「英文解釈」という概念さえ知らなかった私が青学と明治に合格するまでの12ヶ月の英語の勉強法
みなさんこんにちは!青山学院大学 総合文化政策学部に通うみいです。今回は英語を学校の授業でしか触れていなかった私が、過去問に入るまでどんな教材でどんな勉強をし、どんな苦悩があったのか、リアルな状況をご紹介したいと思います。
受験前はどんな状態だったか
単語:学校の小テストでしか勉強したことない。受験に何千語と覚える必要があると知り一層不安。
熟語: これも参考書があるんだーというイメージ
文法: 定期テストは本気でやるタイプだったので、そのおかげでなんとなく基本の例文なら分かるかなー?というイメージ
解釈: 初めて聞いた概念。構文と解釈の違いが分からなく凄い調べてた
リスニング: 大の苦手。日本語でさえ聴き取ることが苦手()
どんなことを目標にしていたか
もちろん目指すはどの試験でも9割!(昔から目標を高くしがち) 当初は全学部試験を受けるつもりでしたが、志望校の英語は難しいと聞いていたので、共通テストは余裕を持って得点できるようにしておきたい。
参考書について
どんな参考書を選んだか
なぜその参考書を選んだか
基本的にみなさんのレビュー頼りで(笑)、アマゾンやスタディプラス(アプリ)の教材口コミで高評価だったものを選んだのと、あとは解説が豊富かなどの好みです。
例えば、英単語は1語に対して多義記載されており、一般的な例文よりも短めの「ミニマムフレーズ」があるシスタ ンの方が個人的に合いそうだと、シスタンに決めました。
文法はスタサプが良いという口コミを何度も目にしていたので惹かれたのだと思います。問題集として選んだ「頻出英文法・語法問題1000」は解釈が丁寧であることが決め手でした。
英文解釈は、解説がやはり豊富であることと、 音声で速読ができるようになったという声を知り、解釈の技術シリーズを買いました。例文が難しいと聞いていたので70を購入しました。確かに、訳すのがなかなか難しく、乗り越えるには丁度いい難易度だったため、解釈はこれ1冊を極めて終えようと思っていました。しかし、Marchを受ける人は100の方もあった方がよいとアドバイスを受け、(時間を的に70よりはじっくりできなかったけど)こちらもやってみました。英文の難易度は70とそこまで大きな差はないかな?と思います。解釈の知識は知っていて損はないので、迷ったら100の方だけでよさそうでした。
音声は速読、リスニング対策としてもよく聴いていました。それぞれの効果は正直よく分からなかったのですが、例文を覚えているおかげで同じような構文が出てきたときに思い出す手がかりにはなりました。ちなみに巻末の演習はちょっと触れたくらいでやっていません。
参考書ルート
実線は、特にそのとき力を入れていた(メインで使ってた)ことを表しています。
点線は、どの教材も大体二週目以降に入っていて、定期的にやるけどサブで使っているという意味です。
うまく行ったこと・行かなかったこと
うまく行ったこと
速読
→のちの「どんなタイミングで結果が出たか」でお話しますね。
うまく行かなかったこと
❶リスニング
リスニングが苦手だからこそ、春からずっとYouTubeの短文聴き取り音声や、教材中の音声、シャドウイングなど、 総量的にある程度の時間をかけてなるべく毎日聴いていたのですが...何を間違えているのか...((泣))
❷基本の維持が難しい
毎日やっていることなのに、だからこそ形式的に陥りがちでした。特に、夏休み終盤になって単語力が休みが始まる前より落ちていると感じかなり焦りました。そこから単語には時間をかけてでも決めたタスクをこなし、なんとか本来の力に戻ってくることができました。
どんなタイミングでどんな結果が出たか
英語は模試や試験の結果的に胸を張れるかと言われたら正直厳しいです... しかし、速く読めるようになったという感覚を初めて味わえたときがあります。
秋ごろ、「これまでずっと単語や熟語、解釈もハイパーも、音読を怠らずやって、やり方も工夫してみたのになぜここ まで伸びないのか、速く読めるようにならないのか」本当に頭を抱えていました。あと考えられる選択肢は速読英熟語の英文でした。
なぜ今までやってこなかったかというと、純粋にその時進めている教材で手一杯だったからです。 結局、文構造や解説がある方がよいと考えハイパートレーニングを選びました。しかし、 このままやっていても変わる気がしないため、勇気のいる判断でしたが、11月初めに音読練習をハイパートレーニングから速読英熟語へシフトチェンジすると決めました。(1週間後には模試を控えているというタイミングで...)
その日から、とりあえず7日後の模試に向けて文構造を自分なりに分析しながら、音声と同時に黙読したり音読したり練習をしました。すると、模試では前回よりも明らかに読むスピードが上がっているのが分かり、解ききれなかった問題数が減りました。そして、 リーディングの点数も16点だけですが上がっていました。それからやっとある程度勝負できるスピードになってきたのではないかと感じます。調子の浮き沈みはあっても、「速く読めるようにならなきゃ」というプレッシャーからの重荷がだいぶ軽くなりました。
残された時間と膨大な選択肢の中で、自分に合う教材や勉強法に出会う方が難しいと思います。最初から速読英熟語をやればよかったのかというと、これまでの積み重ねがあるからこそかもしれないし、何に変えたから上手く行くとは言いづらいのです。解釈の段階で伸びる人も、ハイパーで伸びる人もいるはずですよね。 けれど、もしこれ以上の試行錯誤ができないほどやっているのに変化を感じないならば、やはり最後に頼るのは自分の感覚だけだと思います。
失敗からのアドバイス
なるべく一元化すること
これはうまく行かなかったことにも当てはまりますね。問題をやっていて初めて知ったことや覚えておきたいことを、あるときは単語帳に直接書き込んだり、あるときは暗記ノートに書いたりしていたため、無秩序に知識の参照元がいくつもある状態でした。そのため、いざもう一度同じ問題に出会い、思い出したいとき、「前やったのにどこにまとめてたっけ?」と、どれを参照すればよいか分からなくなってしまうことが多々ありました。
完全に自分のせいなのですが、書いた冊子を探した り結局見つからなくて1から調べ直すことになったり…。とても時間がもったいないですよね!文法はいつでもコレに戻れば分かる!という安心感と、「そうそうこれこれ!」と記憶を呼び戻す感覚は、効率よく勉強するために重要なんだなと理解しました。
例えば、単語帳など毎日必ず手に取る自信があるものに書き込むことです。新たにノートを作っても、触れなければいけない教材が増えるだけで、私の場合はごっちゃになってしまいました。 ちなみに私は単語帳の巻頭に大きいメモ付箋を貼って書いていました!
以上、私の英語の困難多き道のりをご紹介しました!
私のこんな苦労話から、少しでもみなさんの受験のヒントが見つかればと思います。
執筆:みい 青山学院大学総合文化政策学部、イクスタコーチ卒業生