人的に気に入っています。これに載っている問題は何も見なくてもすぐに解法が浮かぶようになるまで解けるように繰り返し使い込んでいきましょう。もしわからないこと、あやふやな点があったら教科書に戻ることも大切です。
ここでいうと基礎固めとは以下の2つのことができるようになることを意味しています。
①教科書に書いてあることを言葉や式で説明できるようになる
②全国記述模試でよい点数がとれる
単純に参考書を1周したということではだめで、この2つができて初めて基礎が固まったと言えると思っています。
ここに到達できるようにまずはひたすら穴をふさぎ、見落としがないかの点検をしていきます。慶應を目指すのであれば、現役生浪人生問わず受験期の夏休み中にはこのレベルまで到達するのが目安になります。この方法で私は夏休み終わりの模試の数学で190点(200点満点)を獲り、数学の偏差値は75前後まで上がりました。
慶應レベルに対応できる計算スピードを上げるには?
慶應の入試に求められるのはとにかく「速さ」です。例えば経済学部の入試では80分間に大問6つもの分量を解くのですが、これは他の大学の問題と比べると異常な量です。そこで計算スピードが求められるようになるのですが、これが向上せずに苦労している人もいるのではないでしょうか。個人的に勧める解くスピードを上げる方法は、とにかく毎日たくさん解くこと、そしてなるべく計算が簡単になるような解き方をするよう心がけること、の2つです。
計算が簡単になるような解き方をするというのは、
例えば
という計算式が与えられたとき、とりあえず右辺を移項して・・と解いていませんか。これを移項してしまうとあとは解の公式を使うしかなくなってしまい、少々面倒になってしまいます。
しかし、これを移項せずに
とすれば両辺を1/2乗して、容易に解答が出ます。このように、特に大学入試の問題では一つ工夫をするだけで計算がとても楽になるような場面が多くあります。ただ、これに気付くようになるには多くの問題にあたることが必要なので、いずれにせよ多くの質の高い問題に触れることが必要になるでしょう。
慶應の数学で得点できるようになるための過去問の活用法
第一志望の過去問には早いうちから当たっておくべきです。
過去問に早めから手をつけることで、
①実際の時間内に解き、合格までの自分の位置を知れる
②問題の傾向を知り、今後どんな対策が必要となるか方針を立てられる
そのため、遅くとも高校3年生の9月〜10月ごろには実際の時間内で解いてみましょう。注意点として、慶應の数学はほとんどが答えだけを記入する形式なので部分点はほぼ無いと思ってください。
制限時間が終了しても完璧には解き切れていないでしょうから、じっくり時間をかけて最後まで問題に挑みましょう。この時に最初に使っていたのとは違う色のペンや用紙を使って続きを解くと、採点するときに分かりやすいと思います。終わったら採点をして、自分で配点を予想して点数までつけてみるといいでしょう。そしてしっかり分析をします。自分には合格まで何が足りていないのか、今後どこを工夫すれば点数が上がるか。そして赤本の解説は言葉足らずなことが多いのでわからない点は先生などに聞きましょう。
ここまで言ったように、過去問演習は、
「制限時間で解く→最後までとりあえず考えて解き切る→採点する→わからない点をなくす→分析し今後の勉強方針を考える」
までで1セットです!
入試が今と同じ形式になったのは比較的最近であるため、昔の過去問に遡れば遡るほど効果は薄くなり、実際の試験問題とは違った形式になっていることもあります。過去問は大量に解くのではなく最近6年分程度をじっくり解くことをおすすめします。
私も秋ごろに一度経済学部の問題を解いてみたのですが、期待していたほど点数がとれず、がっかりしました。それでも今は結果的に合格しているので、過去問演習で一喜一憂しないことも大切です。
受験直前から受験当日
共通テストが終わればもう受験間近となります。とにかくほかの科目も含めて穴がないかを確認することが重要です。私の経験談として、なぜか受験当日だけ等比数列の和の公式が違う公式と勘違いしてしまい問題が解けなかったという事件がありました。
絶対大丈夫と思っても入試当日は緊張で頭が真っ白になったり、いつも解けているような問題で躓いてしまうことなどはよくある話です。基礎固めの時に使った参考書に目を通すだけでも構いません。私は予備校のテキストやフォーカスゴールドをもう一度見直していました。とにかく念入りにチェックをしましょう。過去問演習も、時間配分などを考えた、より実戦的な方法で取り組みましょう。
そして当日。数学は例年通りとはいえ難しく、最後まで解き切ることこそできませんでしたが、自分の出せる力を最大限出すことが出来ました。
まとめ
こうして合格発表の日を迎え、慶應義塾大経済学部に合格することができました。長くてつらい受験生活。それでも終わってみればあっという間です。だからこそ無駄のない勉強を心掛けてください!皆さんの健闘をお祈りしています!
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