難関大で古文を使うなら暗記しておくべき「マドンナ古文常識」特徴と使い方
こんにちは。一橋大学の笠原です。
今回はマドンナ古文常識について特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきます。
※実際にマドンナ古文常識を使った人にインタビューをした情報をお届けします!
古文の勉強法や参考書で迷っている場合にはぜひこちらの記事も参考にしてください!リアルにゼロから古文をほぼマスターしたノウハウをまとめています。

◇目次◇
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2. マドンナ古文常識のレベル
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3. マドンナ古文常識の特徴
マドンナ古文常識の基本情報
出版社
Gakken
値段
972円 (税込み)
難易度
★★☆☆☆
マドンナ古文常識とは?
入試古文を解く上で役に立つ中世の背景知識を学ぶことが出来ます。例えば、平安時代の風習や身分などについて分かりやすく解説されています。また本自体のサイズもコンパクトなので移動時間などのスキマ時間に読むのにも便利です。
マドンナ古文常識のレベル
古文を中堅以上の大学で使うほぼ全受験生におすすめの参考書
マドンナ古文常識の内容自体は難しいことが書いてあるわけではなく、誰でも理解することが出来ます。
古文の深い知識を勉強するための参考書なので主に旧帝大などの難関国公立やMarch以上の文系の受験生にとって重要な範囲です。理系の場合にはセンター対策として知っていてもいいかなくらいのレベルです。
東大と京大に限っては理系でも古文の二次試験があるので理系教科に余裕があるなら国語をつめる意味で使ってほしいです。
文系の学生であっても国語はセンターだけで旧帝大早慶などの難関大学を受験しない場合には、あまり必要のない参考書とも言えますね。
特に中堅私大を受験する受験生におすすめ
中堅私大以上の文学部を受験する人は、古文を深く理解するのに適していると思います。助動詞助詞古文単語などの古典文法をしっかり習得済みの人がさらに古文読解力を強化するのに向いています。
センター試験だけの人には詳しすぎる
文系理系ともにセンター試験でしか古文を受けない人は、このテキストを使って勉強する必要はないです。センター試験では詳しい古文知識はあまり必要がないので、もっと簡単な参考書を使って勉強することをおすすめします。

マドンナ古文常識の特徴
続いて、マドンナ古文常識の詳しい特徴を見ていきたいと思います。
古文の背景知識も一緒にインプットできる!
マドンナ古文常識の特徴は、古文の背景知識について丁寧で分かりやすい説明が広い範囲にわたって書かれていることです。
古文のテキストといえば、問題文設問があり、解答解説が付いているというパターンがほとんどです。解説が充実している問題集では、その文章を読む上で必要な背景知識 (古文常識) をコラム形式で書いている場合があります。
ノートに自分でそれらの情報をメモしてまとめていく受験生もいるのですが、時間がかかるし系統立ててまとめるのは大変です。マドンナ古文常識では、それらの知識に絞って分かりやすくまとめてくれています。
古文では平安時代を取り扱っているものが多いため、一口に古文常識といっても特に平安時代の様式についての記述が多くを占めています。当時の政治の仕組みや人々の身分について、また家や服装、冠婚葬祭などのしきたりについて細かく載っています。
イラスト付きで覚えやすい!
イラストが付いている説明文も多く、記憶に残りやすいです。索引が付いているので古文の予習復習時に辞書と同じように横に置いておくのも便利です。
また、読み物としても読んでいるだけで面白いので勉強の合間に息抜きするのに最適です。よく勉強の合間に英単語をする人がいますが、それと比べたら間違いなく集中して読めるので身に入ります。これほど古典常識に特化した参考書は中々ないと思います。
マドンナ古文常識の使い方や勉強法
次に、マドンナ古文常識の使い方を紹介していきたいと思います。
メイン教材を準備し、マドンナ古文常識はサブ教材として活用
マドンナ古文常識は、入試で出題されるような問題がそのまま載っているわけではなく、古文のサブ教材です。
センター対策や二次対策など目的に合わせてメイン教材を用意し、設問を解いたあとのやり直し時に必要があれば使用します。
例えば恋愛系のストーリーであった場合はマドンナ古文常識の恋愛に関する古文常識の項に目を通し、政治に関する知識があったほうが理解しやすそうな文章であれば政治に関する古文常識の項に目を通すと良いです。
当時の背景状況を知っているか知らないかで登場人物の心の動きを理解できるかどうかが変わってきます。
空き時間も有効利用
本のサイズが縦長で厚みや重さもそれほどでもないのでバス電車を待っている間などのちょっとした空き時間に読むのにも適しています。理想はテキストに載っている古文常識を完璧に覚えてしまうことですね。
古文常識は覚えているか覚えていないかの問題ではなく、知っているか知らないかの問題です。古文単語よりも勉強しやすいので、空き時間にマドンナ古文常識を何回か読めば平安時代の風習について知ることが出来ると思います。
古文を読むために必要なこと
古文を読むときに、現代評論文や英語長文を読むときと同様、文脈判断力や読解力はもちろん必要ですが、さらに重要なのが助動詞や助詞などの文法知識と古文単語力の2つです。
助動詞が複数連なっている場合などは品詞分解して、各品詞の種類を把握してから訳を考えるのが最も論理的な読解法です。
同じ形で意味が異なる助動詞 (例えば、断定の助動詞なりと推定の助動詞なり) や、1つの助動詞で複数の意味をもつ助動詞 (る・らるは受身尊敬自発可能の4つの意味をもつ) は意味を判断するのが難しい場合があります。
このとき、例えば断定なりと推定なりの見分け方は音が鳴る描写がない場合は断定、ある場合は推定、のようによく用いられる判断基準を知っているかどうかは古文文法の勉強をどのくらいしているかで差が出ます。
また、軽視されがちな助詞の用法も二次試験で現代語訳を問われたときには必要です。
マドンナ古文常識をどのように勉強していくのが良いか
助動詞は、教科書や文法書に載っている活用表を利用して活用・意味・接続をすべて暗記しましょう。活用は、自分なりのリズムで何度も音読して覚えましょう。
助詞は、特殊な訳があるものを重点的に覚えましょう。助動詞の意味の判断基準は色々な文法書に載っているので、併せてしっかり覚えましょう。
次に単語ですが、重要単語はたったの300語程度 (重要英単語の半分以下!) です。短いスパンで1周出来るので、何度も同じ単語帳を復習して覚えましょう。(桐原書店の古文単語315は見やすく、良い訳し方が載っていたのでオススメです。)
古文常識をおさえて難しい読解問題でも得点できるようにがんばりましょう!
マドンナ古文常識と一緒に使いたい参考書
最後にマドンナ古文常識と一緒に使えばより古文が読めるようになる参考書を紹介したいと思います。
古文単語ゴロゴ
ダジャレとイラストで単語を楽々覚えることが出来る参考書。思わず笑ってしまいそうになるほど面白いダジャレで古文単語を覚えられるので、飽きずに勉強することができます。マドンナ古文常識と一緒に使えば古文の基礎知識を完璧にすることが出来ますよ!
古文単語ゴロゴについてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
得点奪取古文
二次試験を古文で受験する人におすすめの参考書。二次試験で出題される記述問題を勉強することができます。また、解説には採点基準が明確に設定されているので、自己採点もしやすくなっています。マドンナ古文常識で基礎を固めた後に記述問題にチャレンジしてみましょう!
得点奪取古文についてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読んでみましょう!
*この記事は古文・漢文参考書特集の記事です*
古文・漢文参考書特集では古文・漢文を勉強する上でおすすめしたい参考書をいくつか紹介しています。
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