慶應を受けるあなたは見るべし!~慶應×英語の攻略法~
こんにちは。慶應義塾大学2年生のつかまりです。
今回は慶應の英語の入試と対策についてお話します。
大学の入試情報
詳しいことは
http://www.admissions.keio.ac.jp/exam/ippan.html
をcheckしてください!
各科目の配点
・文学部
外国語150、地歴100、小論文100
・経済学部A
外国語200、数学150、小論文70
・経済学部B
外国語200、地歴150、小論文70
・商学部A
外国語200、地歴100、数学100
・商学部B
外国語200、地歴100、論文テスト100
・法学部
外国語200、地歴100、小論文100
・医学部
外国語150、数学150、理科200、小論文、面接
・理工学部
外国語150、数学150、理科200
・総合政策学部
外国語200、数学200、小論文200(外国語と数学は選択)
・環境情報学部
外国語200、数学200、小論文200(外国語と数学は選択)
・看護医療学部
外国語300、数学200、理科200、小論文(数学と理科は選択)
・薬学部
外国語100、理科150、数学100
入試時間
学部によっても様々ですが、基本的に英語は80分から90分です。
「慶應×英語」の難易度
基本的に非常にレベルが高いです。英語の長文もThe Economist や The New York Times
などの新聞や雑誌、学術的な論文から出題されるので、レベルの高い単語が使われていますし、内容も難しいです。
「慶應×英語」の傾向と特徴
出題形式
各学部によってバラつきがあり、慶應全体としてこうだ!という出題形式はありません。法学部はマークシートだけですが、商学部では単語だけ記述、経済学部は英作文など様々です。
また、大問がいくつかに分かれていることが多いですが、長文の大問でも文法の問いが含まれることがしばしばあります。
どの分野が出やすいか
形式はばらばらですが、どの学部でも共通して言える点は「単語・文法・文脈・背景知識という英語における全要素が問われる」ということです。また、各学部の勉強に関する内容が出るということも特徴です。経済学部の入試で商学部の勉強を否定する内容の長文がでた時もありました。
「慶應×英語」の解き方と対策法
長文問題の解き方・対策法
長文問題の解き方としては、パラグラフ・リーディングがおすすめです。
長文は、パラグラフごとに「言いたいこと」がわかれています。長い長文も、各パラグラフの「言いたいこと」にだけ注目すれば大した長さにはなりません。このパラグラフごとの「言いたいこと」が何なのを正確に把握して読んでいく方法をパラグラフ・リーディングといいます。設問も、1パラグラフにつき1問が基本です。各パラグラフを一度区切って読んでいくことで、設問で求められている回答ののっている箇所を特定しやすいという利点もあります。
対策法としては、学部によって出題される英文のジャンルが違うと思うので、受験する学部の関連している内容の英文をたくさん読んで背景知識を入れておくことが挙げられます。例えば、商学部だったらThe Economistから出題されることが多いので、新聞記事に上がるような経済や社会がテーマの文章にたくさん触れておくといいと思います。また、どの学部でも量に対して試験時間が短いので、速読力を身に着けることは必須だと思います。音読やシャドーイングで、英語のまま理解する”英語脳”を手にいれましょう!
文法問題の解き方・対策法
文法問題と一口に言っても、学部によって出題の仕方はそれぞれです。長文の中に穴埋め方式で文法・語法について問う問題もあれば、大問ごとに文法の間違い探しや、語形変化を書かせてくる学部もあります。
難易度も様々で、法学部の文法間違い探しの問題は非常にレベルが高いです。それに対し、商学部の文法問題は量が多いかわりにそこまで難しくはありません。
間違い探しの解き方としては、正しいと思う1つの選択肢を選ぶというより、正しくない選択肢を消していった方がいいと思います。これだ!と最初から答えを決めてしまうと、ほかの選択肢が不思議と間違っているように感じてしまいます。法学部の問題のように難度が高いと、特にそうなりやすいです。なので、確実に間違っている根拠を書いて、ダミーの選択肢を排除していく解き方をしましょう。
対策法としては、まずはネクステージなどの文法・語法の参考書を徹底的に頭に入れることです。基本的なことがわかっているだけで解ける問題はたくさんあります。その上で、駿台の英頻や東進の文法問題集のレベル6など、難度の高い問題集をやっておくと、慶應の出題するレベルにも慣れることができるので役立ちます。
「慶應×英語」の勉強法
どんな参考書を使うか
①文章の長さが800words以上の長文問題集
②難度の高い単語帳や熟語帳など
後ほど詳しく使い方をお話しします!
いつから対策を始めればいいか
英語は早く始めるに越したことはありません!高1なら今は学校の単語テストや文法に力を入れてやり、基礎を固めてしまいましょう。高2でまだ基礎が固まってないよ~という状態なら今から基礎を固めて、早く長文読解の勉強に進めるように頑張りましょう。もう基礎は大体固まっているなと思う方は、500wordsレベルからでいいので、少しずつ時間をかけて長文読解に取り組み始めましょう。
どんな勉強すればいいか
とにかくまずは基礎を徹底しましょう。基本の単語(2000語くらい)と文法力をつけ、そのあと難しい単語や長文読解力がつくように勉強していくことをお勧めします。前述の通り、「単語・文法・文脈・背景知識という英語における全要素」が問われる試験です。勉強のレベルが上がって、難しい長文を読んで初めて出会った単語などもどんどん覚えていくようにしましょう。単語・熟語・文法・長文のすべての勉強において、ほかの要素も身に着けてしまうと効率よく勉強できると思います。
「慶應×英語」対策におすすめの参考書
鉄壁
音声を聞き、イラストを見ながら、書いてある項目すべてを頭に叩き込みます。単語のスペルや意味だけでなく、使い方・文法語法・例文も覚えてしまうと長文や英作文でかなり役に立ちます。東大受験用の単語帳ですが、慶應の英語対策にもうってつけです。
やっておきたい英語長文700/1000
タイトル通り、英語長文の700wordsレベル、1000words超レベルの問題集です。良問がそろっており、本当にこれを解いておきたい、という長文ばかりです。しっかりと説いて、復習して、音読するところまでやりましょう!
Advanced1100
これはTOEIC用の単語帳として出版されているのですが、文章を読んでその中に出てくる単語を覚えるという水タイルなので、単語力とともに長文読解力も上げることが出来てしまうという効率のいいものです。背景知識も身につきますし、速読もできるようになります!しかし内容がとても難しいので、これが厳しい人には同じような形式の「リンがメタリカ」がオススメです。
「慶應×英語」の過去問の使い方
過去問を解くことの意味って何でしょうか。試験内容を分析するため、時間配分得お確かめるため...など、たくさんの理由があると思います。解いてそのまま、復習してそのまま、にしてしまっていてはもったいなくないですか?
解いて復習すれば、慶應の英語に慣れることはできます。でも、それだけでは、単なる問題集代わりにしているだけになってしまいますよね。
わたしがお勧めするのは、過去問を解いてわかった最適な時間配分や、苦手な内容が出やすい大問ならできなかったらここは飛ばしていい、この大問では何点は取りたいなど、研究結果をノートに書いて残しておくことです。本番前に見返すことで、自分に合った方法で戦略的に点数を取ることができます。
入試時間をどうやって使うか
正直、英語はかなり時間との勝負、ミスとの勝負といえると思います。
どの学部でも、問題量に比べて試験時間が短く、速読をしないと解き切ることができません。しかも、ミスもできません。というのも、重箱の隅をつつくような誰も答えられないだろう問題もありますが、大半はよく考えれば解けてしまう問題なので、そこで落とすわけにはいかないのです。
まずはどのような問題が出てるのかをざっと見て、得意な大問から解き始めましょう。長文は配点が高いので、先に解くというのも方法の一つだと思います。自分に合った時間配分、解く順番を見つけましょう!
いつから始める
私は高3の夏ごろから始めましたが、それほど焦ることはないと思います。まずはしっかりと基礎を固めて、長文の問題集を一周終わらせられてからでもいいと思います。
しかし、出題形式が学部内でコロコロ変わるということはあまりないので、早く始めれれば出題パターンがわかり、その後の勉強に生かしやすいと思います。
過去問を10年分2周3周すれば、やり切った!と自信をもって受験本番に臨めると思います。受験校数にもよると思いますが、たくさん解いて研究することが大切になってくるので、早めに始められるように頑張りましょう!
まとめ
慶應の試験をうけるあなた、どの学部だとしても、(SFCを除いて)英語は避けて通れません!
苦手意識がある人も、英語が得点源だと思っている人も、今日から入試に向けて走り出しましょう!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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