慶應義塾大学理工学部の化学勉強法と対策法 頻出の範囲と3つのステップアップ
はじめまして!現在慶應義塾大学の大学院に通う山田です。
今回は最も難しい私立大学と言われる慶應義塾大学理工学部の化学について、現役慶應大学院生である私から攻略方法をお伝えしたいと思います。
最も難しい私立大学と言われる慶應義塾大学理工学部の化学は、理工学部にふさわしい非常に難しい試験であり、思考力(考える能力、何となぜ)が必要です。慶應義塾大学理工学部の化学であるため、傾向(トレンドと範囲)を適切に把握し、必要な対策を絞り込むことが重要です。
この記事では、慶應義塾大学理工学部の化学を各レベルで取得するために合格に必要なすべての情報を提供します。
◇目次◇
慶應義塾大学理工学部化学トレンド:範囲や傾向を知り3年の4月に全体戦略を考える
まずは慶應大学の理工学部の試験の傾向をおさらいします。
理論化学には多くの問題があり、計算問題も頻繁に出題される傾向があります。問題は全範囲から出されており、ユニットごとに対策を講じる必要があります。
特に、反応速度、酸化還元、化学平衡などの計算問題など、適切な対策を講じてください。
無機物は理論との融合問題が多く、金属イオンと理論を組み合わせた問題が頻繁に出題されます。
有機化学では構造推定が頻繁に求められます。有機物の難易度は理論・無機物よりも高いことが多く、深い知識が必要です。
基本をよく理解した後、問題演習を通して応用能力と思考能力を訓練しましょう。
慶應義塾大学理工学部における各化学問題の特徴:山をはらない
全体概観をみたあとは、もう少し細かく大問ごとの特徴をレビューしていきます。大きな問題の構造は以下の通りです。
大問1 理論化学の説明的な問題
大問2 理論/無機化学記述的問題
大問3 有機化学の説明的な問題
慶應義塾大学理工学部の化学の出題では、理論、無機、有機の各分野で3つの大きな問題があります。計算問題が多く、試験時間も長くないため、迅速に回答する能力(瞬時に判断)が求められます。
有機化学では、頻繁に出題される構造推定という非常に難しい問題があるため、時間配分に注意を払う必要があります。クセのある問題というよりはシンプルな化学の力を問う問題が多いため、しっかりとした基礎知識と、それを応用する力のどちらも高いレベルで要求されるのが慶應大学理工学部の特徴です。
慶應義塾大学理工学部における化学の時間配分の例:何の問題かを瞬時に掴む
慶應義塾大学理工学部は2科目120分なので、基本的に化学の時間は60分です。細かい時間配分は自身の得意不得意などに合わせて調整してみてください。
試験時間の計算問題が多く、思考力を必要とする構造推定も行われているため、非常に難しい試験です。
標準レベルの問題が多い理論化学や無機化学を短期間で解決することを意識し、難しい有機化学に時間を割いていきたいと思います。
時間配分の例
00:00 問題1理論化学記述問題(20min)
00:20 問題2理論/無機化学記述問題(15min)
00:35 問題3有機化学の説明的な問題(20min)
00:55 見直し、レビュー(5min)
慶應義塾大学理工学部の化学は理論化学の問題の割合が高い傾向があります。問題は難しい問題から標準レベルの問題まで多岐にわたるため、合格の秘訣は解ける問題を瞬時に特定し、確実に正解をすることです。構造を推定するのに時間がかかるので、計算問題や無機化学などの知識が必要な問題にすばやく答えましょう。
多少の失点はやむおえないと考え、時間配分には充分気をつけてください。化学に多くの時間を費やすと、もう1科目に費やす時間が少なくなるため、行き詰まった場合は、1回飛ばして次の問題へと取り掛かる切り替えが大きなポイントです。
慶應義塾大学理工学部で化学に必要な学力レベル
慶應義塾大学理工学部の化学は最高峰のレベルで、適当な知識では到底太刀打ちできません。試験時間が短い中で、難易度が高いので、計算問題に効率よく答えられるように練習する必要があります。
思考力が必要な構造推定の参考書を使って過去の問題に触れ、慶應義塾大学理工学部のレベルに慣れることをお勧めします。
慶應義塾大学理工学部で化学で合格点を取るためのレベル別学習方法
ここからは、慶應義塾大学理工学部の化学で合格点を取得できるようにするための内容を紹介します。
基本は教科書(ぼろぼろになるまで使い込む!)、参考書は1冊(図解の多いチャート式化学で応用力を身に着ける!)、過去問対策を十分にするの3ステップです。
慶應義塾大学入試対策の準備!基本的な知識保持演習:第1弾は教科書主体、知識ベース
化学の勉強は、学校の授業と並行して行うことでスムーズに行うことができますが、多くの学校では進行が遅く、3年生の冬でも全範囲が終わっていないことがよくあります。
慶應義塾大学理工学部の対策では、難しい問題に早い段階で触れて実践することが重要です。高校3の夏までに基礎を固め、夏以降の応用問題や記述問題に対応できるようにしましょう。授業と並行して参考書を進めて、夏までに基本的な問題点を明らかにしていきましょう。
授業と並行して参考書を進めて、夏までにしっかりと基礎と自分自身の弱点を把握するようにしましょう。慶應大学だからといっていきなり難しい参考書に手を出すのは厳禁です。まずは教科書レベルでの基礎知識と土台を固めていくことが重要です。参考書も幅広い問題を扱っている一般的なものを活用して、自身の強みと弱みを明確にしておくことが重要です。
次のステップに進むための判断基準は化学計算問題の80%以上を回答できることです
慶應義塾大学理工学部入試定期演習を通じて応用スキルを身につける:第2弾は参考書チャート式化学、図解ベース
慶應義塾大学入試や共通テストレベルで問題を解決するためには、基礎の理解だけでなく、問題を解く時の型を理解することが大事です。ここからは、よく使う解決策を頭に叩き込むことで、入試問題を解くための「武器」を手に入れましょう!
慶應義塾大学理工学部の化学でも、基本的な問題レベルの問題が毎年出されます。ここは確実に得点できるように、高3の夏までには解くための基礎は固めておきましょう!特に計算問題の場合は、自分で制限時間を設定し、時間内にすばやく答える習慣を身に付けてください。
なぜ計算をするのかという本質を理解しながら練習することで、計算問題を効率的に解くことができます。
おすすめの参考書は『チャート式シリーズ新化学化学基礎・化学』です!大学入試における化学を勉強するのであればこれ1冊マスターするだけでもかなりの対策になるくらい、網羅的でバランスの取れた参考書です。ただ知識を詰め込むだけでなく、なぜ計算するのかという背景もしっかり説明されているので、本質を理解しながら、計算問題を効率的に解くことができます。
> チャート式シリーズ新化学化学基礎・化学 - Amazon
答えを見ずに計算問題がすらすら回答できるようになったら、あとは慶應義塾大学入試に絞り込むだけです。制限時間に注意しながら、思考力と応用力を身につけましょう。
慶應義塾大学理工学部入試定期演習を通じて応用スキルを身につける(第3弾応用力瞬時能力、過去問打破)
最後の仕上げとして、慶應義塾大学の過去の問題と慶應義塾大学の形式に類似した問題に取り組みましょう。特に難しい有機化学の構造推定など、慶應義塾大学理工学部の特徴的な問題は、過去問を解かなければ解決できないので、過去問を使って慣れていきましょう。
過去問対策をしっかりすることによって、段々と得点はあがっていきます。何よりも本番に向けて、自信とゆとりを持つようにしましょう!ここまでで合格できる思考力と応用力は身についているはずので、あとは時間との戦いです。瞬時に問題を判断する力を身につけましょう!
まとめ
慶應義塾大学の理工学部は確かに難関です。化学についても私立大学では最難関の難易度を誇りますが、ベースにあるのは教科書レベルの基礎をいかに徹底して理解しているか、そこにプラスして応用力が求められています。まずは早急に基礎固めをして、早く難しい問題に触れ、数をこなすことが重要です。ぜひ一緒に合格を目指しましょう!
化学の成績を伸ばすためのノウハウ
これまで現役大学生がイクスタに投稿してきた記事の中で、化学に関する記事を厳選してお送りします!化学を始めたばかりの受験生から、最難関大学を狙う受験生までそれぞれのレベルにあった記事を紹介しています。これから実力を成績を伸ばしたい受験生も東大を狙っている受験生も参考になると思います。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ