古文上達で早稲田やMARCHに合格するための古文を完成させる勉強法とタイミング
こんにちは、イクスタの土井です。
古文の定番問題集、古文上達 基礎編45 についてご紹介していきますよ!
古文上達は古くからの定番ですし僕自身も良い参考書だと評価しています。イクスタコーチの受講生にもおすすめして実際に成果が出ることが多いので古文演習のおすすめメニューに入れています。
2021年のイクスタコーチ卒業生で古文上達を使った受験生は明治大学商学部、明治大学経営学部、明治大学文学部、青山学院大学総合文化政策学部、立教大学社会学部、法政大学社会学部、中央大学経済学部、専修大学商学部などに合格しています。イクスタコーチでは古文上達は重要戦略教材としているので、9月以降は古文上達を本当の意味でマスターするまで繰り返してもらいます。
古文は基礎知識がないと宇宙語のようでつまらないですが、できるようになってくるとどんどん楽しくなる科目。特に小説を読むのが好きな人は知識さえ固まってくれば古文はちょっとした小話です。読み解いていくのにそれほど苦にならないので最初の単語と文法修行だけ頑張って乗り越えて!
では古文上達について詳しく紹介していきますよ!
当社イクスタでは広告記事や販売促進のために参考書をレビューをすることはなく、本気の受験生の努力が実を結ぶように勉強法や使い方を塾や予備校では教わらないレベルで具体的にお伝えすること目的に頑張っています。
古文上達 基礎編 読解と演習45
¥1,100
古文上達
◇この記事の目次◇
古文上達を始めるタイミングとレベル
インプットの段階で古文文法の基本ルールと一文の中での使い方を学んだ後にこの古文上達に入るのが最もおすすめのタイミングです。古文上達は古文文法を入試問題と同レベルで応用できるようになるための練習に使う参考書です。学校の授業や違う教材で古文文法の基本ルールと覚えるべきことを反復した後に使うのが最も効果的です。
単語や文法の基礎は違う参考書でインプットして!
古文文法は活用表や意味などを最初にまとめて暗記しなければならないステップがあります。このステップでゼロから単語や文法をインプットする場合には、この古文上達よりも丁寧に基礎の説明がある教材を使うことをおすすめします。おすすめは岡本の古典文法。2019年に出版された古文にしては新しめの参考書なのでまだ知名度はあまりないですが、とてもいい参考書ですよ!
> 古文の基礎を国公立MARCHレベルで完成させる1冊。岡本の古典文法の使い方とレベル - イクスタ
古文上達は入試レベルよりもちょっと簡単なくらいで、逆にいうと参考書の中では難しいです。古文文法や古文単語300語程度はインプット出来ていない場合、始めるにはちょっと難しいので注意してください。これらの基礎がまだ不安な場合にはまずはそちらを徹底しましょう。
例えば、こんな質問に答えられるかな?
①「る・らる」の意味は3つ以上すぐに答えられますか?
② 係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」のうち、どれが強意かすぐに分かりますか?
すぐに答えられれば古文上達に入っても大丈夫です!ちょっと怪しい場合には古文上達よりも基礎のレベルをまずは反復です!
古文は読解力が少しあれば文法力がなくても単語からの推測だけでなんとなく読めて問題が解けることもあります。高3春の私もそうでした。でもそのレベルで通用するのは難関ではない大学まで。「運が良かったら読める」レベルでは絶対にMARCH以上の難関大学の合格点は取れません。絶対です。甘い感覚で難関大学を目指すと痛い目を見ます。気合い入れて。
入試レベルの一歩手前までは届くよ!
この古文上達は古文文法の徹底をテーマとしつつも長い文章題の練習問題を解くことで文法以外の古文知識や、文章題の練習になります。
古文単語、岡本の古典文法、古文上達45を何周も繰り返してどのページでも答えられるようになれば、あとは過去問とその復習を繰り返せばMARCHレベルの古文では合格点が取れるようになるでしょう。
これは明治大学の実際の入試問題です。
こうした問題文を正確に読み解いていくためには、単語・文法・古文世界の常識を知る必要があります。
45テーマの総復習と読解問題で文法の実戦と幅広い古文知識を学ぶ
古文上達はメインの古文文法を45テーマに分けて学んでいきます。1テーマ4ページで完結しており、最初の2ページは文法整理編としてルールの総復習と1行の練習問題、後半の2ページでは問題演習編として文章題を通して文法の復習をしていきます。
文法整理編の3パート
文法整理編では右上の「絶対暗記科目」でコンパクトにルールを復習します。ページ下部赤色背景の箇所は「集中講義」でルールの簡単な説明が載っています。ページ左側の「練習問題」では一文ベースで文法問題の確認をします。
問題演習編で文法知識と総合問題を解く
文法整理編で学んだことが定着しているかを確認するとともに、各文法事項の新しい応用方法を学びます。入試問題と近い長さの読解問題をもとに解いていきます。
古文は一文だとパズルのように簡単に解くことができますが、長文になると文脈や主語の判別なども入ってきて途端に難しくなります。文法の復習だけでなく入試問題で出題されるさまざまな形式の問題に触れることができるんです。1周目では全然正解できない問題も多いはずです。でもめげずに何周もして書いてあることを完璧に理解していけば大丈夫。
人の夢を見るのは、こちらが会いたいと思っているからではなく、相手がこちらに会いたいと思っているから。
古文の舞台となる世界ではこんな常識があったりします。古文は1000年以上前に書かれた文学作品を読むこともあるので、こうした当時の常識や考え方も覚えていかないと主旨を読み違えてしまうこともあるんですね。解説編の読解へのアプローチでは、出題された文章題の背景知識や当時の常識などが説明されています。
文章題の中での文法知識の応用方法を学ぶ
古文文法を勉強し始めた頃だとまず活用表と意味を覚えて1行の例文の中でその適用ルールを学んでいきますよね。まずはこのドリル方式で学ぶの手取り早くておすすめですが、実際の入試問題では長い文章題から出題されるんです。
入試問題では下線部で文法知識を直接問われるものもあれば「天皇はなぜOOと考えたのか」という問題に答えるために文法の識別知識が必要なものなどがあります。こうした入試問題に対応するためには、長い文章題を解いて主語を見抜いたり文章のパターンを知ることで入試で初見の問題が出たときに対応できる力を養っていきます。
古文上達各テーマの文章題は、志望校がMARCHや地方国公立大学の場合には過去問を始める前の最後の演習と考えていいでしょう。
問題解説編では、全文の訳と助詞・助動詞などの文法事項の解説が細かく載っています。入試問題を解く際にも頭の中ではこのレベルで理解している必要があり、これが出来ていれば合格点は十分に取ることができます。
学校で配られてもすぐには始めないで!(難しいかも...)
前半2ページの基礎事項の総復習では前の教材で基礎がしっかり固まっていない限り他の教材を一緒に見ながら復習した方がいいです。各事項ともなぜそうなるのかなどの説明は最低限なので、この前半2ページだけで学ぼうとしてもよく分からないままの可能性が高いです。「集中講義」で説明はあるのですがちょっとシンプルすぎて足りない傾向があります。
学校でこの古文上達を配られることがあります。イクスタコーチの埼玉の県立に通う受講生の学校でも配られていました。学校で真面目に古文文法を全て学んで復習もして自信を持っている場合にはいいですが、学校の授業を真面目に聞いていなかったり忘れていたりする場合には、この古文上達だけで古文文法を勉強しようとしてもちょっと難しいかもしれません。
古文文法を復習できる教材をもう1周するか、手元に置いて見比べながら進めていきましょう!
古文上達をいつから始めていつまでに完成させる?
MARCHや地方国公立を目指す場合には、遅くとも8月の中旬くらいには古文文法の基礎を完成させてこの古文上達を始めてください。
参考書は最低でも3周して、その参考書で学ぶべき知識やルールは8割以上定着させることがとても大事です。8月中旬から古文上達を始めて10月中旬くらいまでに3周して定着していれば、その後の過去問とその復習を繰り返せばスムーズにMARCHや地方国公立大学の合格点に到達できるはずです。
古文文法と古文単語を遅くとも8月中旬に完成させるとなると、古文文法と古文単語を始めるタイミングはどんなに遅くとも5月頭です。
古文上達が終わったら
この古文上達を完成させたら、次に何をやるべきか、志望校に応じて2つのパターンがあります。まずは志望校の過去問をレベル別に古文だけ2つずつ解いてみてください。
MARCH志望であれば、MARCHの過去問2回分、専修大学レベルの過去問2回分を。
地方国公立大学志望であれば、その志望校2回分、共通テスト・センターの過去問2回分を。
合格点は65-70%くらいなので、この得点率と自分の結果にどれほど差がありそうでしょうか。
それぞれ採点してみて間違えた問題を全てピックアップしてみて、「どんな知識や理解が足りなくて間違えたのか」を全て言語化してください。言語化した結果、これまでの教材の復習をすれば足りそうなのか、何か抜けているものがあるのか、慣れが必要なのかをまとめます。
その上で次にやるべきパターンは2つのうちどちらかです。
① 中堅私大古文演習などの問題集を進める
② 志望校や共通テストの過去問を進める
① 中堅私大古文演習 - 河合塾は単語や文法知識が定着した後の文章題の練習にちょうどいい参考書です。実際の入試で出るような形式での出題なので、単語や文法の活用法、文章の内容一致問題や行動の原因を求める問題など、入試で出題される形式の問題の解き方に慣れることができます。古文独特の人間関係や和歌など、苦手な人も多いので慣れたいなという場合にはこの参考書をおすすめします。早稲田や上智など難関私大が志望校の場合には過去問と並行して12月末までにこれらも終わらせることを目標にしてください。
② 志望校や共通テストの過去問を進める場合には早速過去問を始めていきましょう!ここまでの教材を何周もして内容をほぼ定着させることができていれば知識の抜け漏れはあまり無いので安心してください。理想は上記などの追加の問題集で演習を積むことですが、国公立志望だったり英語や数学に時間をかける必要がある場合には、もう過去問とその復習、これまでの教材の総復習で合格点を目指します。
ここまでこの参考書の紹介をしてきましたが、1つの参考書をどう使うかは、全科目の成績や教材と複雑に関係していることが分かるかと思います。
いつから始めるのか、成績的に始めても大丈夫なのか、いつまでに終わらせればいいのか、次の参考書は何を始めればいいのかなど、志望校の入試で合格点を取るために決めるべきことはたくさんあります。
今の時代、良い参考書やオンライン動画はたくさんあるのですが情報過多になりがちです。自分の志望校と今の成績からどんな行動計画を作ればいいのか、という戦略で大きく差がつきます。
当社イクスタではその最も大事な部分を毎週の面談でサポートします。塾や予備校のように何かの科目を教えるわけではないのであまり馴染みがないかもしれませんが、
「もっと早く始めればよかった!」
「絶対におすすめです」
と受験に成功した卒業生からたくさんの声をいただいています。卒業生も受験生をサポートする側で頑張っています。
自分は毎日どんな作戦で勉強していけばいいの?このままで本当に合格できるか不安と迷っている人がいたらご相談ください!
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