上位中堅大の化学で合格点を取りたいあなたへ。理系標準問題集化学の使い方
こんにちは。一橋大学経済学部の笠原です。
今回は理系標準問題集化学の特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきます。
※実際に理系標準問題集化学を使った人にインタービューをした情報をお届けします!
◇目次◇
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3. 理系標準問題集化学の特徴
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6. まとめ
理系標準問題集化学の基本情報
出版社
駿台文庫
値段
1296円(税込)
難易度
★★☆☆☆
理系標準問題集化学とは??
この問題集は高校化学の3分野である理論化学、無機化学、有機化学の基礎的な問題を集めた問題集です。
基礎的な問題が多いですが巻末にはしっかりとした解説がついており、解けなかった問題はしっかり復習することができます。
しかし解説がしっかり書かれている分、問題のレベルに対して解説で用いられている表現や語彙などは少し難しいかもしれません。
解説を読んで書いてあることがしっかり理解でき、復習することのできる人はこの参考書がおすすめです。
理系標準問題集化学のレベル
化学初心者におすすめしたい参考書
この参考書は、初めて化学を勉強される方や学校で1度習ったけれどもう1度初めから復習したいという方におすすめです。
受験校のレベルは、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)以上の私立大学、国公立大学の理系学部の受験を考えている受験生の方は受験前には1度はこのレベルの参考書を解くことをおすすめします。
旧帝レベルの受験を考えており、B問題もスラスラ解くことができる人はより応用的なレベルの問題集を使用するのがいいでしょう。
この参考書で扱っている問題のなかには各大学の二次試験の過去問からの出題もありますので、解きながら難しいと思うような時がありましたら、しっかり答え合わせをして復習しましょう。
東大、京大、東工大志望の受験生には物足りないかも
先ほども言いましたが、理系標準問題集化学は基礎的な参考書です。東大や京大、東工大などの難関大を受験する人にとっては理系標準問題集化学は少し易しすぎるかもしれません。
まだ高1,2生で化学を一から勉強したいという人はいいですが、難関大を目指す高3生が化学を勉強するときに使う参考書としては物足りないでしょう。
東大の化学に関して勉強法やおすすめ参考書を知りたい受験生は以下の記事を参考にしてみてください。
難関大志望におすすめしたい参考書
自分はもっと難しい参考書で勉強したいという人のために発展的な参考書も紹介しておきます。
化学の新演習
> 理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録(Amazon)
東大、京大、東工大などの最難関国公立を受験する人にぜひおすすめしたい参考書。問題数も多く、一問一問質の高い問題が集まっています。
かなりのボリュームがあるので、かなり早めに始めるのがおすすめです。基礎がもう固まったという受験生は挑戦してみましょう。
そんな化学の新演習についてもっと特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を参考にしてみてください!
理系標準問題集化学の特徴
続いて、理系標準問題集化学の詳しい特徴について述べていきたいと思います。
AとBで難易度別に分かれている
この参考書の特徴は、A問題とB問題の難易度別に分かれていることです。
A問題の中には基本チェックとしていくつかの選択肢から選ぶ問題、定義を説明させる問題、簡単な計算問題などがあります。
この問題を解くことで、入試で最低限分かっていなければならないところを復習することができます。このA問題は学校の定期テストの前の復習、1からその分野を復習したい人などにおすすめです。
また学校で習ったその日に復習するのが1番効率よく解法を記憶することができます。時間的に余裕があるときはトライしてみましょう。また、B問題は主に大学入試の過去問から出題されています。
そのためにやや複雑な計算問題などが掲載されており、定期テストで扱うには難しいので、大学入試模試の前の復習や大学入試の前の総復習などをするときに使用するのがいいでしょう。
B問題がだいたい解けるようになれば化学の基礎的な応用力は身についているものと考えていいので、くじけず全ての問題を解くように努力しましょう。
理系標準問題集化学の使い方や勉強法
次に理系標準問題集化学の使い方や使った勉強法を紹介していきます。
問題を解くときは、図を描いて単位に気を付けよう
化学が得意な人の多くの方は解答するときに数式や公式だけでなく、図を書いています。
図を描くことで文章だけの分かりにくい問題に対してよりイメージをわかせることができ、視覚的に問題を簡単に考えることができるようになります。
しかし図を描くことに夢中になるあまり時間を使いすぎてしますことは本末転倒ですので、普段から図を書く練習をして、図が簡潔になるように努力しましょう。
また化学が得意な人は図だけではなく数値の単位にも気を使っている人が多いです。1つ1つの数値の単位が分かっていれば、計算で足し算や引き算をしたときはすべての項が同じ単位になっていなければならないことを確認できます。
また掛け算、割り算をしたときは、計算した後の単位が問題で要求されているものと同じかなどが確認できれば、単純なミスを減らすことができます。
共通テストの化学と二次試験の化学は別物と考えよう
数年前にセンター試験が改定されるまではセンター試験は化学Ⅰの範囲のみで、化学Ⅱの内容は範囲外でした。
そのため、範囲としては今よりも狭いながらも思考力のいる独特の問題も出題されていたため、センター試験専用に勉強する必要がありました。
そしてセンター試験が改定され共通テストになり、化学Ⅱの内容を勉強しなければいけない人も出てきました。これで二次試験と範囲は同じになりましたので、二次試験の勉強のみをしていれば共通テストも高得点が取れると考える受験生がいます。しかしこの考えは間違っています。
共通テストで高得点を取るためにはある程度慣れが必要です。よく出る分野があったり、そうではなかったりなど共通テストには二次試験とはまた違った傾向がありますので、過去問演習はしっかりしましょう。
問題集を解いていくうえでの注意
この問題集は大半が基礎的な問題で構成されています。それゆえ1周終わらせるのにはそれほど時間はかからないでしょう。
間違えた問題はなるべく早く復習して、なるべく早い段階で2周、3周して基礎を固めましょう。
ただし、MARCH以上の大学を狙う受験生の皆さんはこのレベルの問題集だけでは少し不安になるかもしれません。
学校で配布されている重要問題集などがこの標準問題集と同じくらいかやや上のレベルですので、そのような他の応用的な問題集をしておくことをおすすすめします。
理系標準問題集化学の次に使いたい参考書
理系標準問題集化学をもう終わって次の参考書はどれを使えばいいのかわからない、もっと発展的な参考書を探しているなどの受験生におすすめしたい参考書を紹介していきます。
化学重要問題集
化学の二次対策を始めるときに使いたい参考書。大学で出題された入試問題から抜粋されており、様々な分野の問題が掲載されています。理系標準問題集化学を完璧にした受験生は基礎が固まっていると思うので、次は化学重要問題集を使って演習に励んでください!
化学重要問題集についてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
化学の新研究
「どうしてこうなるのか?」などの解説のもやもやを残さないような詳しい解説が特徴的な参考書。読んでいる人に疑問を持たせないように徹底的に解説されているので、化学が苦手な受験生でもすんなり解説を理解できます。理系標準問題集化学の次のステップの問題集としておすすめです。
化学の新研究についてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
まとめ
理系標準問題集化学について詳しく述べていきましたが、どうだったでしょうか?
もし他の化学の参考書を知りたい受験生がいましたら、以下の「化学参考書特集」を参考にしてみてくださいね!
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