京大生が教える、英語が苦手でも京大英語で合格点を取る勉強法
皆さんこんにちは!!京都大学1回生のかっちゃんです!
今回はタイトルにもある通り、京大英語で合格点を取るための勉強法を紹介していこうと思います!
私自身はもともと英語がすごく苦手(高校1年生の時の進研模試の成績は50程度)だったのですが、最終的に京都大学本試験の英語で6割を取ることができました。
この記事は、少なからず京大英語で合格点を取ることに対して問題意識であったり苦手意識であったりを抱いている方にとって、すこしでもいい方向に状況が変わってくれるといいなという思いをこめて作成しました。個人的にはこの方法をやっていただければ、時間は半年ほどかかると見込まれますが、成績が伸びると思います。
是非、最後まで読んでいってください!!
受験生時代の成績推移
はっきりと言います。京大英語はしっかり対策すればできるようになります。ただ、その「ちゃんと」って言うのをなかなか誰も教えてくれないんですよね。そんな状況の中で私がどのように京大英語を対策したのかを記していこうと思います。まずは私の英語の成績の推移です。
【現役時代】
① 第1回京大入試オープン 偏差値49.5
② 第2回京大入試オープン 偏差値35.1
③ 本番 80/150
【浪人時代】
④ 第1回京大入試オープン 偏差値57.5
⑤ 第2回京大入試オープン 偏差値47.6
⑥ 第2回京大実践模試 86/150
⑦ 京大本番プレテスト 107/150
⑧ 本番 90/150
2020年度第1回京大入試オープン
2020年度第2回京大入試オープン
覚えていないところや実際の資料がない部分は省きましたが、成績の推移の大枠は以上の通りになります。
前提として私はそこまで英語が得意ではありませんでした。学校の定期テストでも大半は上位クラスと下位クラスを行き来するくらいの実力で、とてもじゃないですが京大受験をできるレベルではありませんでした。
京大英語の勉強方法をどう進めていた?
ここからは時期毎に、当時どのような問題意識があったのか・どのように勉強していたのか、などを紹介していきたいと思います。
l 現役時代(①~③)
この時はまだまだ自分に京大受験をできるだけの基礎知識(単語・文法・構文など)が欠けていると思っていたので、とにかく知識を固めることを優先していました。当時は塾などには通っておらず、学校と市販の参考書で受験対策をしようと考えていました。
ただ、この時の自分自身の勉強方法として失敗したと思う点が2つあります。
1つ目が参考書の復習の仕方が下手だったということです。「復習の仕方って何?」って思う方がいらっしゃるかもしれないんで具体的にお話します。高校三年生の時の復習の仕方は『とにかく全部復習したる!!』といった感じで何周しても解ける問題にも時間を費やしてしまいました。これはすごく非効率な復習方法で、その問題にかける時間があるのなら解けない問題にその分の時間をかければ、成績をあげられる可能性はあげられるんです。
つまり、仕分けをして自分のできない問題・知らない知識を一つでも潰すことに時間を費やした方がいいということです!
もう一つが先生をあまり積極的に利用できなかったことです。
京大英語は伝統的に日本語も英語もとにかく書かせる傾向があります。ですので、英作文に関しては絶対に添削を受けるべきですし、日本語訳の問題も伝わる日本語になっているのかという点を確認するためにも添削を受けるに超したことはないです。
高校3年生の時の私は「自分はまだ添削を受けていい段階ではないんだ」という謎の強迫観念にとらわれており、10月の末までまともに添削を受けませんでした。これ、すごくもったいないです。添削を受けることによって、自分にどのような知識が足りていないのかということをはっきりと認識することは効率的に勉強をするためには欠かせません。つまり、添削を頻繁に利用して自分のできないところをはっきりとさせる。そして、そのできない分野・知識を日々の勉強で埋めていくという方法が大切になってくるということです。
現役時代を通して私は自信がなく、ずっと不安を抱えながら勉強をしていました。
現在京大を目指して勉強をしている皆さんがどのような気持ちで勉強しているのかわからないのですが、とにかく自分ができないことを潰す努力をするように心がけましょう!漠然とした不安を抱くような勉強をしていては、いつまで経っても不安を払拭することはできません。
l 浪人時代(④~⑧)*河合塾に通っていました。
浪人時代は現役の時に得た教訓をもとに、
① 仕分けをして、できないところを集中的に潰す努力をする
② 添削をしてもらう
の二つを徹底的に意識しつつ、勉強をしていました。
最終的には直前期に7割を安定して得点できるようになり、本番も6割を取ることができたので、自分のやり方は一つの正解だったのではないかと考えています。以下、浪人時代にどのように教材を勉強していたのかを紹介していきたいと思います。(※具体的な教材に関しては皆さん各々の実力に見合った教材、学校で使っている教材をご利用ください)
単語・熟語
単語・熟語に関しては次の4ステップで勉強をしていました。
① 仕分けをする
例えば「わかる→〇、自信のないもの→△、わからないもの→印をつけない」といった具合です。
② 自信のないもの、わからないものを中心に復習を進める(わかるものに関しても、5回に1回くらいは確認する)
③ 自信のないもの、わからないものが全体の2割程になったら白紙に書き出して復習の密度をあげる
④ ①~③を繰り返して一つの参考書を完璧にする
この4ステップで大切なことはごまかさないことです。「わからないことを洗い出す」という目的を達成するために厳しく仕分けをしましょう!
文法・構文・解釈
これらに関しても基本的には上のステップを利用します。この時に文章をまるごと覚えちゃいましょう!
文法や構文というのは文の中で使用されます。文のストックが増えれば、読解の際に素早く読めるようにもなりますし、英作文の際にどんな文法・構文を使えばいいのかを考えることができるようになります。
コツとしては、日本語→英語も英語→日本語もどっちもできるようにすることです。文法・構文の学習を読解や英作文に活かすことを考えましょう。
読解問題
読解問題に関しては次の2点を意識していました。
① 一つの文章につき、30回以上音読をする
② 音声を暇な時間に聞く
これらに共通することは、英文を左から右に理解できるようにすることです。英文を読む際に、修飾する部分が出てきたら前に戻るという読み方は時間のロスでしかないです。①、②を行う際は、文ごとに内容を理解する意識で行うといいと思います。
また、読み方の面で直前期に意識していたこととしては、パラグラフ毎にどんなことを言っているのかを意識して読み、わかっている内容をメモしていくというものです。これを意識することによってわからない単語を類推する力は上がったと思います。
英作文
英作文に関しては、やるべきことが次の3種類あると思います。
① 表現を覚える(知識のインプット)
② 問題を解く(知識のアウトプット)
③ 添削をしてもらう(フィードバック)
特に1つ目に関しては、文法や構文を学習する際の文章をつかえば問題はある程度は問題が無いのですが、英作文独特の日本語の言い回しを意識した文書を覚えることも重要です。この際に仕える教材としては
『改訂新版 ドラゴン・イングリッシュ基本英文100 』
『減点されない英作文』
『もっと減点されない英作文』
が挙げられます。私は浪人期の秋口から本番前にかけて2つ目と3つ目を使用したのですが、タイトル通り減点されないための知識を整理することができたのでとてもよかったです。文法や構文の知識が身についている方にはオススメです。
改訂新版 ドラゴン・イングリッシュ基本英文100 - Amazon
もっと減点されない英作文 過去問演習編 改訂版 - Amazon
過去問・模試の活用
過去問・模試の取り扱いに関しては次の6ステップを踏みました。
① まずは時間制限を設けて解く
② 採点を自分で行う
③ 先生のところに持って行って採点をしてもらう
④ 自分と先生の採点のずれを確認する
⑤ 自分ができていない問題に関しては何を覚えればいいのかを考え、過去問演習までに使っていた参考書に戻って知識を埋める
⑥ 京大の場合は過去問や模試で出た表現も書き出して覚える(余裕があれば)
基本的にはこの6ステップを踏めば過去問や模試の復習はこのような形で行っていればいいと思います。ただし、模試に関しては②と④のステップが難しいと思いますが、完璧でなくてもいいので「試験中にどのように考えていたかな」や「この問題あってると思ったんだけどな」といった具合に復習していく中で正解を導くにはどのように考えればいいのかであったり、採点とのズレを確認することができるようになると思いますので、是非やってみてください。(特に模試の採点基準は厳しめになっているので、参考になると思います。)
また、これはほんとに余裕があればいいのですが、浪人期の私はすでに京大の過去問を解いてしまっていたので20年分の和訳問題と10年分の英訳問題を覚えました。これは余裕がある方にとってはかなりオススメです。長い文章を覚えることによって記憶力そのものも上がりますし、文章の構造を把握する力も上がります。他の科目との兼ね合いがありますので、推奨程度にとどめておこうと思います。
知識と理解に関して
私の場合は浪人期を通して、理解する→覚えるという時もありましたし、覚えてから使っているうちに理解が深まるということもありました。ただ、基礎固めの時期はとにかく知識をつけないと京大の問題には太刀打ちできないと思うので、知識を重視してほしいと思います(ただし、単語などに関しては接頭語や接尾辞などを理解するとわからない単語が出てきた時に対応できるので、理解することも大事です)。
人によっては理解してからの方が頭に入ってくるという方もいらっしゃると思いますので、あくまで一例です。
まとめ
以上が京大で合格点を取るために私が行っていた方法になります。とにかく大切なことは、自分ができない部分を見つけてそれを一つずつ無くしていくことです。
受験勉強に近道なんてありません。ただ、地道に自分のできないことを潰していった結果として、合格がついてくると思います。この文章が少しでも悩んでいる受験生のためになることを願っています。
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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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